2010/04/04 日本ハムvs西武 3回戦
| 2:48 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 1 | |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
埼玉西武ライオンズ 2勝1敗0分
継投:○帆足和幸(完封勝利)
勝利投手:帆足和幸 1勝1敗 1.14
ホームラン:ブラウン選手(3号2ラン、4号ソロ)
盗塁:片岡易之(3)
【ゲームレビュー】
プロ野球においてもやはり基本がすべてを物語るということを、この試合の帆足和幸投手のピッチングを見て改めて痛感した。帆足投手は今絶好調の手前の状態なのだと思う。絶好調になると失われがちな丁寧さが、まったく失われていない。絶好調になるとボールの勢いに頼ってしまい、丁寧さが若干失われるために甘いボールを痛打されて、調子を落としていくことが少なくない。だがこの日の帆足投手は、すべての投手の基本でもあるコントロールが本当に素晴らしかった。
特に低目への制球はずば抜けていて、打者は完全にアウトロウ・インロウを意識し過ぎる状態にあった。だからこそたまに行く甘いボールを打ち損ねるシーンも見受けられた。頭からまったく消えてしまった段階で、ど真ん中のボールは絶好球ではなくなる。この試合の帆足投手は、打者の頭の中から甘いボールへの意識を取り除いてしまうほど、コントロールが冴え渡っていた。
これは結果論でしかないのだが、もし帆足投手と許投手の順番を入れ替えていなければ、ひょっとしたらこのカードをスウィープできていた可能性もあった。昨年のライオンズは連勝をしても、その分直後に連敗することが多かった。そのために5連勝以上を記録しても貯金が増えることがなかった。そういうこともあり筆者は、早く今季の大型連勝を見てみたいと思っている。ライオンズが今季、連勝が止まったあとどういう戦い方ができるのか、それが非常に気になる。
開幕して2週間が経ったが、チーム初完封を記録したのはエース涌井投手ではなく、岸投手でもなく、帆足和幸投手だった。意外と言えば失礼になるのだが、しかしまさか涌井投手や岸投手よりも先に、帆足投手が完封勝利を収めるとは思わなかった。やはり尊敬する工藤公康投手の加入により、精神面で大きなステップアップがあったのだろう。今季の帆足投手は見ていても、大崩れしそうな気配がまったく感じられない。安心して試合観戦ができるのは、ファンにとっては本当に頼もしい限りだ。帆足投手にはこの調子で、1年間ローテーションを守り抜いてもらいたいと思う。
さて、打つ方ではこの試合ブラウン選手がヒーローとなった。主砲のお株を奪うホームランのおかわり。試合前、ブラウン選手は帆足投手に対し「2本打つ」と約束をしていた。ブラウン選手自身はヒット2本という意味で約束したらしいのだが、ふたを開けてみれば2本のホームラン。いよいよ目覚めるのか、と予感させる2発だった。
打ったのは2本とも変化球だった。1本目はスライダー、2本目は抜けたスライダーか、チェンジアップ。ブラウン選手のバッティングを見ていると、完全に変化球に合わせてストレートにも対応するスタイルをとっている。そして日本のプロ野球もある程度経験をしてきて、少しずつアウトロウへのアジャストもでき始めている。まだまだ完全に対応し切れているわけではないが、しかし甘く入ったボールに対しては今日のようにしっかり打ち抜けるようになってきた。
「いつでも笑顔!」がモットーのブラウン選手だったが、なかなか笑顔になれる活躍を続けられずにいた。そんな時森打撃コーチが送ったアドバイスが「リラックスしろ」というものだったらしい。それ以来ブラウン選手のバットが少しずつだがボールを線で捕えられるようになってきた。今後ピッチャーの特徴をだいたい頭に入れることができれば、もっと打てるようになるだろう。恐らく6月・7月になればホームランを量産するような気がする。ブラウン選手にはそう思わせるだけの対応力が備わっている。
日本の野球はパワーをぶつけていくだけでは決して対応できない。パワーがあり、さらに相手に対して順応できるからこそ、カブレラ選手やローズ選手は長年に渡り日本で活躍できている。ブラウン選手には彼らのような高い順応性がある。恐らくホームラン30発以上は確実に打ってくるだろう。ライオンズには珍しいニューヨーカー選手。今後も主砲中村選手と共にホームランを量産してもらいたいと思う。
【4月6日の予告先発投手:岸孝之投手】

2010年04月06日 06:58
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