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#2 クリス・カーター
#2 クリス・カーター - William Christopher Carter
外野手、一塁手、左投左打
2004年ドラフト17巡目
スタンフォード大~BOS~NYM~ATL~埼玉西武ライオンズ
カリフォルニア出身、1982年9月16日生、183cm / 98kg
2012年12月21日、ライオンズ4人目の新外国人助っ人として、クリス・カーター選手の来日が決まった。2008~2009年にはレッドソックスに在籍していたため、松坂大輔投手と共にプレーしていたことになる。ライオンズには内野手として加入したようだが、実際に得意なのは外野であるようだ。メジャーでの出場試合数は決して多くはないものの、外野手としては一度も失策を記録していない。盗塁を狙えるような走力があるかは分からないが、しかしレフトやライトであれば無難にこなしてくれそうな感じはする。外野にレギュラーが栗山選手しかいないことを考えれば、一塁手やDHとして以外にも、外野手としての活躍も期待されるところだ。
カーター選手は典型的なプルヒッターだ。レフトへ飛んでいる打球を見ても、スウィング方向は明らかにライトを向いているように見える。つまり2008年のブラゼル選手と似たタイプだと言えるだろう。スタンフォード大時代から、タイミングが合った時のカーター選手の打球は痛烈だった。まさに弾丸ライナーで右中間に飛び込んでいく。アメリカではメジャー、マイナーともに目立った活躍、本塁打数を記録しているわけではないが、日本人投手が相手であれば確実に本塁打数を増やすことができるだろう。
カーター選手の魅力は何と言ってもパワーだ。アメリカでは並だったとしても、日本に来ればその体の大きさは際立つ。パワーピッチャーの多いアメリカと比べ、日本はボールの切れで勝負する投手がほとんどだ。切れで勝負するタイプの投手のボールは回転数が多いため、当たればかなりの飛距離が出る。それこそ統一球などほとんど苦にはしないだろう。
中村剛也選手が絶対的4番打者として君臨するライオンズにおいて、カーター選手とヘルマン選手に求められるのは4番の役割ではない。5~6番としての存在感だ。5~6番で2人の外国人選手がしっかりと機能してくれれば、相手投手は中村選手を簡単に四球で歩かせるわけにはいかなくなる。そうなれば中村選手のヒッティングチャンスは増え、それこそ王貞治選手がかつて記録した55本塁打を目指すこともできるだろう。2011年今季にしても、もし5番打者がもっと機能していれば、中村選手が50本打っていた可能性は高かった。そういう面から考えても、来季はとにかくカーター選手、ヘルマン選手の活躍に大きな期待を寄せたい。
ちなみにカーター選手は左投手を苦手としている。今季3Aで右投手は.380と打ち込んでいるのに対し、左投手からは.222しか打てていない。つまりこれは、カーター選手とヘルマン選手、どちらか1人が機能すれば良いという考え方ができない、ということになる。例えばカーター選手しか1軍で活躍できない状況が続けば、勝負どころでは間違いなく左のワンポイントリリーフをぶつけられてしまう。しかしカーター選手の後ろでヘルマン選手も機能していれば、相手チームもそう簡単にワンポイントは使えなくなる。理想的な打順を考えれば、3番栗山L、4番中村R、5番カーターL、6番ヘルマンRというジグザグ打線となるだろう。さらに1番原L、2番片岡Rというオーダーならば、確実に相手チームの継投を悩ませることができる。
外国人打者に関しては、とにかく日本人投手への順応が鍵を握る。アメリカはほとんどがパワーボールで、そのボールを左右に小さく動かしながらバットのバレル(バットの一番太いところ)を外そうとしてくる。しかし日本はそうではなく、140kmの並みのストレートを、遅い変化球を使っていかに速く見せるかという配球を組んでくる。岸孝之投手のボールを見ても、ストレートとカーブの球速差は30kmある。この緩急にどれだけ対応できるかが、カーター選手の1年目の成績を左右させるだろう。
ちなみに日本では試合前、110~120km程度の遅いストレートを打つことで、体のタメを作る練習をする。しかしアメリカはそうではない。とにかく速いボールを打つ練習をする。このような日米差にどれだけ対応できるのか、まずはそこにかかっていると言えるだろう。インハイは苦手そうに見えるカーター選手だが、しかしアウトローに関してはかなり対応しそうに見える。日本人投手は恐らくアウトローを中心に伏線を引いてくるはずなので、インハイを無視することさえできれば、カーター選手は必ず活躍してくれるはずだ。2012年はヘルマン選手と共に、カーター選手にも大きな期待を寄せたい。
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2011年12月22日 15:01 Tweet

