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#80 小野和義



#80 小野和義 - Kazuyoshi Ono

1軍投手コーチ
左投左打・投手
1983年ドラフト1位
創価高~近鉄~西武ライオンズ~中日(引退)~近鉄~楽天~西武
栃木県宇都宮市出身、1965年11月13日生、178cm / 87kg


創価高校時代の小野投手は、3年生で夏の甲子園のマウンドに立つものの初戦敗退を喫してしまった。だが投手としての評価は非常に高く、その年の秋、近鉄からドラフト1位指名を受けてプロ入りを果たした。そして高卒1年目から1軍に定着し、先発にリリーフにフル回転を続けた。入団3年目に14勝を挙げると、その後は阿波野投手と共にダブル左腕エースの一角としてチームの勝利に貢献。特徴的なフォームから投げられるボールはまさに豪腕投手の物で「江夏二世」と呼ばれたこともあったようだ。

負け数も少なくなかったものの、それでも4年連続2ケタ勝利を挙げた89年の終盤、小野投手は肩を痛めてしまう。これにより90年シーズンのほとんどを棒に振ってしまったわけだが、その間共にリハビリを行ったパートナーが立花龍司コンディショニングコーチだった。立花コーチといえば近鉄、ロッテでコンディショニングコーチを務め、ニューヨーク・メッツと契約していた時期もあったコーチだ。。

小野投手は立花コーチのアドバイスのもと、アウターマッスルやインナーマッスルのコンディショニングを学び、コンディショニングの大切さを知ることにより翌91年、故障を乗り越えて復活を果たした。21試合に投げて12勝4敗という数字はカムバック賞をも獲得した。だがその後は低迷し、93年を未勝利で終えると、10年間所属した近鉄を自由契約にされてしまう。そして西武ライオンズにやってくることになった。

西武に移籍してからの2年は7勝ずつを挙げ、まずますの結果を残した。そして肩痛から復活を果たした西武時代の小野投手の活躍は、立花コーチを大いに勇気付けたと言う。今でこそ科学的コンディショニング理論は日本球界でも広く認められているが、しかし90年代前半はまだ科学的トレーニングなどは広く受け入れられてはいなかった。そういう事情もあり、立花コーチのような先進者への風当たりは強かった。だが小野投手が活躍することにより、立花コーチは大いに励まされたと言う。

小野投手の西武在籍はわずか3年で、97年に中日にトレードに出されると、その年限りで現役を退いた。そして翌98年から近鉄のコーチに就任し、近鉄球団が消滅すると2005年には楽天のコーチに就任。そして2008年、ライオンズの監督が元チームメイトの渡辺久信監督になると、小野コーチはライオンズの投手コーチに就任した。そして1年目から日本一を達成し、その手腕を大いに発揮することになった。

2010年は2軍を担当したが、2011年は再び1軍投手コーチ職に異動となった。その理由は多々考えられるが、ルーキーを始めとし、活きの良い若い先発候補が多数1軍に上がってくるようになったからだと考えられる。彼ら将来の先発候補たちを1軍で厳しく育て上げるために、小野コーチの1軍異動は実現したのではないだろうか。

小野コーチは、間近で見ると非常に強いオーラを発しているコーチだ。筆者個人のイメージとしては、森繁和コーチに似た雰囲気を持っているような気がする。時に厳しく、時に優しく、メリハリのある指導をされるコーチだと筆者は感じている。

投手として経験した肩痛、過酷なリハビリ、そして伝説の88年「10.19」での先発。これらで得た経験は、ライオンズの若き投手陣にとってはまさに生き字引となるはずだ。肩を壊したことで、コンディショニングの重要さを誰よりも知ることで初めて選手たちに伝えられることもある。小野コーチには12球団ナンバー1と言っても過言ではないライオンズの若手先発投手陣を、さらに一段も二段も上へと押し上げてもらいたいと思う。

 投球成績 Pitching Results








S























 近鉄バファローズ
1984 24 1 0 0 2 3 1 .400 304 68.0 78 11 24 1 1 34 3 0 44 40 5.29
1985 39 3 0 0 3 6 1 .333 512 113.1 119 28 57 3 0 96 0 0 74 66 5.24
1986 31 11 1 0 14 11 0 .560 846 195.1 201 41 65 1 3 165 2 0 116 109 5.02
1987 28 14 3 0 11 11 0 .500 776 190.1 169 36 56 4 2 138 0 0 91 86 4.07
1988 30 10 4 1 10 10 0 .500 851 208.2 194 14 60 3 2 144 5 0 69 60 2.59
1989 25 13 1 0 12 9 1 .571 744 180.1 167 23 59 5 1 149 2 0 82 68 3.39
1990 13 1 0 0 3 4 0 .429 260 60.2 61 9 20 1 3 22 0 0 38 34 5.04
1991 21 4 0 0 12 4 0 .750 594 144.2 128 16 49 0 2 65 2 0 49 46 2.86
1992 6 0 0 0 0 3 0 .000 126 25.1 35 6 17 1 1 9 0 0 27 26 9.24
1993 3 0 0 0 1 1 0 .500 49 9.2 12 2 8 0 0 3 1 0 9 9 8.38
 西武ライオンズ
1994 28 3 1 1 7 5 0 .583 447 102.0 99 15 47 1 2 73 5 0 53 44 3.88
1995 21 4 3 0 7 9 1 .438 515 123.0 107 12 47 3 3 87 2 0 44 39 2.85
1996 7 0 0 0 0 1 0 .000 57 12.1 9 4 10 1 0 14 1 0 8 5 3.65
 中日ドラゴンズ
1997 8 0 0 0 0 1 0 .000 61 11.2 20 2 6 1 0 6 0 0 15 15 11.57
通算 284 64 13 2 82 78 4 .513 6142 1445.1 1399 219 525 25 20 1005 23 0 719 647 4.03


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2011年02月22日 00:48