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西武の左腕補強はFAか、トレードか
左腕リリーバーが足りないライオンズ、ドラフト前は即戦力左腕を中心に指名するとの報道予想がされていた。しかし実際には左腕は1人も指名しなかった。大石投手を獲得でき、ドラフトの全体的な評価は西武球団が一番高かったと思う。だがドラフトで左腕を獲らなかったということは、左腕の補強はFAかトレード、もしくはトライアウトということになるのだろう。この中で、まずはFAを見て行きたいと思う。FAを取得している左腕は以下の通りだ。
ホークス:和田毅、マリーンズ:吉見祐治、バファローズ:菊地原毅、ドラゴンズ:岩瀬仁紀、スワローズ:石川雅規の5投手だ。そして現実的に考えるならば、和田・岩瀬・石川の3投手はリストには入らないだろう。となるとFA組では吉見・菊地原の2投手ということになる。だが菊地原投手は来季36歳という年齢がネックだ。FAで獲得するほどの戦力的魅力はもう乏しい。一方の吉見投手は横浜から移籍してきたばかりの投手だが、ライオンズとのCSではワンポイントリリーフで登場するなど、活躍の場を広げている。しかし吉見投手の場合もFAで獲るべき選手ではないだろう。獲れるのならばトレードということになると思うが、マリーンズがやすやすと出してくれるとは思えない。
では、純粋にトレードということで見て行くとどうだろうか。筆者はファイターズの宮西投手、石井投手、林投手に注目していきたい。ライオンズは多少出血をしてでもこの3人のうち1人を本気で獲得しに行くべきではないだろうか。3投手ともリリーフでの適性は証明済みで、怪我さえなければ確実に戦力になってくれるはずだ。こちらも現実的に考えれば、25歳という年齢的にも宮西投手を出す可能性は0に近いだろう。となると対象は林投手と石井投手ということになる。ではどのようなトレードが予想できるだろうか。
まず筆者の頭の中に最初に浮かんだ名前は、高山久選手だった。今季の年俸だけを見れば石井投手3,000万円、林投手4,000万円、高山選手800万円とまったく釣り合わないのだが、今が旬となった高山選手の今季の活躍を踏まえれば、今オフの攻防は3,000万円前後にはなると思う。ということは、高山選手+金銭でのトレードと考えれば、十分釣り合いは取れるだろう。リリーバー不足のライオンズ、打力不足のファイターズという面を見れば、このトレードは両球団にとって大きなメリットがあるはずだ。トレードの噂という点で見ればG.G.佐藤選手の名前もよく挙がるが、しかしさすがに今オフのトレードはないだろう。これだけ多くの故障を抱えている選手を欲しがる球団は少ないはずだ。
投手陣で見ていけば、岩崎哲也投手はトレード要員にされても不思議はないだろう。岩崎投手はファームでも目立った結果を残せてはいない。だが環境を変えてあげれば、まだまだ活躍できる余力は残っているはずだ。このまま2軍に置き続けるのはあまりにももったいない投手なだけに、新天地で新たな活躍の場を求めることは、本人にとってもプラスになるだろう。
さて、ここまではFAとトレードの話ばかりをして来たが、現有戦力はどうなっているのだろうか。ライオンズにはあまりにも多くの「左腕補強論」が渦巻いているが、現有戦力は非常に魅力的だ。筆者個人の考えとしては、補強はあくまでもカンフル剤として行ってもらいたいと思っている。つまり、現有左腕を刺激する存在を加入させるということだ。今後の活躍が期待される現有左腕の名前を挙げると雄星投手、中崎投手、武隈投手、宮田投手の4人がいる。特に武隈投手はリリーフでの適性も見せているため、4年目となる来季はフルで1軍に帯同できる可能性も高い。しかも先発やロングリリーフもできるため、監督としては使い勝手も良い若手左腕と言えるだろう。
そして雄星投手に関しては、肩さえ問題なければ一度1軍で試してみるのも良いと思う。ワンポイントリリーフということであれば、球種が少なくても問題はない。150kmを越す速球でどんどんバッターを押していく姿も見てみたい。そもそもファームではある程度の結果は残しているのだ。8イニング、打者30人に投げて被安打3、1失点(自責0)という結果を残している。雄星投手の場合は肩痛の不安さえ消えれば、十分1軍のワンポイント、ショートリリーバーとして活躍できるだろう。
将来有望の左腕たちはいるが、だがやはり彼らをさらに刺激するという意味でも、左腕補強は必要だろう。競争の原理もマンネリ化してしまうと機能しなくなってしまう。ドラフトで左腕を獲らなかったことに安心している現有左腕が1人でもいれば、ライオンズの若き左腕の牙が輝くことはなくなるだろう。そしてここを決してマンネリ化させないためにも、前田本部長は1年を通して1軍で投げてくれる左腕を補強していかなければならない。例年ストーブリーグは出遅れがちなライオンズだが、今オフは他球団に先を越されることのない補強を目指してもらいたいと思う。
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2010年11月02日 00:26 Tweet

