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小岩ジェッツ

菊池雄星投手の入団会見、メディカルチェック

昨日、ザ・プリンスパークタワー東京で新人たちの入団記者会見が行われた。報道陣は232人(松坂投手の単独記者会見時は268人)、テレビカメラは10台も集まるという注目度の中、新人6選手と渡辺監督が壇上に立った。ライオンズの新人入団会見がここまで大規模になったのは、松坂大輔投手の入団会見以来だ。

今年は菊池雄星投手が入団した。超高校級ナンバー1左腕。だがこれだけ期待されている中でも、雄星投手は決して天狗にはならない。以前は新人王を獲りたいとも口にしていたようだが、実際にプロ入りが決まると、自分の力を冷静に分析するようになった。

雄星投手のプロ1年目の目標は、まず1軍で1試合投げることのようだ。野球を経験されたことのないファンにとっては謙虚すぎる目標だと感じるかもしれない。しかしこの目標は、現時点での雄星投手の身丈に合った目標だと思う。いくら超高校級とは言え、松坂投手と比べるとその完成度はまだまだ低い。

だが1年目に1年間かけてみっちり身体作りをして行けば、2年目以降はコンスタントに1軍で投げられる存在になる可能性は高い。そのためにも渡辺監督の方針通り、本人も周りも焦らないことだ。いくら注目されているからとは言え、来年の3月まではまだ高校生なのだ。ライオンズならその点問題ないだろうが、必要以上の背伸びをさせて欲しくはない。

そして今日の午前中、新人選手たちは川越市内でメディカルチェックを受けたようだ。その結果雄星投手は右太ももが61cm、左太ももが59cmあり、体脂肪率は14%から12%減り、視力が2.0から0.9に落ちていることが分かった。それにしても太もも61cmというのは立派だ。これは現役時代全盛期の落合博満選手と同等だ。

視力に関しては本人の読書量(多い時は本代に2~3万円かける)からすると不思議ではない。視力自体はいくらでも補う方法があり、大切なのは動体視力だ。動体視力さえ高いレベルを保てていれば問題はない。ちなみにシアトルマリナーズのイチロー選手の視力は0.4だ。だが動体視力はプロ選手の中でも極めて高い。

太ももに関してだが、雄星投手は左右の太さが違うことを気にしているようだ。岩手に戻ったらすぐにトレーニングを始めて、この差異を均等にするつもりらしい。だが筆者の野球理論においては、この差異を修正する必要はないと思っている。野球選手は常にバランスを必要としているわけではない。特にピッチャーは。

ピッチャーにとって最も負担の掛かる部位は、利き腕の肩と前脚だ。つまり雄星投手にとっては左肩と右脚ということになる。左肩に関してはボールを投げているわけだから右よりも強いのは想像に易いだろう。だが脚の場合はピッチャー経験がないと少し感覚が掴みにくいと思う。

ピッチャーが前脚を上げてステップし接地する瞬間、前脚には体重の何倍もの負荷が掛かることになる(重力+位置エネルギー+並進エネルギーという物理学的に)。そして前脚の股関節は投球するたびにピボットポイントとして酷使されるため、前脚には投球肩同様の負担が掛かっている。そのために前脚、雄星投手の場合右脚が左よりも太いというのは、ピッチャーとしてはごくごく自然なことなのだ。

だが接地時に膝の角度が深過ぎたり浅過ぎたりすると、そのまま膝の故障に直結してしまう。また西口文也投手や西崎幸広投手のようにクロスステップで投げるピッチャーの場合、前脚内転筋を傷めやすくなる。さらに言えば松坂大輔投手のように上半身の筋肉が多過ぎてしまうと慣性モーメントが大きくなり、回旋させずらくなった前脚股関節を故障しやすくなる。

だから筆者としては、雄星投手には無理に左右の太もものサイズを揃えて欲しくはないと思っている。利き腕と前脚、逆腕と軸足という身体をクロスするアンバランスこそが、ピッチャーにとって最適なバランスなのだ。これを無理に揃えようとしてしまうと、逆にバランスを崩すことになりかねない(だからと言って、このアンバランスを作るトレーニングは厳禁。普通にトレーニングをしていれば、ピッチャーなら自然とこのアンバランスが生まれる)。

さて、今回の記事はできればドラフト6選手のことを少しずつ書きたいと思っていたのだが、結局は雄星投手の話ばかりになってしまった。残り5選手については、また後日少しずつ書いていこうと思っています。

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2009年12月10日 15:59 




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