涌井投手・中島選手が話し合いに納得のサイン
西武球団の仕事納めとなった25日、ここまで態度を保留していた涌井投手と中島選手が話し合いに納得をして契約書にサインをした。一時はどうなるかと思われた大荒れの契約更改だったが、これで残るは細川捕手、片岡選手、G.G.佐藤選手の3人のみとなった。G.G.佐藤選手の場合は規定路線と言えるため、実際には越年は2人と言っていいだろう。まずサインをした涌井投手と中島選手。涌井投手は金額の提示自体は前回と同じ8000万円アップの2億円だったのだが、これに最大2000万円の出来高が付け加えられることになった。この出来高を勝ち取ったのは大友良浩弁護士の手腕だろう。今回の契約更改で涌井投手は、代理人を同席させていた。
立教野球部OBの大友弁護士の立案で付加された出来高払い、具体的には25登板、15勝、勝率.600、200回以上という4項目となった。これらすべてがクリアされれば最大2000万円の出来高払いとなる。4項目とも現代野球においては非常にレベルの高い数字となっているが、今年同様の活躍ができれば、涌井投手ならクリアできる数字だろう。
前回の交渉に関しては涌井投手自身、途中退席を反省していたようだ。確かに「エースの品格」ということを考えると大人気ない対応ではあった。だが査定内容や前田本部長の言葉を聞けば、途中退席したくなるのが普通だったと思う。エースの品格以前に、エースに対する敬意がまず感じられなかったのだから。しかし25日の交渉ではお互いわだかまりは解けて、良い話し合いができたようだ。
良い話し合いと言えば、中島選手も今回は納得してサインをした。金額自体は前回までの2回と同じく2億5000万円だったが、球団からの言葉が大きく変わったようだ。2億5000万円と言えば、西武球団の日本人野手では清原和博氏、松井稼頭央選手、和田一浩選手に並ぶ歴代最高額だ。この額を引き合いに、チームリーダーとしての評価をしてもらったらしい。
やはり選手にとって大切なのは金額以上に言葉なのだ。評価している、期待しているという気持ちをしっかりと言葉で伝えることによって、選手はまた来年も頑張ろうという気持ちになる。だが片岡選手のように「頑張っていない」という評価をされてしまうと、例え金額がアップしたとしてもサインをしたいという気持ちにはならないだろう。
細川捕手にしても右肩・右肘の影響で出場試合数が激減してしまったが、これが公傷扱いされないのでは、選手は安心してプレーすることはできない。右肘痛に関しては、右肩をかばうことで併発させてしまった個所だが、責任は細川捕手ではなく、これを防げなかったコンディショニングコーチにあるはずだ。そしてそのコンディショニングコーチを連れてきているのが球団なのだから、細川捕手の怪我を自己責任とし減俸につなげるのは、筆者は少し違うと考えている。
それにしても主力2人がこのように越年してしまうのは、チームにとっては決してプラスにはならないだろう。ふとカレンダーを見れば、あと1ヵ月ほどでキャンプインとなり、それまでの1ヵ月は選手はそれぞれの地で自主トレに励む。この時期を野球だけに集中できるかできないかで、キャンプイン時のコンディションも変わってくるはずだ。だからこそ契約問題は年内に解決しておく必要があった。契約更改を終えていないということは、それを気にしながら1月の自主トレを行わなければならない。選手にとっては辛いはずだ。
西武球団の仕事初めは1月5日前後だろうか。なるべくなら1月第1週中にでも細川・片岡両選手の契約更改を終えてもらいたい。そして気分良く自主トレに励み、ベストな状態でキャンプインを迎えてもらいたいと思う。

2009年12月26日 17:15
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