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#21 十亀剣



#21 十亀剣 - Ken Togame

投手、右投右打
2011年ドラフト1位
愛工大名電~日本大学~JR東日本~埼玉西武ライオンズ
愛知県豊田市出身、1987年11月7日生、183cm / 80kg

十亀剣投手の高いストライク率が意味しているもの
(2012年03月12日) 十亀剣投手、巨人の強力打線を無安打に抑える(2012年03月05日)
十亀剣投手は2011年10月27日のプロ野球ドラフト会議にて、埼玉西武ライオンズから単独1位指名を受けた。正式なライオンズ入団は今後の交渉次第ということにはなるが、事実上ライオンズへの入団が決まった。

十亀投手は2005年、愛工大名電高校が春の選抜甲子園で優勝した時の二番手投手で、初戦敗退した夏の甲子園と合わせると二度甲子園の土を踏んでいる。ちなみにサイドハンドスローに転向したのは、名電野球部への入部後だったとのことだ。高校卒業後は日本大学へと進学したが、それほど目立った活躍はできなかった。

日本大学を卒業するとJR東日本に入社し、入部1年目から公式戦で登板するようになる。サイドスローから140kmを越える切れのあるストレートを投げるものの、課題は制球力だと言われ続けている。確かに筆者が何度か見た限りでは、低目への制球が課題なのかな、という印象を受けた。だがこれは高めに行ってしまっていたのか、それとも意識して高めに投げていたのかまでは分からない。それでもサイドから投げられるストレートで空振りが取れるというのは大きな魅力だろう。

ライオンズはブルペン陣が手薄なわけだが、十亀投手は間違いなく1年目から1軍のブルペンに待機するようになるだろう。その理由はクリックの上手さにある。走者がいる場面で登板することの多いリリーバーにとって、クリックの良し悪しは生命線ともなるうる。今季ルーキーの牧田和久投手が成功した要因の1つにも、クイックの上手さが挙げられる。クイックが上手ければ簡単に盗塁を許すことがなくなるため、ピンチを最小限にとどめることができる。これはリリーバーとしては大きな武器となるだろう。

牧田投手は恐らく来季は先発に戻るものと思われる。そうすればライオンズのブルペン陣はさらに手薄になってしまう。そこにクイックが上手く、ストレートにも力のある変則投法の投手が加われば、間違いなく大きな戦力になるだろう。

十亀投手は先述した通りサイドハンドスローであるわけだが、ストレートはバックスピンに近い回転をしているように見える。細かく撮影し確認したわけではないので正確なことは言えないのだが、少なくとも筆者はそのような印象を十亀投手のストレートには感じた。もし本当にバックスピンがかかっているのならば、十亀投手のストレートが高めに伸びていくことにも十分合点がいく。

持ち球はスライダー、カーブ、シンカーだと言われているが、いわゆる緩急を上手く付けられるピッチャーではまだないようだ。プロの1軍で継続的に活躍するためには、遅いボールの習得は避けては通れない。ただ肩肘には柔らかさを感じるため、教えられるコーチがいればすぐに習得できそうな予感はする。そして個人的な希望としてはやはり、いつか誰かには潮崎哲也投手のシンカーを受け継いでもらいたいと願っている。それが十亀投手になるとすれば、まさにドラフト1位に値するだけのリリーバーへと進化していくことができるだろう。

ちなみに十亀投手の趣味は一人旅と水行とのことだ。筆者は詳しくはないのだが、水行とは滝に打たれることなのだろうか?もしそうならば、リリーバーとしてのタフな精神力もすでに持ち合わせているのかもしれない。ライオンズは今年もまた素晴しいドラフト指名を行なったと筆者は実感している。そして早く1軍のマウンドで十亀投手のピッチングを見てみたい!

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2011年10月27日 17:17