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小岩ジェッツ

2010/07/08 オリックスvs西武 12回戦

3:05
埼玉西武
オリックス × 12

オリックスvs埼玉西武12回戦(京セラドーム:13,481人)
埼玉西武ライオンズ 8勝4敗0分

継投:●平野将光~土肥義弘~岡本洋介
敗戦投手:平野将光 1敗 4.76

【ハイライト】


【ゲームレビュー】
この試合の敗戦はあまりにも情けなかった。こんなに屈辱的、かつ情けない試合を目にすることは滅多にないだろう。と言っても決して3安打で完封されたことでも、投手陣が6失点したことでもない。筆者が怒りを覚えたのは7回裏、オリックスのカブレラ選手の打席だ。1アウト2塁という状況で迎えた場面なのだが、ライオンズベンチが選択した作戦は敬遠だった。だが敬遠したことも決して問題ではない。敬遠は立派な作戦の内だ。筆者が許せなかったのはカブレラ選手がバットを逆さまに持って打席に入ったことと、土肥投手がそれを見たにも関わらず敬遠したことだ。

カブレラ選手は、ライオンズ時代にも敬遠にふて腐れてバットを逆さまに持って打席に立ったことがあった。その時は相手のタフィ・ローズ選手がその行為に怒り、グラウンド上で怒声を上げた。筆者はローズ選手のその態度に敵ながら好感を覚えたのだが、今回は普通に試合は進行されて行った。なぜこのカブレラ選手の侮辱的行為に誰も怒りを顕にせず、かつ主審は警告をしなかったのだろうか。バットを逆さまに持つということは、明らかに打つつもりがないという意思表示だ。ということは、その時点で即刻アウトにすべきではないだろうか?また土肥投手に関しても、カブレラ選手にまったく打つ気がないのだから、ど真ん中にストライクを投げてしまえばいい。しかし土肥投手はそうはせず、普通に敬遠で歩かせてしまった。本当に情けないシーンだったと思う。

この場は日本野球界の最高峰である、NPBプロ野球の試合だ。カブレラ選手が行った、スポーツマンシップを無視した行為を果たして許しても良いのだろうか。そしてその行為に対し怒りを顕にしないライオンズもおかしければ、注意をしないオリックス、警告を出さない主審もすべておかしい。カブレラ選手は敬遠に対し抗議をするという意味でバットを逆さまに持ったのだろうが、しかし相手選手を侮辱するこのような行為は、決して許してはならないと筆者は考える。ライオンズ時代に同じことをした時も、筆者は同じような怒りを感じたことをよく覚えている。

そして土肥投手は気持ちの強いピッチャーだと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。筆者は打たれることに対しては文句は言わないし、敬遠することに対しても作戦の1つだと理解している。しかしまったく打つ気のないバッターに対し、それでも敬遠をするというのはプロとして本当に情けないと思う。故意死球を奨励するわけではないが、しかし故意に死球を当てたくなるような感情を抱くのが、野球を生業とするプロのピッチャーとしての本来の姿ではないだろうか。死球を当てずとも、死球ギリギリの内角に投げるくらいの気概があっても良いと筆者は考える。また、カブレラ選手に対しては侮辱行為で退場処分、数試合の出場停止処分があっても良いと考えている。もし20~30年前に活躍した名物審判たちであれば、決してカブレラ選手のこの行為を黙って見過ごしてはいなかっただろう。

さて、怒りをぶちまけるのみで記事を終わらせてしまうのも、ある意味読み手への侮辱行為となりかねないので、最後は細川亨捕手を絶賛して記事を締めくくりたいと思う。場面は2回裏2アウト、坂口選手がセカンドへの内野安打で出塁した直後だ。打席には荒金選手で、打球はレフト坂田選手の横を破る長打コースへと飛んだ。すると坂口選手は一塁から一気にホーム生還を狙った。フェンスに到達したボールはまず坂田選手が処理し、それを中島選手に中継。ここから中島選手も見事なバックホームを見せたのだが、この場面本当に素晴らしかったのは細川捕手だった。

細川捕手は、中島選手の送球がマウンドのラインを越えるギリギリまで、ホームベース付近で棒立ちをしていた。これは完全なフェイクだった。その細川捕手の姿を見て、坂口選手はストレートスライディング(ベースに対し真っ直ぐ突っ込むスライディング)をチョイス。タイミング的には微妙だった。まさにクロスプレーと呼べるようなタイミングで、アウトにもセーフにもなるタイミングだ。だがアウトにしたのが細川捕手のフェイクだった。もしこの時細川捕手が中継された時点から臨戦体勢を取っていたなら、坂口選手はストレートには突っ込まずに横から滑り込んみ、ホームベースを手で払うようなスライディングをチョイスしたはずだった。この時のタイミング、2人の位置関係を見ると、もし坂口選手がサイドスライディングをチョイスしていたら、クロスプレーは追いタッチになっていた可能性が高い。そして追いタッチになっていれば、かなり高い確率でセーフとジャッジされていたはずだ。

このようなフェイクプレーは、マリナーズのイチロー選手や現役時代の新庄剛志選手ら外野手がたまに用いるのだが、捕手のフェイクを見せてもらったのは筆者は初めてだった。これまで細川捕手は何度かジョージア魂賞にノミネートされているが、この1プレーもノミネートに値するビッグプレーだったと筆者は思う。ただ、勝ちに繋がらなかったためにノミネートの可能性は低いかもしれない。そもそもこのプレーに気付かれた方も多くはないだろう。しかしなかなか見られないプレーであるため、ぜひハイライトなどで細川捕手のこのプレーを再チェックして頂ければと思う。このようなビッグプレーをさりげなく見せてくれるあたり、やはり細川捕手は球界を代表するホームベースの守護神と呼べるだろう。

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2010年07月09日 16:24 

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