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牧田和久投手、西武では12年振りの新人王獲得



本日、牧田和久投手の新人王が発表された。有効投票数214票中、150票を獲得しての文句なしの新人王だ。埼玉西武ライオンズから新人王が選出されたのは、1999年の松坂大輔投手以来、実に12年振りの快挙となる。

2011年春季キャンプ、ライオンズはゴールデンルーキー大石達也投手ばかりが注視される中でも、社会人野球出身の牧田投手は着実に好成績を残し続けた。大石投手は開幕1軍の座は得られたものの中継ぎ要員で、開幕直後に肩の不調を訴えファーム落ちしている。一方牧田投手は開幕1軍はもちろんのこと、先発ローテーション入りも果たし、初登板は開幕3戦目のホークス戦だった。

この初登板では8回途中まで2安打1失点という好投を見せるも、指のマメが潰れてしまっての降板となった。この時点でライオンズは2-0とリードし、牧田投手にはプロ初勝利の権利もあったのだが、緊急登板となったあとを継いだ投手が打たれ、ライオンズはあっさりと同点に追いつかれてしまう。試合はそのまま11回までもつれたが、惜しくもサヨナラホームランを浴び、この試合には敗れてしまった。この試合はまさに牧田投手の先発としての今季を象徴していた。

初登板以降も安定したピッチングを続けるものの、なかなか勝ち運に恵まれなかった。この頃ライオンズは守護神不在に苦しんでいたという事情もあり、牧田投手も好投するも勝てていないという結果が相まって、渡辺久信監督は交流戦が明けると、牧田投手を守護神へと配置転換させた。

牧田投手はその起用に見事応え、5勝7敗22Sという立派な数字を残したわけだが、普通に考えればここまで上手くいくことは考えにくかった。投手にとっての配置転換とは、野手にとってのコンバートと同様だ。先発とリリーバーでは役割も違えば、調整方法も違い、試合で投げるボールの質も通常は変わってくる。単純に考えれば先発では6~8割の力加減で投げるが、リリーバーはすべてのボールを全力投球に近い状態で投げる。

ルーキーにしてこの難しい配置転換にも適用できたのは、やはり社会人野球で培った経験の賜物だったのだろう。シーズンが開幕してから2ヵ月も経ってから守護神の座に就いたにも関わらず、22セーブという数字は本当に立派だった。20セーブを越えて欲しいとは思っていたが、ここまで素晴しい数字を残すとは思っていなかった。

来季は先発組に戻ることが決まっている牧田投手だが、この新人王の獲得は大きな自信となったはずだ。来季は10勝以上の数字を期待することができるだろう。ただし、今季は左打者をかなり苦にした。アンダーハンドスローの投手は一般的に逆手打者を苦手とするわけだが、牧田投手も同様に苦しんだ。今オフ、その左打者対策をしっかり練り上げることができれば、来季は10勝とは言わず、15勝を挙げられるだけの実力を牧田投手は持っている。

先発投手陣の層は厚いライオンズだが、牧田投手には来季、その先発陣を涌井秀章投手岸孝之投手帆足和幸投手らと共に力強く牽引していってもらいたい!

祝!牧田和久投手2011年新人王獲得!

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2011年11月30日 17:48