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      <title>日刊埼玉西武ライオンズ</title>
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      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
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         <title>一年を占うべく開幕戦の試合展望</title>
         <description><![CDATA[いよいよ明日から幕開ける２０１０年度のパ・リーグ。２年ぶりに行われる西武ドームでの開幕戦の相手は千葉ロッテ。予告先発は<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井秀章投手</a>と成瀬投手の横浜高校対決と発表された。恐らく手に汗握る投手戦になるに違いない。<br>
<br>
まず涌井投手のチェックポイントだが、気をつけなければならないのは井口選手とサブロー選手だ。この２選手に対しては、涌井投手は比較的打たれている。そのため２人の前にランナーを溜めないことが重要になるだろう。井口選手の得点圏打率は驚くほど高くはないものの、勝負強さに関しては群を抜いている。一方のサブロー選手に関しては本当にチャンスに強い。恐らく打順で言えば３番井口選手・４番金選手・５番大松選手・６番サブロー選手となるのだろう。とにかく井口選手を出塁させてしまったとしても、このランナーをサブロー選手の打順まで残さないことだ。<br>
<br>
新外国人選手の金泰均（キム・テギュン）選手に関しては、筆者の印象ではそれほど恐がる必要はないように感じる。クロース気味に構え、ノンステップでバットを振るのが特徴の選手だが、クロースさせた左肩を一度開かせることができれば、外角に大きな穴ができると思う。攻め方としては最初の３球をボールゾーンの内角に放り、その内の１球でもファールでストライクを稼げれば、あとは外のスライダーかチェンジアップで仕留められるのではないだろうか。<br>
<br>
足をクロースで構えているということは、それだけ意識が外角にあるということだ。これは恐らく外角が得意だからではなく、苦手だからこその処置だと筆者は感じる。そして得意な内角であればいつでもさばけるという自信があるからこそ、意識の多くを外角に持っていけるのだろう。そう考えると、イン・スライダーや肩口から入るカーブは危険だ。内角を突く場合はインハイのストレートか、ツーシームやシュート系のボールを選ばなければ、もしボールがストライク寄りに入ってしまった時にホームランされる危険性が高まるだろう。そして恐らく金選手はストレートよりも変化球を得意とするバッターだ。その辺りを明日、涌井投手と<a href="http://daily-lions.com/2009/05/27toru_hosokawa.php" target="_self">細川捕手</a>がどう攻めて行くかも楽しみにしたいと思う。<br>
<br>
さて、今度は打つ方を見ていこう。結論から言って開幕戦のキーマンとなるのは<a href="http://daily-lions.com/2009/05/7yasuyuki_kataoka.php" target="_self">片岡選手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/05/1takumi_kuriyama.php" target="_self">栗山選手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/46ggsatoh.php" target="_self">G.G.佐藤選手</a>の３人だ。この３選手は軒並み成瀬投手を得意としている。普通であれば１番が出塁し、２番で進め、３・４番で還すというのが定石となる。だが明日の開幕戦に関して言えばこのセオリーは当てはまらないだろう。明日は１・２番が出塁し、３・４番で進め、５・６番で還すというのが１つの得点パターンになると思う。と言うのは、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">中島選手</a>と<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">中村選手</a>が、成瀬投手に完全にカモにされてしまっているからだ。２選手の対成瀬投手の打率は.２００にも遠く及ばない。<br>
<br>
このような対戦成績から言っても、片岡・栗山コンビがとにかく出塁することが明日は重要になる。ちなみに盗塁はあまり期待できないだろう。成瀬・里崎コンビの昨年の１塁ランナーに対する盗塁阻止率は.６００と、驚異的な高さを誇っている。そのため明日は無理に盗塁を試みるよりは、エンドランなどで確実にランナーを進めていくべきだろう。そしてとにかくG.G.佐藤選手の前にランナーを溜めておくことだ。そうすればビッグイニングを作ることもできるだろう。<br>
<br>
筆者は個人的に、明日は<a href="http://daily-lions.com/2009/12/43takuya_hara.php" target="_self">原選手</a>の出場にも期待したいと思う。今季筆者が最も期待を寄せる若手選手の１人が原選手で、彼は左打ちながらも左投手に滅法強い。明日は中村選手の４番サードが濃厚のようだが、筆者としてはまずは４番ＤＨとし、９番サードで原選手を起用すれば面白いことになると考えている。もし原選手が出塁すれば、そのあとに控える１・２番コンビは共に成瀬投手を得意としている。スタメン出場がなかったとしても、恐らく何らかの形で出場する機会はあると思うので、その時の原選手の活躍には大いに期待したいと思う。<br>
<br>
さぁ、いよいよ“逆襲の獅子”が幕を開ける。秋、日本一を奪回するためにもまず明日、一戦必勝で挑んでもらいたい。目標はパ・リーグ制覇ではない。あくまでも日本一の奪回だ！]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/column20100319.php</link>
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         <pubDate>Fri, 19 Mar 2010 20:30:16 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>２０１０年開幕ベンチ入りメンバー発表</title>
         <description><![CDATA[開幕１軍登録選手<br>
【投手】<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/04/11takayuki_kishi.php" target="_self">11 岸孝之</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">18 涌井秀章</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/05/20ryoma_nogami.php" target="_self">20 野上亮磨</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/06/26tomoki_hoshino.php" target="_self">26 星野智樹</a>、34 長田秀一郎、38 土肥義弘、40 山本淳、<a href="http://daily-lions.com/2009/12/45taiyo_fujita.php" target="_self">45 藤田太陽</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">47 帆足和幸</a>、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/50brian_sikorski_.php" target="_self">50 シコースキー</a><br>
<br>
【捕手】<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/05/27toru_hosokawa.php" target="_self">27 細川亨</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/11/tatsuyuki_uemoto.php" target="_self">49 上本達之</a>、63 吉見太一<br>
<br>
【内野手】<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">3 中島裕之</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/10/5yoshihito_ishii.php" target="_self">5 石井義人</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/05/7yasuyuki_kataoka.php" target="_self">7 片岡易之</a>、<a href="http://daily-lions.com/2010/03/9masahiro_abe.php" target="_self">9 阿部真宏</a>、32 浅村栄人、<a href="http://daily-lions.com/2010/02/33hidekazu_hoshi.php" target="_self">33 星秀和</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/12/43takuya_hara.php" target="_self">43 原拓也</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">60 中村剛也</a><br>
<br>
【外野手】<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/05/1takumi_kuriyama.php" target="_self">1 栗山巧</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/08/6taketoshi_gotoh.php" target="_self">6 後藤武敏</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/10tomoaki-satoh.php" target="_self">10 佐藤友亮</a>、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/42dee_brown.php" target="_self">42 ブラウン</a>、44 高山久、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/46ggsatoh.php" target="_self">46 G.G.佐藤</a><br>
<hr>
埼玉西武ライオンズ、２０１０年の開幕ベンチ入りメンバーは以上のようなラインナップになった。だがこのメンバーを見ていくと、この中にいるべき人が数名足りないことに気づく。<a href="http://daily-lions.com/2009/04/14chikara-onodera.php" target="_self">小野寺投手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/11/koji_ohnuma.php" target="_self">大沼投手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/08hiroshi-hirao.php" target="_self">平尾選手</a>だ。この３選手は怪我をしているわけでもなく、今季は開幕ベンチ入りすることができなかった。<br>
<br>
小野寺投手に関しては、やはり結果が伴わないためだろう。先頭打者にフォアボールを与え、そのランナーを生還させてしまう場面が目立ってしまった。大沼投手に関しては、正直なところ分からない。２月２７日の試合でリリーフに失敗して以来、その後オープン戦での登板が一度もなかった。怪我をしたのか、それともただの調整遅れなのかは、今後注目して行きたいと思う。<br>
<br>
野手の方では平尾選手が開幕ベンチ入りメンバーから外れてしまった。これは当然阿部真宏選手の加入が影響している。平尾選手自身は体調も良さそうで、キャンプ・オープン戦は数字以上に充実して送っていた。だがそれ以上に阿部選手が打つ方で活躍してしまったため、同じポストを争う平尾選手が外れる結果となってしまった。<br>
<br>
開幕ベンチ入りメンバーに関して、<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>は１枠のみ残した。恐らく<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16kazuhisa_ishii.php" target="_self">石井一久投手</a>が登録されるであろう３月３１日までは大方空けておくのだろう。しかし先発投手は最終的には６人になる。となると、残り２枠足りない。そしてこの２枠を空けるべく当落線上にいるのが高山選手、星選手、浅村選手なのだろう。よほどしっかりしたプレーを見せられない限り、このうちの２人がファーム落ちとなる。<br>
<br>
実は筆者は<a href="http://daily-lions.com/2010/03/column20100318.php" target="_self">先日の記事</a>にて、６番目の先発を許銘傑投手と予想した。だがひょっとしたら野上投手ということもあり得るかもしれない。普通に見れば野上投手が開幕ベンチに入り、許投手が外れたとなると、６番目は許投手だと予想したくなる。スポーツ紙でも６番目の先発は許投手と予想されている。だが渡辺監督の投手起用法を振り返ってみると、もし３月２７・２８日のどちらも野上投手の登板がなかった場合、４月１日に先発してくる可能性が十分にある。投手出身監督が考えそうな戦略であって、今のところ許投手と野上投手とでは５０／５０と言わざるを得ないだろう。<br>
<br>
さて、ここで筆者は初めて打順の予想をしてみたいと思う。予想と言ってもライオンズのオーダーはほとんどが不動であるため、それほど大袈裟なものではないが、せっかくの機会なので考えてみたいと思う。<br>
<br>
１番　片岡易之　二<br>
２番　栗山巧　　中<br>
３番　中島裕之　遊<br>
４番　中村剛也　ＤＨ<br>
５番　ブラウン　右<br>
６番　G.G.佐藤　左<br>
７番　後藤武敏　一<br>
８番　細川亨　　捕<br>
９番　原拓也　　三<br>
<br>
以上が日刊埼玉西武ライオンズが予想する開幕スターティングオーダーだ。恐らく熱いファンであれば誰もがこう予想するだろうが、それでも開幕ということで、あえて書いてみた。この予想が当たるにしても外れるにしても、開幕はいよいよ明日だ。清原和博氏がこんなことを言っている。「今年の渡辺監督は自信に満ち溢れている」と。明日、この自信がいよいよ確信となる。スタートダッシュを決めるためにも、まずはエース涌井投手で今年も先勝したいところだ。]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/news20100319.php</link>
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         <pubDate>Fri, 19 Mar 2010 00:47:43 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ライオンズの開幕ローテは充実のラインナップ</title>
         <description><![CDATA[パ・リーグの開幕戦がいよいよ２日後に迫った。今年はＷＢＣもオリンピックもないため、どの選手も調整は例年以上に順調そうだ。特に開幕戦に投げるであろう６人の先発投手たちは、軒並み良い仕上がりを見せている。だがその６チームの６人のエースの中でも、贔屓目なしに最も良い仕上がりを見せたのがライオンズのエース<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井秀章投手</a>だった。<br>
<br>
ここで気になってくるのは、ライオンズの開幕時の先発ローテーション投手だ。４月から６連戦が多くなっているため、少なくとも６人の先発投手を用意する必要がある。そしてその内の５人までが当確と言っていいだろう。まずエース涌井投手は当然ローテーションの１番目だ。そこに<a href="http://daily-lions.com/2009/04/11takayuki_kishi.php" target="_self">岸孝之投手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">帆足和幸投手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16kazuhisa_ishii.php" target="_self">石井一久投手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/13fumiya-nishiguchi.php" target="_self">西口文也投手</a>が続いてくる。この５人に関しては調整も上手く行き、ほとんど不安なく開幕を迎えられる状態と言って良いだろう。だが注目は先発第６の投手だ。<br>
<br>
オープン戦の内容を踏まえるとしたら、６番目に食い込むのは恐らく<a href="http://daily-lions.com/2009/05/20ryoma_nogami.php" target="_self">野上亮磨投手</a>と競った許銘傑投手だろう。許投手は昨年の後半辺りから復調し、シュートを武器に復活を遂げた。近年はその優しすぎる性格からか、なかなか右打者の内角にシュートを投げ切れなかった許投手だったが、昨年の後半からは自信を持って内角を突けるほど、シュートの安定感が増した。<br>
<br>
右打者で内角が得意なバッターはほとんど存在しない。<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">中島裕之選手</a>や<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">中村剛也選手</a>ですら内角高め・内角低めはほとんど打てていない。右バッターというのは打ったあと、１塁方向に進んでいこうとする本能がある。その本能を押し殺せない時にボールが内角に来ると、打球はどん詰まりの内野ゴロになってしまう。ましてやそこからシュートして来たなら、デッドボールを避けるので精一杯となるだろう。<br>
<br>
ヤクルトスワローズで一時代を築いた川崎憲次郎投手は、数年に渡るスランプに陥ってしまった。すると野村克也監督は川崎投手にシュートを覚えさせることで完全復活を遂げさせた。シュートというボールにはそれだけの威力がある。だが一部の投手は未だにシュートは肘に負担がかかり過ぎると勘違いしているようで、シュートに対し偏見を持っている投手は少なくない。本来のシュートは指先の力加減で曲げるもので、肘を捻って投げるボールではないのだ。<br>
<br>
ライオンズにも資質がありながらなかなか開花できない投手が数名いる。そういう投手はどんどんシュートを覚えていくべきだろう。そうすれば許投手のようにスランプを乗り越えることも比較的楽になるはずだ。昨年に関してはパ・リーグのレギュラークラスの選手の中で内角を得意とした右打者は金子誠選手、小谷野栄一選手、渡辺直人選手、アレックス・カブレラ選手、それに<a href="http://daily-lions.com/2009/04/46ggsatoh.php" target="_self">G.G.佐藤選手</a>くらいだった。ということは逆を言えば、この選手たち以外の右打者には軒並みシュートが有効になるということだ。<br>
<br>
ちなみにライオンズの開幕ローテ当確投手に関して言えば、全投手がシュートを投げる。石井一久投手と帆足投手に関しては左投げのため、右投手が投げるシュートとは意味合いが異なってくるが、だが確かにシュートは投げている。ただ投球に対する割合は非常に少なく、どうしても切り抜けたいピンチの場面で投げる程度に留まっている。先発して１試合投げても、５球以上にはならない。だが許投手に関しては、全投球の約４球に１球はシュートを投げている。<br>
<br>
パ・リーグの先発ローテクラスの投手でこれだけ多い割合でシュートを投げているのは岩隈久志投手、田中将大投手、小野晋吾投手、山本省吾投手くらいだ。だが楽天の岩隈・田中両投手に関しては、今シーズンはどういう割合でシュートを投げてくるかは分からない。楽天の場合は昨年までの野村監督がシュートを重要視していたという経緯があった。だが今季はブラウン監督に代わったことで、この２枚看板がどれだけシュートを使ってくるかはまだ分からない。筆者個人としては、少なくとも５％くらいは減るのではないかと読んでいる。<br>
<br>
昨年西口投手は、なかなか不調を抜け出すことができなかった。だが今季は筆者の印象では、シュートを例年よりも多投しているように感じられる。先日広島とのオープン戦でパーフェクトピッチを見せた時も、恐らくシュートを有効的に使っていたのだろう。逆に相手の新戦力に対し実験投球をしたロッテ戦では、あまりシュートは投げなかったのだと思う。ただ試合をフルで見たわけではないので、実際どれだけの割合でシュートを投げたのかは正確には分からない。しかし間違いなく言えることは、今季の西口投手はシュートの割合が増えるということだ。<br>
<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/10/54alex_graman.php" target="_self">グラマン投手</a>が開幕に間に合わなかったことを悲観視している方はマスコミを含め多そうだが、しかし心配はいらないだろう。セットアッパーは<a href="http://daily-lions.com/2009/12/45taiyo_fujita.php" target="_self">藤田太陽投手</a>の状態が万全だし（坐骨神経痛が心配ではあるが）、代役守護神<a href="http://daily-lions.com/2010/01/50brian_sikorski_.php" target="_self">シコースキー投手</a>も無難な投球を見せてくれている。そして左殺しの<a href="http://daily-lions.com/2009/06/26tomoki_hoshino.php" target="_self">星野智樹投手</a>も悪くはない。さらに今年は<a href="http://daily-lions.com/2009/10/48syota_takekuma.php" target="_self">武隈祥太投手</a>と山本淳投手の状態が良い。特に武隈投手の成長には大石コーチも驚いているほどで、この若手２投手が頑張ってくれれば、ブルペンの心配はほとんど必要なくなるはずだ。<br>
<br>
そこに１２球団でも随一の先発投手陣がいるわけだから、今年のライオンズはよほどでない限りは、大型連敗をすることはないだろう。昨年のように、連勝したら連勝しただけ連敗するという現象も起らないはずだ。昨年が悪過ぎたということもあるが、今年のライオンズの投手陣は先発・リリーフ共に安定感が増したと思う。首脳陣としても、ファンとしても、今年は安心して開幕を迎えることができそうだ。]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/column20100318.php</link>
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         <pubDate>Thu, 18 Mar 2010 01:52:09 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ライオンズ監督列伝～変革期から飛躍の時へ</title>
         <description><![CDATA[伊原春樹がライオンズの監督に就任したのは２００２年だった。前年までのライオンズは放任主義の<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾修</a>が率いており、伊原野球の緻密さはチームカラーをガラリと変えた。その伊原監督は東尾監督時代、コーチとして仕えていた。だが東尾野球とは反りが合わず、９９年オフに解任されている。<br>
<br>
伊原監督が目指したのは、広岡監督・森監督が作り上げた緻密な西武野球だった。無駄な失点を１点でも多く減らし、少ないヒットで確実に点を取りに行く野球だ。<br>
<br>
伊原監督が誕生した経緯は、伊東勤捕手の現役続行にあった。西武球団は東尾監督の後任には伊東勤を据えたいという考えがあった。だが伊東捕手は現役にこだわり、監督就任だけではなく選手兼任監督の申し出も断った。ここで西武球団は山崎裕之氏に監督要請を出したと言われている。これまでも幾度となく山崎裕之氏に監督・コーチ要請を出してきた西武だったが、しかし家族を最優先に考えたいという山崎氏を翻意させることはできなかった。そこで白羽の矢が立ったのが伊原春樹だった。だが伊原春樹の監督就任は、伊東勤捕手が引退するまでの暫定措置でしかなかった。<br>
<br>
伊原“暫定”監督がライオンズを率いたのは、伊東監督が誕生するまでのわずか２年間だけだった。１年目の２００２年はぶっちぎりでパ・リーグを制覇し、２年目も２位ながらも好成績を残した。だが２００２年の日本シリーズは巨人相手にまさかの４戦４敗という結果に終わっている。その理由は「５番和田」へのこだわりだった。<br>
<br>
２００２年に捕手から外野一本に絞った和田一浩選手は、５番に定着し素晴らしい成績を残した。だが日本シリーズではまったく打てずの１５打数ノーヒット。このシリーズでの敗戦後、伊原監督は「和田以外に５番を任せられるやつはいなかった」と言い残している。<br>
<br>
確かにこの年以降、和田選手は不動の５番打者へと成長を果たした。しかしシーズンとシリーズとでは戦い方がまったく異なる。シーズンと同じ戦い方をしてしまっては、シリーズではなかなか勝てない。ましてや調子の悪い選手を起用し続けてしまっては、復調する前にシリーズは終わってしまう。結果的に伊原監督は、長期戦には強いが短期決戦では勝てない監督のまま、ライオンズを去っていった。<br>
<br>
ちなみに伊原監督も周囲との衝突が絶えない人物だ。西武では東尾監督とぶつかり、阪神では野村克也監督とぶつかった。また監督としても、デニー友利投手ら一部の選手にチャンスを与えようとせず、反発を受けた。さらには２００２年オフ、そのデニー友利投手を古巣横浜に放出してしまった。<br>
<br>
伊原春樹監督の後任を務めることになったのは、規定通り伊東勤だった。２００３年を限りに現役を引退すると、すぐに監督に就任することとなり、引退後即監督に就任したのはプロ野球歴代６人目だ。伊東監督も、広岡・森両監督の野球を知るだけに、緻密な野球を好んだ。だが緻密さだけにこだわることはなく、時には個性を活かした選手起用も行っていたように見える。<br>
<br>
伊東監督の最大の功績は、監督１年目に<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">中島裕之選手</a>を７番ショートで使い続けたことだろう。ライオンズは前年オフに<a href="http://daily-lions.com/2010/03/7kazuo_matsui.php" target="_self">松井稼頭央選手</a>がＦＡでメジャー移籍を果たしており、ショートのポジションがポッカリと空いた状態だった。監督就任時はこの穴をどう埋めるかが最大の課題とされていたが中島選手の成長もあり、松井稼頭央選手の穴を感じさせない戦い振りを見せることができた。<br>
<br>
ただ、それでも伊東監督が目指した野球とは程遠かったという印象を筆者は持っている。その理由は守備力だ。伊東監督が就任したライオンズはファーストにカブレラ選手、ショートに中島選手、サードにフェルナンデス選手が入り、内野で守備が計算できるのはセカンドの高木浩之選手のみだった。今でこそ中島選手は素晴らしい守備を魅せられるようになったが、２００４年の段階ではまだショートストッパーとしては荒削りだった。<br>
<br>
伊東監督は最終的に、２００４年～２００７年まで指揮を執った。しかしパ・リーグを制覇することは一度もできなかった。２００４年には新人監督ながら日本一を達成したが、しかしこれはシーズン２位からプレーオフで勝ち上がってのものだ。そう考えると伊東監督はライオンズでは、根本監督以来のパ・リーグ制覇できなかった監督ということになる。<br>
<br>
しかし伊東監督はチームの受難時代を率いていた。まず自らの引退により正捕手がいなくなり、松井稼頭央選手のメジャー移籍によりショートストッパーと３番打者を同時に失い、４番のカブレラ選手を怪我で欠き、絶対的守護神の豊田清投手を失い、セットアッパー森慎二投手もいなくなってしまった。これだけ一気に主力選手を失ったのは、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾監督</a>の就任時と重なる。<br>
<br>
だが補強により自分の理想とするチームを作り上げた東尾監督に対し、伊東監督はなかなか自分の色を出すことができなかった。その理由は伊東監督の“頭脳”にあったと筆者は考えている。ある程度野球を知っているファンであれば、中継を見ているだけでもその監督がどのような野球を目指しているかが分かるようになってくる。だが伊東監督の場合、それが明確に見えてくることがなかった。<br>
<br>
恐らく当時の選手の中でも、伊東監督が目指そうとした野球を理解していた選手はほとんどいなかったと思う。監督の意志が選手に伝わらないと、選手はどこを目指して頑張ればいいかが分からなくなってしまう。実力はあるのに、それを発揮し切れない状態となってしまうのだ。これが極限となってしまったのが、５位に沈んだ２００７年だったと筆者は考えている。もちろん怪我人が続出したという現実もあるが、それ以上にチームが一枚岩になっていなかったと当時筆者は感じていた。<br>
<br>
伊東監督は決して饒舌なタイプではない。その影響もあり、ややコミュニケーションが不足してしまったことが２００７年の敗因だったのかもしれない。そして２６年ぶりのＢクラスに沈むとその責任を取り、伊東監督は２００７年限りで監督を辞任した。<br>
<br>
その後伊原監督は、原監督に招聘されて巨人のヘッドコーチとなり、伊東監督もやはり原監督に呼ばれて、ＷＢＣ日本代表の総合コーチを務めた。伊東監督は現在は評論活動を行っているが、筆者としてはぜひヘッドコーチとして<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>を支えてもらえたらと考えている。伊東監督は監督としてよりも、コーチとしての方がその才を発揮できるのではないだろうか。<br>
<br>
伊東監督の辞任を区切りに、ライオンズはまた１つの時代を終えた。そして現役時代は新人類と呼ばれ、広岡監督の選手管理に誰よりも反発した渡辺久信が伊東勤のあとを継いだ。チームカラーも一気に変わった。２００７年までの西武ライオンズと、２００８年からの埼玉西武ライオンズとでは、まるで違うチームとなった。チームの雰囲気は一気に明るくなり、渡辺監督の尽力もあって女性ファンも急増した。観客動員数も年々増え続けている。<br>
<br>
その渡辺監督も今季は３年目となり、いよいよ監督としての正念場ということになる。数名の怪我人は出ているものの、戦力的には２００９年よりは充実している。再びＢクラスに転落することは決して許されないだろう。開幕戦は３日後に控えている。もしこのまま終わってしまっては、２００８年の優勝はまさにフロックとされてしまう。そうさせないためにも、今年は是が非でも優勝してもらいたいと切に願っている。]]></description>
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         <pubDate>Wed, 17 Mar 2010 01:07:26 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2010/03/15 西武vsオリックス練習試合</title>
         <description><![CDATA[
<TABLE cellpadding="4" cellspacing="2" bgcolor="#143d69">
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  </TR>
</TABLE>
<br>
埼玉西武ＶＳオリックス　練習試合・特別ルール / 西武ドーム<br>
<br>
継投：<a href="http://daily-lions.com/2009/04/11takayuki_kishi.php" target="_self">岸孝之</a>～山本淳～<a href="http://daily-lions.com/2009/06/26tomoki_hoshino.php" target="_self">星野智樹</a>～<a href="http://daily-lions.com/2009/12/45taiyo_fujita.php" target="_self">藤田太陽</a><br>
ホームラン：<a href="http://daily-lions.com/2010/01/42dee_brown.php" target="_self">ブラウン</a>、<a href="http://daily-lions.com/2010/03/9masahiro_abe.php" target="_self">阿部真宏</a><br>
<br>
<hr>
【ゲームレビュー】<br>
特別ルールで行われたオリックスとの練習試合、ライオンズがリードしていても９回裏まで行われた。今年は開幕が３月２０日と早く、しかも数試合のオープン戦が雨天中止となり、調整のために急遽組まれた練習試合だった。<br>
<br>
先発したのは３月２２日の登板が予想される<a href="http://daily-lions.com/2009/04/11takayuki_kishi.php" target="_self">岸孝之投手</a>。結果から言うと７イニングを投げて６安打１失点と、上々の出来だった。プロ入り４年目で「一番調子が良い」と自ら言うだけあって、今年の岸投手からは並々ならぬ自信が伺える。特に今年はストレートに力があるように感じられる。昨年までのストレートは切れだけで勝負していたため、切れがない日のストレートを簡単にスタンドインされることが多々あった。だが今年の岸投手のストレートには力感がある。恐らく今年は、大幅に被本塁打を減らせるのではないだろうか。<br>
<br>
また今年の岸投手は、メンタルでも成長が伺える。昨年までは登板前になると食欲がなくなるほど緊張していたという。だが今季の岸投手からはそのような浮き足立った雰囲気は感じられない。それどころか、マウンド上でバッターを見下ろしている風さえ感じられる。それもこれも、やはり良き伴侶を得たおかげなのだろうか。<br>
<br>
ストレートの威力が増せば、相対的にスローカーブの威力も増すことになる。この試合でも三振を狙いに行った時にしっかりと三振を取れているため、昨年との違いは岸投手自身が一番感じ取っているところだろう。今年も怪我さえなければ、岸投手は<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井投手</a>同等の活躍をしてくれるはずだ。<br>
<br>
そして打の方では<a href="http://daily-lions.com/2010/01/42dee_brown.php" target="_self">ブラウン選手</a>が元気だ。ここまでは三振かホームランか、という内容が多かったのだが、この練習試合では３打数３安打１本塁打と大暴れしている。来日前から元チームメイトのマック鈴木投手から、日本の野球では変化球の見極めが重要だと教え込まれたせいなのだろう。ブラウン選手はただ振り回すだけではなく、しっかりと変化球を見極めるという意識を持って打席に立てている。<br>
<br>
だが外国人選手の場合、オープン戦の活躍がそのままシーズンに繋がるわけではない。他球団のピッチャーは新外国人選手に対しては、色々なコース・球種を試して打てる打てないの確認作業を行っている。先日のロッテ戦、<a href="http://daily-lions.com/2009/04/13fumiya-nishiguchi.php" target="_self">西口投手</a>が見せたような実験投球だ。ブラウン選手に対しても、他球団は恐らく同じように実験を行っているはずだ。その過程でもし絶対的な弱点を見つけられてしまえば、シーズンに入ったらそこばかり突かれることになるだろう。そうするとボールにも手を出すようになってしまい、バッティングを崩す結果にも繋がってしまう。<br>
<br>
しかしここまでのブラウン選手のバッティングを見る限りでは、致命的な弱点は見当たらない。もちろん苦手なコースは持っているが、そこをまったく打つことができないというレベルではなさそうだ。こうして見ていくとブラウン選手は長距離砲というよりは、中距離ヒッターと言えるのかもしれない。<br>
<br>
この試合でライオンズはオープン戦・練習試合をすべて消化したことになる。あとは３月２０日の開幕戦を待つばかりだ。打撃陣の調子はどんどん上がって来ている。１４日の試合で自打球をぶつけた<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">中島選手</a>も問題はなさそうだし、骨折をしている<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">中村選手</a>の開幕ベンチ入りも決定した。ライオンズは春季キャンプからオープン戦にかけて人事は尽くした。あとは天命を待つばかりだ。]]></description>
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         <pubDate>Tue, 16 Mar 2010 01:11:48 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ライオンズ監督列伝～黄金時代から戦国時代へ</title>
         <description><![CDATA[第二次黄金時代を率いたのは、巨人軍Ｖ９時代の正捕手森昌彦だった。彼がバッテリーコーチとして西武ライオンズにやって来たのは１９８２年、広岡監督の就任と同時だった。森コーチは広岡野球を忠実に再現しようとし、率先して嫌われ役を買って出た。それは広岡・森がグラウンド内に留まらず、グラウンド外でも選手を管理しようとしたためだった。もちろんこの徹底した選手管理が黄金時代の礎を築いたわけだが、それに気づく前の選手たちからは不満が溢れ出ていた。<br>
<br>
広岡野球に忠実に従った森コーチだったが、実際ライオンズで広岡監督に仕えたのは３年だけだった。コーチ就任３年目となった８４年、森コーチは広岡監督と対立し、コーチ職から退いている。８５年の１年間は文化放送の解説者としてグラウンド外からライオンズを見続けていたが、その年のオフに広岡監督が退任すると、森昌彦がその後任に指名された。そして監督に就任すると同時に、森昌彦から森祇晶（まさあき）に改名した。<br>
<br>
森監督がチームを率いるに当たり、広岡前監督は「勝って当たり前のメンバーが揃っている」と言い残した。だがそれはまさにその通りだった。黄金時代のライオンズは、Ｖ９時代の巨人よりも強かったと言う評論家も少なくない。森監督が引き継いだライオンズは創設８年目にして、すでに常勝が義務付けられたチームに成長していた。<br>
<br>
コーチ時代の森監督は徹底した管理野球を実践していたため、選手たちからはかなり煙たがられていた。だが監督になってからの森祇晶を知る選手たちからは、森監督に対し好意的な言葉ばかりが聞こえてくる。それもそのはず、森監督は「主役は選手」というポリシーを貫いた監督だったのだ。優勝を決めて、チャンピオンフラッグを持ってグラウンドを一周する際も、森監督はそのペナントを選手たちに持たせた。そして自分は一番後ろから選手たちのあとに付いて行った。監督としての責任を全うしつつも、決して選手たちよりも前に出ることのない監督、それが森祇晶という監督だった。<br>
<br>
思い遣りがあり、穏やかな性格と思われている森監督だが、しかし現役時代はそうではなかった。例えばバッテリーを組んでいるピッチャーが調子が悪いと、普通のキャッチャーであれば何とか立ち直らせようと尽力する。時にはピッチャーのミスを自ら被り、ピッチャーを守ることさえする。それ故にキャッチャーは「女房役」と言われる。だが森捕手は違った。ピッチャーの調子が悪いと、それを逐一監督・コーチに報告した。そのためピッチャーからは「責任逃れ」と批判されたことも多々あった。現役時代の森捕手はそういう風に見られた選手で、長嶋茂雄とは犬猿の仲だったとも言われている。<br>
<br>
だがライオンズを率いた森祇晶を知る選手の多くは、今なお森監督を慕っている。清原和博選手は２００５年に森祇晶が野球殿堂入りした際、シーズン中にもかかわらずセレモニーに駆けつけているほどだ。その森監督はライオンズを９年率い、８回のリーグ優勝と６回の日本一を達成している。リーグ優勝できなかったのは近鉄に敗れた８９年のみで、もしこの年ライオンズが優勝していたなら、Ｖ１０を達成することになった。だが８９年１０月１２日の近鉄とのダブルヘッダーで、<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺久信投手</a>がブライアント選手に勝ち越しホームランを被弾し、その夢は潰えてしまう。<br>
<br>
そして９３年にヤクルト、９４年巨人に日本シリーズで連続して敗れると、その敗戦の責任を取り森監督は勇退を決めた。パ・リーグを制覇しても、日本一になれなければ意味がない。それが常勝ライオンズを率いる監督に課せられた宿命だった。だが森監督の勇退により、ライオンズの黄金時代も同時に終焉を迎えた。<br>
<br>
森監督の勇退と共に、黄金時代を支えた選手たちは次々と他球団へと移籍していってしまった。サウスポーエースの<a href="http://daily-lions.com/2009/10/kimiyasu_kudoh.php" target="_self">工藤公康投手</a>とキャプテン石毛宏典選手はホークスへ。その後も清原和博選手が巨人に移籍してしまうなど、チーム力は急速に低下していった。そんな弱体化していくチームを９５年に引き継いだのが、堤義明オーナーのお気に入りだった<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾修</a>だった。<br>
<br>
東尾監督の誕生に、西武球団は当初否定的だったとされている。それは現役時代に起こした賭け麻雀事件が原因だった。しかし堤オーナーの希望、他に有力な監督候補が見つからなかったという事情もあり、東尾西武は誕生した。<br>
<br>
西武球団としては、ＦＡで移籍が濃厚とされていた工藤投手を引き止めるために東尾修を監督として招聘していた。東尾修と言えば、現役時代は工藤投手とは師弟関係にあり、兄弟同然の存在だった。その東尾修が監督に就任すれば、工藤投手も移籍することはないと球団は読んだのだろう。だが現実は異なり、工藤投手はダイエーホークスにＦＡ移籍してしまった。<br>
<br>
この時のことを東尾監督は「１年目だったし、編成に口を出すことはしたくなかった。だから編成に頼まれるまでは、工藤と話すつもりもなかった」と言っている。また工藤投手は「東尾さんに行くなと言われれば、行かなかった」と著書に書き残している。<br>
<br>
急速にチーム力が低下したライオンズを預けられつつも、東尾監督が指揮を執った７年間でライオンズは一度もＢクラスに転落しなかった。そして９７・９８年は戦国時代に突入したパ・リーグで連覇を果たしている。常勝時代直後のライオンズを率いたということもあり、７年間で２度のリーグ優勝、日本一の達成なしという成績だけでは監督として高い評価を得ることはできなかった。だが普通に考えれば主力選手が大量流出した状況において、チーム内の世代交代を成功させ、一度もＢクラスに転落しなかったことは十分評価できる結果だった。<br>
<br>
現に監督として<a href="http://daily-lions.com/2010/03/7kazuo_matsui.php" target="_self">松井稼頭央選手</a>、<a href="http://daily-lions.com/2010/02/18daisuke_matsuzaka.php" target="_self">松坂大輔投手</a>の２人をメジャーリーガーに育て上げている。そしてアマチュア時代は無名投手だった<a href="http://daily-lions.com/2009/04/13fumiya-nishiguchi.php" target="_self">西口文也投手</a>を球界を代表するエースに仕立て上げ、下り坂にあった<a href="http://daily-lions.com/2010/02/86tetsuya_shiozaki.php" target="_self">潮崎哲也投手</a>を先発に転向させて復活させている。<br>
<br>
また横浜でくすぶっていたデニー友利投手をトレードで獲得すると不動のセットアッパーに磨き上げ、９７年オフに戦力外扱いされていた西崎幸広投手を日本ハムから獲得するとクローサーとして蘇らせた。監督としては日本一を達成することはできなかったが、しかし指導者としては日本一とも言える手腕を発揮した。このような実績のせいか監督退任後、東尾監督は「投手コーチをやってみたい」とよく口にしている。<br>
<br>
東尾監督の投手を見る目は誰もが認めるところだ。監督時代も１年目にはチーム防御率２.９８という近年では驚異的な数字を残しているし、どんなに悪くても監督最終年の３.８８と、打高投低の時代においても４点台のチーム防御率を記録することは一度もなかった。だがチーム打率に関しては優勝した２年以外は軒並み低く、編成の補強失敗が大きく響く結果となってしまった。指導者としては手腕を発揮するも７年目には３位となり、東尾監督は解任されてしまった。<br>
<br>
森監督のその後は、２００１～２００２年に横浜ベイスターズを率いたが、３位・６位という結果に終わり２年で退任している。監督退任後はアメリカで永住権を取得し、ハワイで静かに暮らしているようだ。<br>
<br>
一方東尾監督は評論家活動のかたわら、バスケットボールチーム・東京アパッチの社長を務めたり、飲食店の経営などを行っている。昨年オフは楽天の新監督候補にも名前が挙がったが、結局現場復帰には至らなかった。だが２０１０年は有資格最終年にして野球殿堂入りを果たす快挙を成し遂げている。<br>
<br>
第二次黄金時代を率いた森監督、戦国パ・リーグでチームを率いた東尾監督。２人のタイプはまるで違えど、どちらも素晴らしい監督だった。森監督は広岡監督の遺産をしっかりと守り抜き、厳しいプレッシャーの中においても結果を出し続けた。そしてそのあとを継いだ東尾監督は、急速に衰えたチームを預けられながらも一度もＢクラスに転落することなく、８２年から続いていた連続Ａクラスという記録を死守し続けた。<br>
<br>
２００１年を最後に東尾監督が退任すると、今度は伊原春樹“暫定”監督がチームを率いることとなる。]]></description>
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         <pubDate>Tue, 16 Mar 2010 00:44:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>中島裕之選手が遂げた、飛距離・確実性の進化</title>
         <description><![CDATA[昨シーズンと、今年ここまでの<a href="http://daily-lions.com/2009/04/3hiroyuki_nakajima.php" target="_self">中島裕之選手</a>を見比べると、バッティングフォーム内におけるモーションをマイナーチェンジさせているように見える。ただ今年に関してはまだ公式戦に入ってはいないし、実際本当に変えたのか、ただ試しているだけなのかは憶測の域を出ない。だが筆者の印象では、変えに来ていることだけは確かだと思う。そして今回の記事は、変えたことを前提に書いていくことを予め断っておきたいと思う。<br>
<br>
具体的に何が変わったかと言うと、打席に立った時の前脚（中島選手の場合左脚）の上げ方だ。昨年までは基本的には前脚を上げる際、膝裏を９０°以下の角度にして上げることがほとんどだった。だが今年は、いや、実際には中村選手の故障で４番に座った昨年の終盤戦からは、この膝裏の角度を９０°以上にすることが多くなった。つまり前脚を上げた時の膝の曲がり具合が浅くなっているということだ。佐々木誠選手を覚えていれば、佐々木選手の前脚の上げ方と同じと言えば分かりやすいだろうか。<br>
<br>
昨年に関しては膝裏の角度は９０°以下のことがほとんどだったのだが、今年の中島選手は多くの場面でこの角度を９０°以上にしている。９０°以下、９０°以上と言うとそれほど大差がないようにも感じるが、実際には２０～３０°の差が生じていると思う。この差でバッティングを崩すかもしれないというリスクを承知の上で、中島選手はどのような意図でモーションを変えたのだろうか？<br>
<br>
結論から言えば、筆者はホームラン数を大幅に増やすためだと考えている。ホームランを増やすためではなく、大幅に増やすためだ。<br>
<br>
昨年までの中島選手のバットの使い方を説明すると、バットの方を動かすことによってボールを迎えに行くというイメージだった。だが新しいモーションはと言うとその逆で、ボールを迎え入れているというイメージだ。この２つが身体に与える影響は、脊柱軸に現われる。<br>
<br>
ボールを迎えに行ってしまうと脊柱軸は垂直、もしくはピッチャーに対し前傾になりやすい。だがボールを迎え入れてあげると、この軸をボールの軌道に対して直角に入れられるようになる。<br>
<br>
<a href="http://daily-lions.com/2009/04/46ggsatoh.php" target="_self">G.G.佐藤選手</a>のようなロングヒッターの場合は、軸足に重心を残したままバットを振るため自ずと脊柱軸は後傾となる。だが中島選手はあくまでも中距離バッターだ。基本的なスウィングをした際は、重心を軸足に残し切ってはいない。軸足股関節に乗せた上半身の体重を、ある程度はしっかり前脚股関節に移動させている。そしてこれに関しては今年もほとんど変わりはない。<br>
<br>
軸足に重心を残せば、脊柱軸はボールの軌道に対して直角に入れられる。だが前脚に重心を移せばそれは非常に難しい。もしプロであってもフィジカルが弱い選手が今年の中島選手の真似をしても、ただ振り遅れて終わるだけだろう。だが振り遅れないでボールを弾き返せるのが中島選手であり、この変化こそが今年の中島選手を大きく進化させるポイントとなるはずだ。また、これを可能にするために春季キャンプでは連日の特守を行い下半身を強化させたのだろう。<br>
<br>
物理学の面から考えていくと、プロのピッチャーが投げる１４０～１５０ｋｍのストレートを打ち返した時、（ボールの軌道に対してではなく）地面に対して１０°前後の角度でアッパースウィングをし、ジャストミートした時が最も飛距離が伸びる。そして合わせて野球に対しての運動原理を考えていくと、投げるにしても打つにしても、上腕軸と脊柱軸が直角に交わった時が最もスウィングスピードが速くなる。中島選手の進化は、この２つを同時に適えられるものだと筆者は考えている。<br>
<br>
普通のスラッガーのように、重心を軸足に残したままのスウィングでは、バットはボールの軌道に対してアッパースウィングになってしまう。これでは大きなエネルギーをぶつけられる反面、打点が線ではなく点でしか捕えられなくなる。つまり空振りする可能性が高まるということだ。だが中島選手のように高い位置から重心を沈めて、バットの軌道をボールの軌道に対しレベル（水平）にすることができれば、正確性と飛距離アップの両方を手にすることが可能となる。そしてこの重心の沈みを可能にさせるのが、前脚を上げた際９０°以上になる膝裏の角度なのだ。<br>
<br>
もう少し簡略的に補足をすると、９０°以下の角度で前脚を上げた場合、位置エネルギーのタメは上へと向かう。上へ向かうということは、エネルギーを使う際は下へ向かわせることで効率的に使うことができる。つまりダウンスウィングということだ。一方９０°以上の角度で前脚を上げると、エネルギーは軸足側に水平に近い方向で貯えやすくなる。つまり重心移動を起こしながらも脊柱軸をボールの軌道に対して直角に入れやすくなるということだ。結論を言うと、バットスウィングはボールに対してはレベルになるが、地面に対してはアッパースウィングとなる。このアッパースウィングの角度が地面に対し１０°前後であれば、中島選手が打つボールの飛距離はアップし、ホームラン数も１０本前後増える結果となるだろう。<br>
<br>
しかも一般的なスラッガーのように、地面・ボールの両方に対してのアッパースウィングではない。地面に対してはアッパースウィングだが、ボールに対してはレベルスウィングとなるため、打点は点ではなく線で捕えることができる。つまりタイミングが外れたとしても空振りをする可能性が非常に低くなるわけだ。<br>
<br>
今年ここまでの中島選手を見る限りでは今季の中島選手は、<font color="#cc0000">中島裕之史上最強の中島裕之</font>になるだろうと筆者は確信している。<br>
<br>
恐らくオープン戦の数字を見て心配している中島ファンも多いかと思う。だが心配は無用だ。中島選手はこの新しく進化したバッティングを完成させるために、春季キャンプではバッティング練習の時間を減らして特守を行い、下半身を強化してきたのだ。そのために他の選手よりは若干遅めの打撃調整となったが、開幕を迎えれば状態は一気に上がっていくだろう。<br>
<br>
中島選手がトリプルスリーを達成するのであれば、まさに今年は大きなチャンスだと思う。走塁面に関しても、ここ数年の中では今季は最も意識が高まっているのではないだろうか？<a href="http://daily-lions.com/2010/03/20100314.php" target="_self">今日の試合</a>でも盗塁を決め、ワイルドピッチで楽々セーフという場面でも中島選手は二塁ベース前でスピードを落とさなかった。一気に二塁ベースを蹴り、ボールがバックネットまで転がっていることを確認するとそのまま三塁を陥れた。そして続く<a href="http://daily-lions.com/2009/05/1takumi_kuriyama.php" target="_self">栗山選手</a>の技ありのレフト前ヒットで生還を果たした。中島選手が今日のような隙のないプレーを見せている限り、今季のライオンズがＢクラスに転落することはまずありえないだろう。<br>
<br>
とにかく今季の中島選手は、筆者が言うまでもなくキャリアハイの活躍をしてくれるはずだ。その最初の一本目を見るべく、筆者は２０日に行く西武ドームを心待ちしたいと思う。]]></description>
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         <pubDate>Sun, 14 Mar 2010 21:24:57 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2010年3月の日程表</title>
         <description><![CDATA[
<TABLE id="s" width="600" cellspacing="1" bgcolor="#d0e2f7">
  <TR>
    <TD bgcolor="#143D69" colspan="7" align="center"><B><FONT color="#ffffff">２０１０年３月の日程表</FONT></B></TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>月</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>火</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>水</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>木</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>金</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>土</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#143D69" align="center" width="85"><FONT color="#ffffff"><B>日</B></FONT></TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>1</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>2</B> OP戦<BR>
    ソフトバンク戦<BR>
    ○2-1</TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>3</B> OP戦<BR>
    ソフトバンク戦<BR>
    ●2-3</TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>4</B> OP戦<BR>
    広島戦<BR>
    ●5-7</TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>5</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#0000ff"><B>6</B></FONT> OP戦<BR>
    阪神戦<BR>
    雨天中止<BR>
    </TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#ff0000"><B>7</B></FONT> OP戦<BR>
    阪神戦<BR>
    ○1-0</TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>8</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>9</B> OP戦<BR>
    中日戦<BR>
    雨天中止</TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>10</B> OP戦<BR>
    中日戦<BR>
    ○9-4</TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>11</B> OP戦<BR>
    ヤクルト戦<BR>
    ○11-0</TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>12</B> OP戦<BR>
    ロッテ戦<BR>
    ●3-9</TD>
    <TD bgcolor="#fff0f0" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#0000ff"><B>13</B></FONT> OP戦<BR>
    中日戦<BR>
    ○0-10</TD>
    <TD bgcolor="#fff0f0" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#ff0000"><B>14</B></FONT> OP戦<BR>
    中日戦<BR>
    <A href="http://daily-lions.com/2010/03/20100314.php" target="_self">●5-2</A></TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>15</B> 練習試合<BR>
    オリックス戦<BR>
    <A href="http://daily-lions.com/2010/03/20100315.php" target="_self">○7-2</A><BR>
    　</TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>16</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>17</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>18</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>19</B></TD>
    <TD bgcolor="#fff0f0" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#0000ff"><B>20</B></FONT> 開幕戦<BR>
    ロッテ戦</TD>
    <TD bgcolor="#fff0f0" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#ff0000"><B>21</B></FONT><BR>
    ロッテ戦</TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#fff0f0" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#ff0000"><B>22</B></FONT><BR>
    ロッテ戦<BR>
    　</TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>23</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>24</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>25</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><B>26</B></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#0000ff"><B>27</B></FONT><BR>
    楽天戦</TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" width="85" height="60"><FONT color="#ff0000"><B>28</B></FONT><BR>
    楽天戦</TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" height="60"><B>29</B></TD>
    <TD bgcolor="#eff5fc" align="left" valign="top" height="60"><B>30</B><BR>
    ソフトバンク戦<BR>
    　</TD>
    <TD bgcolor="#eff5fc" align="left" valign="top" height="60"><B>31</B><BR>
    ソフトバンク戦</TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" height="60"></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" height="60"></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" height="60"></TD>
    <TD bgcolor="#ffffff" align="left" valign="top" height="60"></TD>
  </TR>
</TABLE>
<TABLE border="0">
  <TR>
    <TD bgcolor="#fff0f0">ホーム・デーゲーム</TD>
    <TD></TD>
    <TD bgcolor="#eff5fc">ホーム・ナイトゲーム</TD>
    <TD></TD>
    <TD bgcolor="#ffffd9">ロード</TD>
  </TR>
</TABLE>]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/20103.php</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02game</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 14 Mar 2010 18:07:02 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2010/03/14 西武vs中日OP戦3回戦</title>
         <description><![CDATA[<TABLE cellpadding="4" cellspacing="2" bgcolor="#143d69">
  <TR>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">３：２１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">２</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">３</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">４</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">５</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">６</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">７</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">８</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">９</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">Ｒ</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">Ｈ</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">Ｅ</FONT></TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">中日</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">２</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff"><B>５</B></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">９</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff">１</FONT></TD>
  </TR><TR>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#ffffff"><FONT color="#bfdfff">埼玉西武</FONT></FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">１</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><B><FONT color="#bfdfff">２</FONT></B></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">８</FONT></TD>
    <TD bgcolor="#000000" align="center"><FONT color="#bfdfff">０</FONT></TD>
  </TR>
</TABLE>

<br>
埼玉西武ＶＳ中日　オープン戦３回戦 / 西武ドーム（観衆：１２,４０１人）<br>
埼玉西武ライオンズ　２勝１敗０分<br>
<br>
継投：<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">帆足和幸</a>～山本淳～<a href="http://daily-lions.com/2009/10/48syota_takekuma.php" target="_self">武隈祥太</a>～長田秀一郎～<a href="http://daily-lions.com/2010/01/50brian_sikorski_.php" target="_self">シコースキー</a><br>
敗戦投手：<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">帆足和幸</a>　１勝１敗　３.４６<br>
<br>
<hr>
【ゲームレビュー】<br>
昨日の中日戦は開幕投手が決定的となっているエース<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井秀章投手</a>が見事なピッチングを魅せてくれた。涌井投手自身は球速に不満があったようだが、西武ドームのスピード表示は若干遅めに表示される。<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>も「神宮なら１４５～１４６ｋｍは出てた」と言うように、ボールの切れは十分だった。その涌井投手は１６日、公式サイトをオープンする予定となっている。<br>
<br>
そして今日はエース涌井投手に継ぎ、開幕第２戦での先発が濃厚となっている<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">帆足投手</a>が先発マウンドに立った。立ち上がりから非常に安定したピッチングを披露し、開幕を控えて不安要素はほとんどない。渡辺監督の試合後のコメントの通り、あとは微調整さえできればベストの状態で開幕を迎えられると思う。<br>
<br>
とは言え今日の試合では６イニングを投げ、４点を失った。この内、最初の２失点に関しては気にする必要はまったくないだろう。１失点目は藤井選手のレフト線への２ベースによるものだったが、帆足投手のスライダーは<a href="http://daily-lions.com/2009/05/27toru_hosokawa.php" target="_self">細川捕手</a>の構えたミットへしっかり行っていた。と言うことはここは打たれたことを悔やむのではなく、打った藤井選手を褒めるべきだろう。そして和田一浩選手に打たれたホームランに関しては、これは完全に勝負をしに行っていない内容だった。元チームメイトということもあり、「ヒットなら打たせてあげるよ」という感覚での投球だった。ただ、ホームランというのは帆足投手も計算外だったのかもしれない。打たれたあとは少し悔しそうな表情を見せていた。<br>
<br>
ここまでの失点は問題はない。だが、ここからの失点に関しては良いとは言えない内容だった。まず一番拙かったのは、先頭バッターをフォアボールで歩かせ、そのランナーを生還させてしまったことだ。この形での失点は、渡辺監督が最も嫌う点の取られ方だ。中日打線の主軸を終えた下位打線ということもあり、少し力を抜いてのピッチングだったのかもしれない。そしてその後もバントの構えをしたバッターに対しバントをすると決め付け、コースを衝くことをしなかった。その結果バスター＆ランを決められ、責任投球回数となる５回に２失点してしまった。恐らく渡辺監督の言う微調整とは、この部分のことだったと思う。このような細かい部分をしっかり微調整していけば、帆足投手は問題なくシーズンを迎えられるだろう。<br>
<br>
打撃陣に関しては、特別言うことはないと思う。<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">中村選手</a>がいないということ以外は、非常に良い状態に仕上がっている。中でも<a href="http://daily-lions.com/2009/05/1takumi_kuriyama.php" target="_self">栗山選手</a>の状態が良い。しかしこの状態の良さは、昨年のオープン戦の良さとはまるで中身が違う。昨年は調子の良さでヒットを打っていたのだが、今年に関しては技術によって良い状態をキープすることができている。そしてその技術とは、ボールのコースを打ち分けるというものだ。シンプルに考え、内角は引っ張って外角は流す。このバッティングがとても自然な状態でできているのが、今年の栗山選手だ。このバッティングさえキープすることができれば、今年は一年間良い状態で打ち続けられると筆者は考えている。そして首位打者や最多安打を目指すことも今年の栗山選手であれば十分に可能だろう。<br>
<br>
栗山選手の後ろを打つ<a href="http://daily-lions.com/2010/01/42dee_brown.php" target="_self">ブラウン選手</a>は、今日は中日のエース格である吉見投手の変化球に苦しんだ。ブラウン選手は典型的なローボールヒッターのため、ボールが低めに来るとどうしても手を出してしまう。それを読んだ中日バッテリーはブラウン選手の２打席目、初球以外はフォークボールを連投して三振に打ち取った。だがまったく同じフォークボールを３回連続空振ったとは言え、心配する必要はない。あそこまで正確にフォークボールを３球連続コントロールできるピッチャーは、球界に１０人とはいないだろう。現に３打席目は同じような配球だったがフォークボールはストライクゾーン内でしか落ちず、ブラウン選手はそのボールをしっかりとセンターに弾き返した。<br>
<br>
ブラウン選手はシーズンに入れば、かなりの数字を残してくれるはずだ。何よりも研究熱心なところが日本向きだと思う。春季キャンプにおいてもブラウン選手は頻繁にブルペンに足を運び、実際に打席に立ち、変化球を見極めるトレーニングを行っていた。このような地道な努力があるからこそ、ブラウン選手は開幕直後から結果を残せると筆者は信じている。<br>
<br>
さて、開幕戦もいよいよ６日後となった。２年振りの西武ドームでの開幕戦だ。筆者ももちろんスタンドで応援する予定で、今からとてもワクワクしている。ただ１つ残念なのは、昨年まではYahoo!動画で無料で楽しめたパ・リーグ中継が、今年は有料になってしまうことだ。詳細は明日１５日に発表されるが、月額千数百円になる見込みらしい。昨年までのように予約録画をして閲覧できないという内容での千円台は少し高いのかな？とも思ってしまうが、しかし今まで無料だったことを考えれば払う価値のある金額だと思う。ケーブルテレビなどに入っていない方は、ぜひ詳細を確認してみてください。日刊埼玉西武ライオンズでも詳細を確認したら、ご報告できればと思っています。]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/20100314.php</link>
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         <pubDate>Sun, 14 Mar 2010 17:08:07 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>栗山巧選手の４番は、先制点を取るために有利</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://daily-lions.com/2009/04/60takeya_nakamura.php" target="_self">中村剛也選手</a>が開幕に間に合わなかった場合、<a href="http://daily-lions.com/2009/05/1takumi_kuriyama.php" target="_self">栗山巧選手</a>の４番起用が有力とされている。現にここ数試合のオープン戦で栗山選手は４番に座り、素晴らしい数字を残している。<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>のこれまでの采配パターンから言えば、空いた４番に<a href="http://daily-lions.com/2009/08/6taketoshi_gotoh.php" target="_self">後藤武敏選手</a>を入れるのが１つの定石となっていた。だが今回はそうではなく、あえて不動の２番である栗山選手を４番へと動かした。そしてこれができたのも、栗山選手と<a href="http://daily-lions.com/2009/12/43takuya_hara.php" target="_self">原拓也選手</a>が好調だからこそだ。<br>
<br>
栗山選手の４番はメディアでは「つなぎの４番」という扱い方をされている。確かにこの表現は間違いでないとは思うが、筆者の中ではつなぎと言うよりは、２人目の１番バッターという考え方の方が正しいような気がする。その根拠は、打順別の先頭打席数に起因する。<br>
<br>
ＤＨを採用しているパ・リーグの場合、打順別の先頭打席数は多い方から１番、４番、７番、５番、８番、２番、６番、９番、３番となる。つまり試合においてイニングの先頭打者を１番で迎える確率と、４番から迎える確率が最も高くなるということだ。１番打者の先頭打席数が最も多いのは当然だ。試合は必ず１番打者から始まるからだ。そして２番目に４番打者が多いのは、初回を三者凡退で終えると、２回の先頭打者として４番打者が登場するためだ。<br>
<br>
<a href="http://daily-lions.com/2010/01/42dee_brown.php" target="_self">ブラウン選手</a>が５番の場合の４番打者は、１塁に出た場合盗塁がしやすい。それはブラウン選手が左打者であるため、１塁ランナーの動きをほとんど見ることができないためだ。これが右打者の場合、１塁ランナーの動きが目に入ってしまうと打席に集中できなくなるバッターも出てくる。だがブラウン選手が５番を打っていれば、先頭の栗山選手が出塁した場合、良ければ盗塁で無死二塁、悪くても一死二塁というチャンスを作ることができる。そうすればあとは６・７番のどちらかが栗山選手を生還させられれば良くなる。<br>
<br>
野球というスポーツはアウトにならなければ良いとされるスポーツではあるが、逆を言えば１試合２７アウトの内、どのようにしてアウトカウントを使えるかということも重要になってくる。ということはただ結果を待ってアウトになるアウトよりも、積極的に前に出たアウトの方がチームの士気は高まるし、より得点圏に近づけていくことができる。<br>
<br>
４番打者は３番打者の約２倍、１番打者は３番打者の約３倍、先頭打者として打席に立つ。そして中村選手のホームランが出る確率は１０打席に１本以下だ。そう考えると３打席に１回は必ず出塁でき、しかも盗塁することができる栗山選手が４番に座った方が、早いイニングで先制点を取れる可能性は高くなると考えて良いだろう。<br>
<br>
ちなみにパ・リーグにおいて先制点を取った場合の勝率は７割を越す。つまり先制点さえ取れれば、７０％の確率で勝てるということになる。守護神<a href="http://daily-lions.com/2009/10/54alex_graman.php" target="_self">グラマン投手</a>が戻ってくる５月までにどれだけの戦いができるかで、ライオンズは今年の成績が大きく左右するだろう。４月の段階で出遅れないためにも、自慢の打線で先制点、中押し、ダメ押しと小刻みに加点していき、勝てる試合は確実に勝っていかなければならない。<br>
<br>
だがここ数日の報道を見る限りでは、中村選手は開幕戦には間に合いそうな雰囲気だ。公式戦での「４番栗山」も見てみたかった気はするが、これはオープン戦限定のオーダーとなりそうで、ファンとしては一安心と言ったところだろうか。]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/column20100312.php</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">column</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 12 Mar 2010 01:55:03 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ライオンズ監督列伝～黎明期から黄金時代へ</title>
         <description><![CDATA[１９７８年１０月に誕生した西武ライオンズは、今年で創設３２年目を迎える。これだけの歴史があり、また毎年のように監督が代わる球団がある中、西武ライオンズというチームを率いた監督はわずかに７人しかいない。故根本陸夫、広岡達朗、森祇晶、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾修</a>、伊原春樹、伊東勤、<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺久信</a>の７人だ。そしてこの中の４人が日本一を達成している。<br>
<br>
常勝時代を築き上げたライオンズの使命は、パ・リーグを制覇することではなかった。リーグ優勝をするのは当たり前で、日本シリーズで勝ってこそ初めて評価が与えられた。黄金時代のライオンズとはまさに、そのようなチームだった。<br>
<br>
だが常勝時代を迎える前、７９年シーズンから８１年シーズンまでの３年間はまだ低迷状態だった。ライオンズ自体、西鉄後期から太平洋クラブ、クラウンライター時代は長らく低迷していた。そこに７８年シーズン、クラウンライターライオンズの球団社長だった坂井保之氏の招聘を受け、根本陸夫が監督としてやって来た。選手の多くが「オヤジ」と呼び慕う人物だ。<br>
<br>
根本時代のライオンズは、チームとしての成績は決して芳しくはなかった。初年度は最下位、２～３年目も４位と低迷。だが根本監督は見た目の数字以上のチーム改革を進めた。阪神から田淵幸一選手と古沢憲司選手を獲得し、ロッテからは山崎裕之選手と野村克也捕手を獲得した。その後も根本マジックを駆使し秋山幸二選手、伊東勤捕手、<a href="http://daily-lions.com/2009/10/kimiyasu_kudoh.php" target="_self">工藤公康投手</a>らを次々と獲得して行った。もし根本陸夫という人物がいなければ、彼らがライオンズのユニフォームに袖を通していたことは決してなかっただろう。<br>
<br>
だが３年目を迎えたオフになると、選手の間から不穏な空気が漂い始めた。ベテラン・中堅の選手たちが「根本では勝てない」と考え始めたのだった。その空気を咄嗟に察知した坂井球団社長は、即座に根本監督に報告をした。するとほぼ即断という状態でこう言った。「よし、それなら勝てる監督を連れて来よう」と。懐の広い根本陸夫らしい判断だった。<br>
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そして連れて来たのが、広島時代に共に戦った広岡達朗という人物だった。広岡監督の代名詞と言えば言わずと知れた「管理野球」。広岡監督は全選手のすべての行動を管理したがった。そのメリット・デメリットはあったものの、広岡野球がライオンズを常勝時代に押し上げたことだけは確かだ。根本陸夫が築き上げた礎に、広岡監督は見事花を咲かせた。<br>
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８２年から指揮を執った広岡監督は当初５年契約だった。１～２年目は日本一、３年目は３位、４年目はリーグ優勝と、監督として実に華々しい成績を残した。だが４年目になると球団フロント、つまり根本陸夫との確執が浮き彫りになってくる。根本陸夫はＧＭ的立場として、広岡監督とは違った意向で選手補強を繰り返した。例えば広岡監督は強打のドン・ベイラーを欲しがったのに、根本陸夫が獲得したのはオリエンタルエクスプレスの異名を取った郭泰源だった。その他中継ぎ３人を放出した結果江夏豊投手を獲得したり、根本陸夫は広岡監督の意向に沿わない補強を繰り返した。結果的にその補強は吉と出たわけだが、しかし根本・広岡間の溝は深まるばかりだった。<br>
<br>
すると４年目の終盤、広岡監督は痛風を患って指揮を執れなくなってしまった。パ・リーグ制覇した瞬間も広岡監督はその場にいることはできず、そのまま健康上の問題を理由に辞任した。だがこの辞任、表面上は辞任ではあったが、事実上は解任だった。ことあるごとに反発を繰り返し、自らの権限拡大を求めてもはや制御不能となった広岡監督を、根本陸夫が切ったのだった。<br>
<br>
その後の根本陸夫は９３年からダイエーホークスに移り指揮を執り、当時パ・リーグのお荷物球団とされていたホークスの復興に尽力した。もし根本陸夫がいなければ、工藤公康投手や石毛宏典選手がＦＡでホークスに移籍することはなかっただろう。だが９９年４月３０日、根本陸夫は急性心筋梗塞により他界した。享年７２歳だった。<br>
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この死を受け根本陸夫の意志を継ぐべくチームは奮起しホークスは９９年、７３年以来のリーグ優勝、そして６４年以来の日本一を達成した。そしてホークスのナインたちは日本一を達成した瞬間、根本陸夫の遺影を次々と胴上げして行った。根本陸夫というオヤジは選手からも、ファンからも愛される野球人として２００１年、殿堂入りを果たした。<br>
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一方の広岡達朗はライオンズ退団後は評論家として活躍したのち、９５年にはロッテのＧＭに就任しボビー・バレンタイン監督を招聘した。９５年はボビー・マジックや投手陣の充実によりチームは２位に躍進したが、広岡はこのチームでも不協和音を響かせてしまった。広岡ＧＭとの間に確執があったバレンタイン監督はチームを２位に躍進させながらも、この年限りで解任されてしまった。すると翌年は再び５位に低迷し、今度はチームの３本柱だった小宮山悟投手、伊良部秀輝投手、エリック・ヒルマン投手から不信感を持たれ、ＧＭという職務を２年で返上する結果となってしまった。<br>
<br>
今思えば根本陸夫という人物と、広岡達朗という人物は真逆の性格だった。結果的に勝とうとした根本陸夫と、勝つことを最優先にした広岡達朗。人々から愛された根本陸夫と、反感を買ってでも勝利に徹した広岡達朗。西武ライオンズというチームは、まさにこの２人の名将がいたからこそ黄金時代を迎えることができた。<br>
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根本だけではダメで、広岡だけでもダメだった。根本がいて、広岡がいたからこそライオンズは強くなることができたわけだ。そしてこの２人が残した礎を、今度は森祇晶という監督が受け継ぐこととなる。]]></description>
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         <pubDate>Thu, 11 Mar 2010 06:46:03 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>正捕手争いの行方と、正捕手としてのプライド</title>
         <description><![CDATA[２０１０年、果たしてライオンズの正捕手争いの行方はどうなるのだろうか？<a href="http://daily-lions.com/2009/05/27toru_hosokawa.php" target="_self">細川亨捕手</a>と<a href="http://daily-lions.com/2009/10/2ginjiro.php" target="_self">銀仁朗捕手</a>とで争われると見られていたが、銀仁朗捕手は７日の阪神戦で左膝大腿骨骨挫傷という怪我を負ってしまった。佐々木チーフトレーナーのコメントによれば、開幕に間に合わせることは難しいようだ。<br>
<br>
マスコミの開幕スタメンマスクの予想は、銀仁朗捕手が有力とされていた。それは恐らくエース<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井投手</a>との兼ね合いからだったろう。だが筆者は銀仁朗捕手が万全だったとしても、開幕マスクは細川捕手が被っていたと思う。<br>
<br>
開幕戦というのは、たかだか１４４試合分の１試合というものではない。この試合に勝てるか勝てないかでスタートダッシュの勢いが変わってくるし、２戦目以降の先発ピッチャーへの影響も変わってくる。チームからすれば、開幕戦からの連敗は絶対に許されない。そんな中でもし開幕戦を落とせば、２戦目以降の先発ピッチャーに掛かるプレッシャーは想像以上に膨れ上がる。そういう要素もあり、開幕戦というのは非常に大事な一戦になるわけだ。<br>
<br>
もし銀仁朗捕手の方が、細川捕手よりも実力が上であるならば、当然開幕マスクは銀仁朗捕手のものになるだろう。だが現時点ではそうではない。もし両捕手ともに状態が万全であるならば、キャッチャーとしての実力は完全に細川捕手の方が上だ。銀仁朗捕手が確実に細川捕手を上回っている部分を挙げるならば、それは走力だけだろう。<br>
<br>
肩に関しては、昨年の数字は決して参考にはならない。肩・肘に不安のあった細川捕手は、常に再発の恐怖感と隣りあわせの中での送球だった。それでもキャッチングからセカンド到達までの送球タイムは１.９２秒という数字だった。捕手のセカンド送球タイムは１.８～１.９秒が一流とされる。ちなみに銀仁朗捕手は１.８８秒と、肩に関してはほぼ互角だと言える。ただし送球の安定感、盗塁をさせないリードという話に及べば、細川捕手の方がまだまだ上となるだろう。<br>
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配球に関しては、完全に細川捕手に軍配が上がる。銀仁朗捕手も昨年は大きな成長を見せたが、しかしそれでも細川捕手のリードと比べると単調さが目立つ。銀仁朗捕手のリードは、パワーピッチャーをリードする分には有効かもしれないが、技巧派のピッチャーをリードするにはあまりにもボキャブラリーが少ない。だが銀仁朗捕手は今年まだ２３歳だ。２３歳と言えば、細川捕手のプロ１年目の年齢となる。ということは、銀仁朗捕手がまだ成長過程にいることは当然のことで、銀仁朗捕手が細川捕手よりも劣ることには何の不思議もない。<br>
<br>
だがマスコミからすれば地味な細川捕手よりも、派手なプレーができる銀仁朗捕手の方が話題性に富み好むところなのだろう。だが筆者はライオンズが勝つためには、細川捕手が１４４試合でスタメンマスクを被るくらいである必要があると考える。その理由は昔から言われていることではあるが、扇の要が不安定であれば、扇はかんたんに壊れてしまうからだ。もし昨年細川捕手が万全であったなら、少なくともチームがＢクラスに転落することはなかっただろう。<br>
<br>
細川捕手には正捕手としてのプライドがあるはずだ。２００６年、伊東監督が開幕マスクを銀仁朗捕手に託した時は、そのプライドはそうとう傷ついたと思う。その当時はまだまだ成長過程にあった細川捕手とは言え、高卒ルーキーの捕手に実力で負けることは考えられなかった。伊東監督が、話題性以外で何を理由に銀仁朗捕手を開幕マスクに起用したのかは筆者には分からない。だが少なくとも言えることは、プレー以外の面に関して伊東監督は、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾修監督</a>のような細やかな気配りがなかったように筆者は感じていた。<br>
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<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>は当然東尾監督に近い感性の持ち主だ。この２年間の采配を見ていても人情味が溢れているし、男気というものも大切にしている。だからこそ<a href="http://daily-lions.com/2009/04/index.php?page=10" target="_self">昨年の開幕戦</a>に関しても、まだ右肩に不安の残る細川捕手を開幕マスクに選んだ。結果細川捕手はこの開幕戦で、逆転３ランホームランを放っている。筆者も千葉マリンスタジアムで観戦していたのだが、レフトポール際に飛び込むこのホームランに大興奮したことを今なお鮮明に覚えている。<br>
<br>
選手は、周りが想像している以上に監督のことを見ている。不服があろうとなかろうと、それが納得できる選手起用であるならば、外された選手も腐ることはない。むしろその起用が勝つために必要な起用だと納得できた時は、例え外されたとしても監督への信頼感は厚くなる。結果的に日本一にはなれなかったが、選手からそういう信頼を最も得ていたのが東尾修監督だった。そしてその東尾イズムを継承しているのが渡辺久信監督だ。<br>
<br>
もし今回銀仁朗捕手の怪我がなかったとしても、渡辺監督は間違いなく開幕マスクは細川捕手に任せていたはずだ。例え開幕前夜まで競争をさせたとしても、よほどのことがない限り渡辺監督は、開幕マスクは細川捕手に預けていたと思う。そして３月２０日には２年振りとなる西武ドームでの開幕戦で、細川捕手はその期待に大いに応えてくれるに違いない。]]></description>
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         <pubDate>Wed, 10 Mar 2010 07:31:11 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>G.G.佐藤選手がスタートダッシュの起爆剤</title>
         <description><![CDATA[今季は６番に座ることが濃厚となっている<a href="http://daily-lions.com/2009/04/46ggsatoh.php" target="_self">G.G.佐藤選手</a>だが、キャンプ中にはライトからレフトへのコンバートが提案された。G.G.佐藤選手は決して守備の悪い選手ではない。本人も「打って走って守れなければ野球選手じゃない」と言うほど守備・走塁に関してはこだわりを持っている。現に２００７年は１.０００という守備率を記録している。これはつまり１年間で、１つもエラーをしなかったという記録だ。<br>
<br>
だがG.G.佐藤選手には常に膝・足首への不安が付きまとっている。昨年に関してはジャンパー膝を患い、本人もかなり苦しんでいた。そして下半身への不安が守備へも影響し出したのが昨季だった。俊足選手ではなく、普通の走力さえあれば追いつけていた打球に追いつけないシーンが、ごくたまにだが目に付いた。そういうこともあり、<a href="http://daily-lions.com/2009/07/99hisanobu_watanabe.php" target="_self">渡辺監督</a>がレフトへのコンバートを考え始めたのだろう。<br>
<br>
正直なところ筆者は、和田一浩選手が抜けた後はG.G.佐藤選手がレフトを守るものだと思っていた。だが渡辺監督は２００８年、ライトにG.G.佐藤選手を置いた。これはもちろんG.G.佐藤選手の鉄砲肩を買ってのポジショニングだったとは思う。アマチュア野球の場合は、イチロー選手が出現するより前の一昔前には「ライパチ」という言葉があり、一番打てなくて一番守れない人がライトに就き８番を打たされていた。だがプロ野球においてのライトというポジションは非常に重要だ。なぜならライトがもたついてしまえば、簡単に３ベースヒットを与えてしまうからだ。<br>
<br>
G.G.佐藤選手の走力を考えても、やはり彼にはレフトというポジションが相応しいと思う。守備範囲に関してもライトよりは狭いし、３塁までの距離が短い分ワンプレーを焦らずにこなすことができる。守備の負担が減れば、G.G.佐藤選手は恐らくもっと打てるようになるだろう。G.G.佐藤選手のような繊細な性格を持ち合わせる選手は、１つの不安が全プレーに影響してしまうことがある。だからこそ走るという意味での守備の不安を減らせるレフトへのコンバートは、G.G.佐藤選手にとっては確実にプラスになると筆者は感じている。<br>
<br>
バッティングに関しては、昨季の８～９月の気持ちを保つことができれば問題はないだろう。それはつまり「監督は今、自分に何を求めているだろうか？」と自問しながら打席に立てるか否かということだ。G.G.佐藤選手は今さら言うべきもなくライオンズが誇るスラッガーだ。彼のホームランを期待しているファンは非常に多い。だが野球においては、ホームランを狙ってはいけない場面もあるのだ。<br>
<br>
例えば９回裏、１点差で負けている攻撃。２アウトでランナーは３塁。こういう場面、もちろん逆転サヨナラホームランが出ればそれは理想的だ。だがサヨナラホームランどころか、ホームラン自体がそれほど飛び出るものではない。こういう場面で監督が選手に求めるのはサヨナラホームランではなく、３塁ランナーを確実に還して同点・延長戦へともつれ込ませるワンヒットだ。クリーンヒットじゃなくてもいい。三遊間にボテボテに転がる内野安打だっていいのだ。それでも３塁ランナーを生還させられれば、バッターはヒーローになれる。<br>
<br>
昨季の前半では、G.G.佐藤選手はこのようなケースバッティングがまったくできていなかった。だが８～９月になると、まるで全盛期の清原和博選手のようなチームバッティングをするようになり、その変貌に乗じて成績も一気に向上していった。そして９月は<a href="http://daily-lions.com/2009/04/47kazuyuki_hoashi.php" target="_self">帆足投手</a>と並び月間ＭＶＰを獲得した。<br>
<br>
さて、ここでG.G.佐藤選手のデータについて少しご紹介しておきたいと思う。データ的に見た時のG.G.佐藤選手は完全なハイボールヒッターだ。ホームラン２５本中、１１本が高目を叩いての一発だった。だがこれは膝の影響もあっただろう。高めであれば低目とは違い、膝を沈み込ませてバットを振る必要がない。そのため膝に負担が行かず、軸をスムーズに回旋させることができる。<br>
<br>
このようなデータは当然他球団も持っている。ということは今季のG.G.佐藤選手は、高めで勝負してもらえることはほとんどなくなり、ピッチャーは他のバッターの時以上に低目を意識して投げてくるだろう。トータルの打率が.２９１に対し、真ん中から高めのボールに対しては.３３７とよく打ち、一方低めのボールを打った時の打率は.１９２にまで落ち込む。しかも２ストライク後に低目のボールを投げられると、G.G.佐藤選手は５１％の確率で三振をしている。バッテリーからすれば、このデータを利用しない手はない。<br>
<br>
こうして考えて行くと、今季G.G.佐藤選手が３割３０本を達成するためには低目への対応が求められることになる。特に調子が落ちると<a href="http://daily-lions.com/2009/05/door_swing.php" target="_self">ドアスウィング</a>になりやすく、アウトローに逃げるスライダーに対してはまったく合わせられなくなってしまう。さらに言えばG.G.佐藤選手は軸足に体重を残して打つタイプのため、曲がりの大きいアウトローへのスライダーには今年も苦労するだろう。と言うのは軸足に体重を残してバットを振ると、ホームベースの一塁方向の前角に来るボールにバットが届きにくくなる。つまりこの角をかすって外角に逃げるスライダーを投げられた時は、G.G.佐藤選手はお手上げという状態になってしまう。<br>
<br>
昨季のようなスランプに陥らないためにも、まずは膝をベストの状態にまで近づけて開幕を迎えてもらいたい。元々春先には強いG.G.佐藤選手だ。膝の状態さえ悪くなければ、必ずやライオンズのスタートダッシュの起爆剤となってくれるに違いない。]]></description>
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         <pubDate>Tue, 09 Mar 2010 07:38:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>岸孝之投手が更に飛躍するために必要な集中力</title>
         <description><![CDATA[昨年１３勝を挙げた<a href="http://daily-lions.com/2009/04/11takayuki_kishi.php" target="_self">岸孝之投手</a>は、今季は確実に更なる飛躍を遂げるだろう。だがそのためにはまだまだ不足しているものがある。１球に対する集中力だ。もちろん集中力が欠けているという意味ではない。そうではなく、勝負どころでの更なる集中力があれば、さらに数字を向上させられるという意味だ。<br>
<br>
配球に関しては、昨年は<a href="http://daily-lions.com/2009/05/27toru_hosokawa.php" target="_self">細川捕手</a>の故障もあり、ほとんどの登板機会において<a href="http://daily-lions.com/2009/10/2ginjiro.php" target="_self">銀仁朗捕手</a>とバッテリーを組んだ。その影響も大きかったとは思うが、完全に狙い球を絞られて痛打されるシーンが非常に目立った。バッター有利のカウントではそれが顕著に表れていた。<br>
<br>
岸投手にとってのウィニングショットは、明らかにカーブだと言える。元々はスライダーで勝負するタイプのピッチャーだったのだが、今や岸投手のカーブは魔球と称されるほどのボールとなった。だが昨年は、このカーブの使い方がもったいなかった。具体的に言うと、狙われた時のカーブを確実に打たれていたのだ。<br>
<br>
ウィニングショットというのは、その球が来ると分かっていても打者が打てないからこそ、ウィニングショットと言う。だが昨年の岸投手のカーブは、多くの場面で狙い打ちされていた。筆者が配球を見ている限りでは、これは銀仁朗捕手のリードが影響していたと思う。昨年の前半戦に関しては特にだ。<br>
<br>
まず岸投手が打たれやすいカウントを挙げると初球、０-１、１-１、１-３と、１-１以外は完全にバッター有利のカウントで、バッター有利のカウントで唯一抑えられているのは０-２というカウントのみだった。これが何を意味するかと言うと、ストライクを簡単に取りに行き過ぎているということになる。<br>
<br>
その中でも特にストライクが欲しい初球と、１-１というカウントでは被打率が高いだけではなく、被本塁打も多い。岸投手は昨年２５本のホームランを浴びたが、そのうちの１６本を初球、０-１、１-１というカウントで打たれている。早いカウントでこれだけ的が絞られているということは、裏を返せば配球に「キー」があるということが言える。つまり、Ａという状況では高い確率でＢを投げるというような「キー」だ。このキーが相手に読まれてしまうと、簡単に狙い球を絞られて痛打されてしまう。<br>
<br>
岸投手がサインに首を振るシーンを、筆者はほとんど見たことがない。基本的にリードはキャッチャー任せのピッチャーのようだ。岸投手が持つ球種の割合を見ていくと、カーブは全投球の２５％にも満たない。一方のストレートは約半分となる４７％の割合を占めている。これは近年絶対的エースと呼ばれるピッチャーの中では、ずば抜けて多い割合だ。ライオンズで言えば<a href="http://daily-lions.com/2009/04/16hideaki_wakui.php" target="_self">涌井投手</a>が３６％、ファイターズのダルビッシュ投手が３４％、楽天の田中投手が３８％、岩隈投手が３２％と、絶対的エースは軒並みストレートの割合が３０％台となっている。<br>
<br>
９０年代であれば、ストレートの割合が４７％であっても１５勝以上挙げることは可能だったろう。だがいわゆる飛ぶボールが使用されている現在においては、ストレートの割合を５０％近くにまでしてしまうと１５勝という数字は非常に難しくなる。<br>
<br>
また銀仁朗捕手がリードした昨年の岸投手の場合、初球からカーブを使うことはほとんどなかった。最後の最後にカーブで打ち取るための配球がほぼ１００％だったと言える。ということはバッターからすると、８０～９０％以上の確率で初球はストレートかスライダーに絞ることができてしまうわけだ。<br>
<br>
キャッチャーの中には、ウィニングショットは２ストライクまで使いたくないというタイプの捕手もいる。だが筆者はそういう固定観念は一切必要ないと考えている。岸投手が素晴らしいカーブを持っているということは、もう１２球団の全打者が分かっていることだ。つまりもはやカーブを出し惜しみする理由は一切ない。ということは初球からもっとカーブを使うべきなのだ。<br>
<br>
初球からもっとカーブを使うことができれば、バッターはストレート、スライダー、カーブの３種類を待たなければならず、その確率はどんなに高くても１／３でしかない。ストレートかスライダーを待っていれば良かった昨年とはまるで違う打席への入り方となるだろう。<br>
<br>
初球からウィニングショットで入るメリットとしては、かなり高い確率で初球ストライクが取れることと、初球の１球だけで打者を打ち取れる可能性が上がるということだ。<br>
<br>
冒頭で岸投手に更なる集中力を求めたが、それはウィニングショットに対してということになる。岸投手はバッター有利のカウントになると、たまにウィニングショットでストライクを取りに行こうとしてしまう。だがストライクを取りに行った球では、いくらウィニングショットと言えども威力は半減する。<br>
<br>
ここで昨年１３勝だった岸投手と、１６勝を挙げた涌井投手の違いを明確にしてみよう。それは今書かせてもらったばかりのウィニングショットに対する集中力の違いだ。ウィニングショットでストライクを取りに行ってしまう岸投手に対し、涌井投手はしっかりとライン（ホームベースの左右）を投げ分けている。つまり、明らかにストライクを欲しがったボールは投げていないということだ。<br>
<br>
この差はフォアボールの数にも現われていて、岸投手の５３個に対し、涌井投手は７６個だった。だが涌井投手の場合は防御率は２.３０で、岸投手は３.４０だった。これは毎試合岸投手の方が１点多く失点しているということを表す。<br>
<br>
勝負を慌ててストライクを取りに行き、結果そのボールを痛打されてしまった岸投手。逆に勝負を焦らず、フォアボールを出してしまったとしてもヒットされにくいボールを投げ続けた涌井投手。これが２人のウィニングショットに対する集中力の違いだ。<br>
<br>
岸投手はもはや慌てる必要のまったくない投手に成長している。今季はもっとマウンド上でドーンと構え、バッターを半ば見下ろす精神状態で投げることができれば、１５勝を越す可能性は高いだろう。今季は恐らく細川捕手とバッテリーを組む機会が増えると思う。細川捕手はリーグで最も巧みなリードができる捕手だ。その細川捕手を信頼し、慌てて勝負に行くことがなくなれば、岸投手は間違いなく更なる飛躍を遂げることになるだろう。]]></description>
         <link>http://daily-lions.com/2010/03/column20100308.php</link>
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         <pubDate>Mon, 08 Mar 2010 21:49:34 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#7 松井稼頭央</title>
         <description><![CDATA[<font color="#143d69" size="+2">#7 <strong>松井稼頭央</strong> - Kazuo Matsui</font><br>
<br>
内野手（セカンド、ショート）、右投両打<br>
１９９３年ドラフト３位<br>
ＰＬ学園～西武ライオンズ～ニューヨーク・メッツ～コロラド・ロッキーズ～ヒューストン・アストロズ<br>
大阪府東大阪市出身、１９７５年１０月２３日生、１７７ｃｍ / ８３ｋｇ<br>
タイトル：盗塁王（９７～９９）、最多安打（９９、０２）、ベストナイン（９７～０３）、ゴールデングラブ（９７、９８、０２、０３）、パ・リーグＭＶＰ（９８）、トリプルスリー（０２・スイッチヒッター史上初）、サイクルヒット（２０００年６月７日）<br>
２００９年推定年俸：５５０万ドル<br>
<br>
<hr>
松井稼頭央選手は９３年秋、投手として西武ライオンズの一員になった。だが西武の編成担当は稼頭央選手を最初から投手起用するつもりはなく、野手転向を前提に獲得をしていた。身体能力はプロ選手の中であってもずば抜けていて、実際にショートストッパーとしての練習をし出した９４・９５年の２年間の下積みのみで、３年目の９６年には不動のショートとして１軍起用され、翌９７年には攻守においてチームを牽引し、<a href="http://daily-lions.com/2010/01/21osamu_higashio.php" target="_self">東尾監督</a>を胴上げしている。<br>
<br>
稼頭央選手は今でこそ日本を、メジャーを代表するスイッチヒッターとして名が通っているが、入団した１年目は純粋に右打者だった。塁上でちょこちょこと動いてピッチャーの気を散漫にさせられる俊足選手を探していた東尾監督は、２軍コーチから「投手から野手に転向した、足の速いやつが１人いる」という報告を受けて、イースタンの試合を視察していた。だがこの頃の稼頭央選手はファームでも打率.２６０前後と、１軍で使えるレベルには至っていなかった。<br>
<br>
凡打を繰り返す稼頭央選手を見かねて、バックネット席から叫んだ男がいた。東尾修一軍監督だ。東尾監督はバックネット席から打席の稼頭央選手に対し、「どうせ打てないのなら左で打ってみろ！」とギャンブラーとして相応しい指令を出した。すると稼頭央選手は起用にも左打ちをこなして見せた。これが稼頭央選手がスイッチヒッターになった切っ掛けだった。足の速さを活かすために転向したという話も聞かれたが、しかし実際には東尾監督の遊び心が切っ掛けとなっていた。<br>
<br>
当時のライオンズには黄金時代を支えた田辺徳雄というショートストッパーがいた（現西武フロントスタッフ）。稼頭央選手の１年目、田辺選手は１２年目を迎えており、年齢は３０歳に達していた。動きの多いショートというポジションでは、そろそろ明らかな衰えが見え始める年齢に差し掛かっていた。<br>
<br>
東尾監督は稼頭央選手の能力を認めながらも、すぐに１軍のショートのポジションを与えることはしなかった。それは東尾監督特有の心遣いで、ベテラン田辺選手のプライドを傷つけないためだった。だが２年目になると稼頭央選手も１軍に上がり、田辺選手の状態が落ちた時に起用されるようになる。結果６９試合に出場し、打率こそ.２２１と低かったものの、たった５２回（内１２回は盗塁のできない長打）の出塁で２１盗塁を決めた。<br>
<br>
すると３年目は完全にレギュラーを勝ち取り、全試合に出場し.２８１という打率を残した。だがこの年何よりも素晴らしかったのは盗塁数だ。なんと稼頭央選手は５０個の盗塁を決めている。この活躍は東尾監督が当時掲げていた「Ｈｉｔ！Ｆｏｏｔ！Ｇｅｔ！」というスローガンにまさに相応しかった。<br>
<br>
稼頭央選手がメジャーを意識し出したのは３年目のオフだった。この年に行われた日米野球に急遽呼び出され、４試合に出場し、１８打数１０安打５盗塁という大活躍をし、並み居るメジャーリーガーたちを驚かせた。「リトル・マツイ」の名がアメリカに知れ渡った最初の一歩目だった。<br>
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日米野球で大きな自信を得た稼頭央選手は、９７年はオープン戦から.３７３と打ちまくった。すると東尾監督は４年目のこの若い選手を開幕直前の大事な時期に、京都の祇園へと連れ出し、オープン戦で大活躍したご褒美として芸者遊びをプレゼントした。そして遊び尽くした帰り際、東尾監督は稼頭央選手に「今年３割・６０盗塁をクリアしたら、もう一度連れて来てやる」と言い残した。この言葉が稼頭央選手のモチベーションを高めたのだろう。９７年シーズンは打率.３０９、６２盗塁と見事に数字をクリアした。しかもパ・リーグ制覇まで達成した。きっとこの年のオフは再度芸者遊びを堪能したに違いない。<br>
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これが松井稼頭央という選手の、プロとしての原点だった。稼頭央選手も、東尾監督のことを師と仰ぐ１人で、２００９年８月１５日に２０００本安打を達成した際は、スタンドからスタンディングオベーションを送る東尾監督の姿を、いち早く見つけていた。<br>
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<a href="http://daily-lions.com/2010/02/18daisuke_matsuzaka.php" target="_self">松坂大輔投手</a>にも同様のことが言えるが、プロ入団時に東尾修の指導を受けられたからこそ、今の松坂大輔、そして今の松井稼頭央という選手が存在するのだと思う。<br>
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昨季はほんの僅かな差でゴールドグラブ賞を逃した稼頭央選手だったが、今季はぜひ怪我なくフルシーズンを戦い抜き、念願のゴールドグラブ賞を獲得して欲しいと思う。メッツ時代にショートからセカンドにコンバートさせられ、その悔しさから目に涙を溜めた稼頭央選手の姿を、筆者は今なお鮮明に覚えている。日本では短期間でショートとしてゴールデングラブ賞を獲得したが、もしメジャーでもセカンド転向後短期間でゴールドグラブ賞を獲得することができれば、もう誰も稼頭央選手の守備を批判する者はいなくなるだろう。<br>
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筆者は、チャンスに滅法強いクラッチヒッターとしての稼頭央選手も大好きだが、それ以上に最大のピンチを一瞬で救ってくれる稼頭央選手のフィールディングも大好きだ。だからこそ今季は持病である腰痛をなんとか最小限に食い止め、フルシーズンを戦い抜き、何としてもゴールドグラブ賞を獲得してもらいたいと思う。稼頭央選手にはもうすでに、セカンドとしてゴールドグラブ賞を狙えるだけの能力があると筆者は信じてやまない。<br>
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         <pubDate>Mon, 08 Mar 2010 07:09:31 +0900</pubDate>
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