#45 藤田太陽
#45 藤田太陽 - Taiyo Fujita
投手(リリーフ)、右投右打
2000年ドラフト1位(逆指名)
秋田県立新屋高~川崎製鉄千葉~阪神タイガース~埼玉西武ライオンズ
秋田県秋田市出身、1979年11月1日生、185cm / 85kg
2010年推定年俸:1500万円
球種:スライダー、縦スライダー、チェンジアップ
水田圭介選手、阪神藤田と交換トレード成立
藤田太陽投手は2009年7月、水田圭介選手とのトレードにより阪神から埼玉西武に移籍して来た。正直なところ筆者は、阪神時代の藤田投手をまったく知らない。もちろん名前や、入団時にどれだけ期待されていたかはよく知っていたが、ピッチング自体は一度も見たことはなかった。
ただイメージとしては、オーバースローから剛速球を投げる投手だと思っていた。だがライオンズに移籍してきた藤田投手のストレートは140km前後で、150kmには遠く及ばない。色々と調べてみると、入団時は150km近いストレートを投げていたようだが、何度か右肘を傷めたことで球速は落ちて行ったらしい。
藤田投手のピッチングモーションを見ていくと、確かに肘に負担の掛かる投げ方をしている。入団時の春季キャンプで、阪神のピッチングコーチが藤田投手のフォーム改造をしたらしいが、どのように変えたのだろうか?普通に考えれば球速云々よりも、故障を重ねないためにも肘の使い方をコーチングするはずだが、実際の藤田投手のモーションは、決して良い肘の使い方はしていない。
具体的には、テイクバックからコッキングに移り、そこからアーリーアクセラレーションに入っていく際、肘の動きが非常に硬い。大げさに言うと、カクッという音が聞こえて来そうな動き方だ。この肘の使い方では、再び傷めてしまう日はそう遠くはないと思う。
藤田投手はコントロールが酷評されることが多いが、そのコントロールもこの肘に起因している。つまり肘の使い方が非常に硬いため、アーリーアクセラレーションの最中にターゲティングを行えていないのだ。ターゲティングとは、リリースする直前に腕がしなっている際、肘の骨頭を投げたい場所に向けるモーションのこと。このターゲティングがあるかないかで、どんなピッチャーでもコントロールの良し悪しが大きく左右される。
コントロールとは、肘で付けるものなのだ。もし高校生以上の選手を指導されている読者がいらっしゃれば、ぜひこのことを覚えておいて欲しいと思います。
昔の藤田投手を知らないため、肘が硬いから故障したのか、故障したから肘が硬いのかが筆者には分からない。だが1つ言えることは、今のモーションのままでは必ずまた傷めるということだ。そうならないためにもトレーニングコーチと相談しながら、肘のリコンディショニングを行ってもらいたい。
さて、西武移籍後の藤田投手だが、本当に素晴らしい戦力になってくれたと思う。水田選手の移籍は、個人的には非常に悲しい出来事だったが、その分藤田投手が活躍してくれたためファンとしての気持ちは幾分救われた。
藤田投手はスライダーを2種類持っている。横に滑るスライダーと、縦に滑り落ちるスライダー。この2種類は映像で見ていても、曲がり始めるまではなかなか見極められない。打つ方としては非常に厄介な存在だ。しかも基本はストレートにタイミングを合わせているバッターに対し、ストレートではほとんど勝負をしていない。ほとんどキャッチャーのサイン通りに投げる藤田投手だが、なぜこの投手が西武に来るまで活躍できなかったのか、筆者には不思議で仕方ない。
140km前後のストレート、130km弱のチェンジアップ、120km強のスライダー2つ。そしてピッチング自体では確認していないのだが、シュート系のボールも投げられるのだろう。投球練習時、たまにシュート系を投げる合図をキャッチャーに送っている姿を見かける。これだけの変化球があるのを知り阪神時代の成績を見ていると、本当に不思議に思ってしまう。
藤田投手は逆球が比較的多いピッチャーなのだが、この逆球が上手くバッターを惑わせている。恐らく細川捕手と銀仁朗捕手もそのあたりを計算してリードをしているのだろう。平行カウントで逆球が上手く決まるシーンをよく見かけた。
2010年もライオンズはリリーバーで苦労する可能性がまだ残っているが、怪我させしなければ藤田投手は大きな戦力となるだろう。そして東北出身者ということもあり、岸投手と共に菊池雄星投手の良い兄貴役になってくれるはずだ。
藤田投手にはセットアッパーに甘んじることなく、グラマン投手や小野寺投手を脅かす存在になっていって欲しい。そうすればライオンズのブルペンは自ずと強化されていくはずだ。そのためにも藤田投手には2010年、怪我なく1年間をフルで投げ抜いて欲しいと思う。
| 投球成績 Pitching Results | |||||||||||||||||||||||
| 登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
|
| 阪神タイガース | |||||||||||||||||||||||
| 2001 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | -- | .000 | 39 | 7.1 | 11 | 2 | 7 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 12 | 12 | 14.73 |
| 2002 | 12 | 8 | 1 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | -- | .286 | 238 | 57.1 | 55 | 9 | 21 | 0 | 3 | 46 | 4 | 0 | 25 | 23 | 6.61 |
| 2003 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | -- | .333 | 99 | 23.1 | 21 | 3 | 11 | 0 | 0 | 14 | 0 | 0 | 8 | 8 | 3.09 |
| 2005 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 54 | 12.0 | 16 | 4 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 9 | 8 | 6.00 |
| 2006 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 79 | 18.2 | 23 | 2 | 2 | 0 | 1 | 19 | 2 | 0 | 7 | 7 | 3.38 |
| 2007 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | --- | 27 | 6.0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 3 | 2 | 3.00 |
| 2008 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | --- | 48 | 11.0 | 11 | 2 | 2 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 7 | 5 | 4.09 |
| 2009 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | --- | 9 | 1.1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 6.75 |
| 埼玉西武ライオンズ | |||||||||||||||||||||||
| 25 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 4 | 1.000 | 113 | 27.0 | 24 | 2 | 9 | 2 | 1 | 10 | 0 | 0 | 6 | 6 | 2.00 | |
| 通算 | 71 | 16 | 1 | 0 | 0 | 7 | 9 | 3 | 4 | .438 | 706 | 164.0 | 174 | 24 | 56 | 2 | 7 | 110 | 6 | 0 | 78 | 72 | 3.95 |

2009年12月13日 00:57
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