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小岩ジェッツ

栗山巧選手の4番は、先制点を取るために有利

中村剛也選手が開幕に間に合わなかった場合、栗山巧選手の4番起用が有力とされている。現にここ数試合のオープン戦で栗山選手は4番に座り、素晴らしい数字を残している。渡辺監督のこれまでの采配パターンから言えば、空いた4番に後藤武敏選手を入れるのが1つの定石となっていた。だが今回はそうではなく、あえて不動の2番である栗山選手を4番へと動かした。そしてこれができたのも、栗山選手と原拓也選手が好調だからこそだ。

栗山選手の4番はメディアでは「つなぎの4番」という扱い方をされている。確かにこの表現は間違いでないとは思うが、筆者の中ではつなぎと言うよりは、2人目の1番バッターという考え方の方が正しいような気がする。その根拠は、打順別の先頭打席数に起因する。

DHを採用しているパ・リーグの場合、打順別の先頭打席数は多い方から1番、4番、7番、5番、8番、2番、6番、9番、3番となる。つまり試合においてイニングの先頭打者を1番で迎える確率と、4番から迎える確率が最も高くなるということだ。1番打者の先頭打席数が最も多いのは当然だ。試合は必ず1番打者から始まるからだ。そして2番目に4番打者が多いのは、初回を三者凡退で終えると、2回の先頭打者として4番打者が登場するためだ。

ブラウン選手が5番の場合の4番打者は、1塁に出た場合盗塁がしやすい。それはブラウン選手が左打者であるため、1塁ランナーの動きをほとんど見ることができないためだ。これが右打者の場合、1塁ランナーの動きが目に入ってしまうと打席に集中できなくなるバッターも出てくる。だがブラウン選手が5番を打っていれば、先頭の栗山選手が出塁した場合、良ければ盗塁で無死二塁、悪くても一死二塁というチャンスを作ることができる。そうすればあとは6・7番のどちらかが栗山選手を生還させられれば良くなる。

野球というスポーツはアウトにならなければ良いとされるスポーツではあるが、逆を言えば1試合27アウトの内、どのようにしてアウトカウントを使えるかということも重要になってくる。ということはただ結果を待ってアウトになるアウトよりも、積極的に前に出たアウトの方がチームの士気は高まるし、より得点圏に近づけていくことができる。

4番打者は3番打者の約2倍、1番打者は3番打者の約3倍、先頭打者として打席に立つ。そして中村選手のホームランが出る確率は10打席に1本以下だ。そう考えると3打席に1回は必ず出塁でき、しかも盗塁することができる栗山選手が4番に座った方が、早いイニングで先制点を取れる可能性は高くなると考えて良いだろう。

ちなみにパ・リーグにおいて先制点を取った場合の勝率は7割を越す。つまり先制点さえ取れれば、70%の確率で勝てるということになる。守護神グラマン投手が戻ってくる5月までにどれだけの戦いができるかで、ライオンズは今年の成績が大きく左右するだろう。4月の段階で出遅れないためにも、自慢の打線で先制点、中押し、ダメ押しと小刻みに加点していき、勝てる試合は確実に勝っていかなければならない。

だがここ数日の報道を見る限りでは、中村選手は開幕戦には間に合いそうな雰囲気だ。公式戦での「4番栗山」も見てみたかった気はするが、これはオープン戦限定のオーダーとなりそうで、ファンとしては一安心と言ったところだろうか。

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2010年03月12日 01:55 




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