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渡辺久信監督、進退伺提出の可能性



渡辺久信監督が公式戦終了後に行うオーナー報告時、進退伺を提出する可能性があるようだ。可能性があるというだけで、渡辺監督の本意までは分からないが、しかし今季のV逸にはそれだけのダメージがあったという事実は確かなものだったのだろう。

そもそも進退伺とはどのような物なのか?簡単に言えばV逸などの責任を一身に負い、今後の処遇・進退について上司の指示を仰ぐということになる。この場合つまり、渡辺監督が後藤オーナーに身の処し方を委ねるということになる。渡辺監督は現在2年契約の1年目で、契約そのものはまだ1年残っている。仮に渡辺監督が進退伺を提出したとしても、後藤オーナーが渡辺監督をバイアウトすることは考えにくい。今季優勝を逃していると言えど僅差の2位で、初年度は日本一になっている。バイアウトするにしても、辞任するにしても、時期尚早だ。

だが筆者個人としては、渡辺監督にはしっかりと責任を取ってもらいたいと考えている。もちろんそれは辞めるという形ではなく、来年絶対に日本一になるという形でだ。最終戦セレモニーでは「逆襲」という言葉を強調した張本人が、もし本気で辞めるという形で責任を取ろうとしているのであれば、それはあまりに矛盾している。まったく勝てなかったわけではない。勝てる可能性がある中で、結果として勝てなかったのだ。ということは、敗因をしっかりと追求し、来季それを補正して行くことができれば、現有戦力で十分に優勝できる可能性はある。ちなみに筆者が考えるライオンズの敗因は、キャプテンの不在にあったと考えている。

だがキャプテンの不在も大きいが、それ以上に問題だったのがあまりにも多過ぎる故障者の数だ。故障の回避に関しては以前の記事にてすでに書いているので、ここでは省略したいと思う。防げない故障は仕方がない。例えばフェンスに激突したり、選手間の交錯であったり、デッドボールであったり、打球を身体にぶつけてしまったり。しかし防げる故障は確実に防がなければならない。例えば今季で言えば岸孝之投手の右肩の炎症、シコースキー投手の右肘の張り。昨季で言えばグラマン投手の肩関節包断裂も防げる可能性はあった。

例えば渡辺監督ではなく歴々の名監督が率いたとしても、駒が揃っていないチームで優勝することは困難だろう。そういう意味では、今季の敗因は渡辺監督1人の責任ではない。もちろん監督としての責任は大きいが、しかし故障者を減らせなかったコンディショニング部門の責任も小さくはないはずだ。ただし、コンディショニングコーチを代えれば良いという問題ではない。1・2軍担当の入れ替えなどは必要だとは思うが、大事なのは現在コンディショニングコーチたちが把握しているカルテ情報を、来季しっかりと活かすということだ。そしてコーチそれぞれの実績を考慮し、必要に応じて1・2軍の入れ替えを行うことも重要だろう。

今季で言えば、西口文也投手を復活させた南谷和樹2軍コンディショニングコーチの功績は大きかった。しっかりと結果を出したのだから、1軍への人事異動(昇格・降格という意味ではない)ということも1つの方法としては考えられる。

さて、話を渡辺監督に戻すが、監督たる者、やはり責任はすべて自らの肩に負うことが潔しとされる。しかし辞めることだけが潔さではない。工藤公康投手を見習うことも必要だろう。工藤投手はすでに戦力外通告をされた可能性が高いわけだが、それでもまだ現役にこだわって移籍先を探すという。野球というスポーツで勝つことにここまでの執念を燃やす工藤投手は、やはり歴史に名を残すべき名選手だ。渡辺監督にはぜひ工藤投手の執念に負けぬよう、来季優勝することで監督としての責任をまっとうしてもらいたいと切に願う。

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2010年09月28日 16:14