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ライオンズを蘇らせるべく、三原脩監督の言葉
2011年のライオンズクラシックは、生誕100年となった故三原脩監督がフィーチャーされている。三原監督を尊敬する筆者としては、非常に嬉しいイベントだ。オープニングセレモニーには行けなかったものの、翌10日には西武ドームに足を運び、三原監督のユニフォームやレリーフを見学し、ライオンズクラシックグッズをいくつか購入した。しかし筆者は思う。もし三原監督が最下位に沈むライオンズを見たら、いったいどのような言葉をかけるだろうか、と。今回の記事は「三原脩名言集」として、現時点のライオンズの力になれるであろう言葉をいくつかご紹介したいと思う。漢字の使い方などもすべて、三原監督に倣ってご紹介していきたい。
【監督編】
「勝負の責任は監督にある。したがって選手は勝負にとらわれず、何ものにも負けない闘志を持ってつねに最善の努力をする」
「監督はゲームに勝てる雰囲気を醸成し、技術・精神をつねに調整するいわばエンジニアである」
「監督は全員を信頼している。しかし勝負には運の要素が強い。したがって、勝つための最善と思われる手段を選んで戦うのは、監督として当然の処置で、選手の個々の立場や感情を尊重することと、勝つということは必ずしも一致しない」
「情実は厳禁。プレイヤーの意見を尊重することと、不平分子の声というものの判断を誤るな」
「いい監督とは、ひじょうに常識的な言葉ではあるが、選手を使いこなすことができるかどうかである」
「監督のやり方を、より確かなものにするために、代行する者をグラウンド内に置く。監督の指向しているのはこれだ、ということを的確につかめる選手を配置しておく」
「危機打開にはカナメを作れ。大雑把な連敗脱出法・・・①打順構成をもう一度練り直す、②投手ローテーションの組み換え、③思い切った人材の活用。③に該当する人材が①②にも関連するポストと考えると、捕手しかいない。チームの要、ダイアモンドから広がる守備体系の扇の要役」
「勝負は心理戦である。これは私の考え方だ。信念と言ってもいい。人が喜ぶことをやったら、相手に勝てはしない。人の嫌がることをやって、初めて心理的に優位に立ち、勝機をつかめる」
「野球というメンタルの要素が大きいゲームの監督をやっていると、雨を自軍の選手がツイてると感じてくれるように努力をしなければならない」
「よく気分転換と言う。勝負の上でこれは鍵を握るといってもいい。3連敗の気分を一新するためにはどうすればいいか。いい投手が次々と打たれる現状を打開するには?投手を代えることはない。捕手を代えればいいんだ。それが投手サイドにとっても気分転換になる。和田(西鉄・若手捕手)がこの日本シリーズでは心理的に落ち込んでいる。冴えが見られない。ツイていないとも言えた。そのアンラッキーな面が微妙に作用して、投手をひきずり込んではいないか。投手陣のモヤモヤを解消するには、老練な日比野(西鉄・ベテラン捕手)しかいない」
【選手編】
「各個人は他人(チームメイト)のことに関し、無関心であってもらいたい。個人的な友好関係をグラウンドに於ける各人の立場が、チームプレー上には何の関連もないようになって欲しい。つまり、各人がプロ野球人としての独立独歩でプレーをしてもらいたい。プレーオンリーに徹してもらいたい」
「自分の公的な立場と私的な立場をはっきり区別して、仲がいいとか悪いとか、ウマが合うとか合わないとかが、チームプレー上には何の関連もないようになって欲しい」
各人は各自の名誉とチームの名誉を守り通す強烈なファイトを持て。これが野球人として長い生命を保つゆえんである」
「ファイトとは何でもかんでも猪突猛進することではない。血気にはやって投げるな、打つな、走るな。冷静な判断を伴ったファイトでなければならない。言い換えると静かなるファイト、内々にひそんだ烈々たる闘志のことである」
「負けゲームの悔しさを吹き飛ばすには、練習しかない」
【チーム編】
「われわれはあくまでも勝たねばならぬ。王者にならねばならぬ。また、王者の道を歩み続けなければならない。したがって勝っても負けても、王者は王者らしい風格を持たねばならない。そのためには王者にふさわしい自信とファイトをつねに堅持し発揮せねばならない。勝負である以上、負けることもあるが、少しくらいの負けこみや不調で自信を失ったり、自信をぐらつかせたりしないような、鍛錬された精神力を持たねばならない」
「獅子はウサギを追うときにもその全力を挙げてこれを倒すという。平凡を馬鹿にすると油断から大事を生む。楽なプレーでも、全神経を使ったプレーをせよ」
「勝負は実力5、運3、調子2の割合である」
「人の和、チームワークとは。各人が自分の損得を意識せず、勝利のために一心同体となって戦うことである」
「チームワークというのは、なにも仲良しクラブであれ、という訳じゃない。むしろ仲の良さは無用の同情につながり、進歩を阻害する」
西武ライオンズの黄金時代にはまだ、三原監督の教えが色濃く残っていたと言える。例えば選手間、プライベートで仲の良い選手は少なかったと言う。誰かが怪我をすれば「早く復帰してくれ」と願うのではなく、自分にチャンスが増えたことを喜んだと言う。そして仲があまり良くない選手であっても、グラウンド上ではプロに徹したと言う。
実は2008年には少しだけそのような厳しさがあった。味方がエラーをした際、石井一久投手がわざと、あからさまに嫌がる顔を見せていた。これは石井投手曰く、若い選手に緊張感を与えるためだったと言う。チーム内でこのような厳しさ、緊張感があったからこそ渡辺監督を1年目から男にすることができたのだと思う。今ライオンズに最も必要なのは完治した片岡易之選手ではあるが、しかしそれ以上に必要なのは、片岡選手の怪我を喜ぶ若手選手の姿勢、貪欲さだと筆者は考えている。せっかくの三原脩監督生誕100周年記念イベントなのだ。三原監督が喜んでくれるような戦いを、ライオンズには明日からも期待したい!
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2011年07月15日 01:25 Tweet

