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#53 石川貢
#53 石川貢 - Mitsugu Ishikawa
外野手、右投左打
2009年ドラフト4巡目
東邦高~埼玉西武ライオンズ
愛知県出身、1991年6月16日生、180cm / 80kg
2012年春季キャンプ前半、渡辺久信監督がMVP級の評価与えた選手が、菊池雄星投手と同期、同学年の石川貢外野手だった。確かに先日のシートバッティングでも野上亮磨投手のスライダーを上手く腕を畳んでライトオーバーの二塁打を放っている。まさに今ライオンズの中で、最も成長著しい選手の1人が石川貢選手だ。石川選手の魅力は何と言っても走力。脚力と強肩は、1軍の試合での守備を経験していけば十分な戦力となるだろう。渡辺監督も、今年の開幕スタメンに名を連ねているかもしれないと言うほど、高い評価を与えている。
石川選手の課題は打撃だと言われているが、しかしその打撃も着実にステップアップしている。1年目のルーキーイヤーはファームで.204という打率だったが、2年目の昨季は.240と数字を大きく上げてきた。打撃は今季もファームで場数を踏んでいけば、また大きくステップアップをしてくると期待することができる。
石川選手の打撃フォームは比較的オーソドックスだ。体の前に構えたグリップを、投手のモーションに合わせてトップに引き上げ、そこから一気に振り下ろしていく。フォームそのものは少し違ってはいるが、打撃スタイルは松井稼頭央選手を彷彿させる。稼頭央選手の場合は、グリップは最初からトップに近い位置で構えているという違いはあるが、バットの振り下ろし方は2人は似たタイプであるという印象を筆者は抱いている。
だが稼頭央選手と決定的に違う点が存在する。それはステップだ。稼頭央選手の場合は、基本的にはストレートステップで、コンタクト後に体をスムーズに回せるようなモーションを取っている。だが石川選手の場合これがオープンステップなのだ。オープンで構え、振り上げた右脚をそのままオープンで着地させ、バットを振っている。なぜ石川選手がオープンステップを採用しているのかは筆者には分からない。もしかしたら自分の脚を活かすためか、徹底したチームバッティング(右打ち)をするためか、右投手の変化球に対応するためか、その理由は分からない。だが将来的なことを考えれば、オープンステップよりはストレートステップの方が良いのではないかと筆者は考えている。
野球界は、左投手よりも右投手の方が圧倒的に多い。「慣れ」という観点から見るならば、同じ順手対戦であっても右対右よりは、左対左の方が圧倒的に打者が不利となる。それを考えると、もし右投手の変化球に対応するためにオープンステップにしているとすれば、1軍でレギュラーを奪取することは難しいだろう。その理由は、良い場面で右投手から左投手にスイッチされた場合、左投手からも率を残していなければ右の代打を送られてしまうからだ。
石川選手の走力・守備力は非常に魅力的だ。それを1軍で見せ付けるためにも、左投手を安定して打てるようになる必要がある。もちろんオープンステップであっても、左投手の外に逃げる変化球をしっかりと捕えられる技術があるのならば何も問題はない。だが筆者の手元には現在石川選手の、投手の左右別の成績データがない。石川選手が投手の左右でどれだけ数字が変動しているのか、もしくはまったく変動していないのか、筆者はいま非常に気になっているところだ。
オープンステップは、内角球への対応として取り入れるものであると筆者は考えている。つまり普段は、オープンスタンスであっても、ステップはストレートであったりクロースにした方がバットをインサイドアウトで扱いやすくなるし、ストレートやクロースステップの方が、オープンステップよりもボールをギリギリまで見極めやすいという利点がある。オープンスタンスなのは何も問題はない。筆者が気になっているのはオープンステップについてだ。これが石川選手の打撃にどれだけの影響を与えているのか、早く1軍のグラウンドで直接見てみたい。
石川選手がオープン戦でも活躍するようなことがあれば、秋山翔吾選手、熊代聖人選手、斉藤彰吾選手らにさらに火が着いていくだろう。外野のレギュラーは現状栗山巧選手ただ1人だ。石川選手にも十分なチャンスがある。石川選手にはB班に落とされないことを目標にするのではなく、オープン戦で活躍することはもちろん、2012年の開幕スタメンを勝ち取ることを目標にしていって欲しい。本人も力強く言うように、同期の菊池雄星投手に負けない活躍を今季は期待したい!
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2012年02月10日 15:33 Tweet

