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2009年ファン感謝の集い

23日、筆者は友人たちと埼玉西武ライオンズのファン感謝の集いに行って来た。イベントが開始される11時前には到着していたのだが、西武ドーム周辺にはすでに長蛇の列。西武ファンの多さに去年同様圧倒された。

会場には西武ドーム、第二球場、駐車場、駅前広場を結ぶようにして世界最長960メートルのレッドカーペットが敷かれていた。映画スターのようにゆっくり歩いてファンを楽しませるという場面はなかったが、通っていく選手たちは両手でファンとハイタッチをしながらそれぞれの会場に向かって行った。とにかく選手たちをすごく身近に感じることができる素晴らしい集いだった。

渡辺監督涌井投手栗山選手中村選手G.G.佐藤選手らが次々と売店に立ちフード販売を行ったり、握手に応じてくれたり、ファンにとっても選手にとってもそれぞれを身近に感じることができたと思う。これにより選手たちは益々頑張ってくれると思うし、ファンもさらに熱い応援をしてくれるはず。

トークショーでも色々な本音を聞かせてくれた。渡辺監督の夫人へのプロポーズの言葉や、帆足投手が投球前にボールにキスをしている理由、片岡選手が好みの女性の髪の色などなど。それに捕手陣から見た投手陣に、投手陣から見た捕手陣、タイトルホルダートークなど、文化放送やNACK5、テレビ埼玉でお馴染みのアナウンサーたちが巧みに選手たちの本音を引き出していた。

イベントの最後は選手会長である赤田選手の挨拶と一本締めで綴じられたが、4時間が本当にあっという間に感じられた。しかしファンとしての本音は昨年のファン感謝の集いのようになって欲しいというところ。日本一達成の優勝パレードを終えてからの集い。これこそがファンが望む最高の集いだ。また2階建てオープンバスに乗り、所沢パレードをしてもらいたい。来年は日本一を奪回し、昨年同様の最上級の集いにして欲しいと思う。

オープニングセレモニー


ファン感謝の集い vol.1

2009年11月24日 19:49

菊池雄星投手、西武入団正式決定

本日、岩手県内の雫石プリンスホテルにて前田球団本部長、菊池雄星投手、菊池投手のご両親にて入団交渉が行われ、菊池投手の西武入団が正式に決まった。契約金は1億円+最大5000万円のインセンティヴ、年俸は1500万円、背番号は17に決まった。

契約金・年俸は高卒ルーキーとしては破格の条件だ。西武球団がどれだけ菊池投手に期待しているかが分かる。だが焦らせることはさせないという球団方針があり、これに関しては筆者も大きく賛同している。いくら超高校級投手とは言え、そこはまだ高校生に過ぎない。まだまだ自分をしっかり制御できるほどの人間形成は終わっていない。プロに入り慌てることもあれば、焦ることもあるだろう。

西武球団は雄星投手を決して人寄せパンダにはしないと言う 。10年前に松坂大輔投手が入団した時とは、うってかわっている。10年前は球団は観客動員優先で松坂投手を開幕第2戦の西武ドームで投げさせようとした。しかし東尾監督がそれに大反対し、2カード目の東京ドームでの日本ハム戦にプロ初登板させたという経緯がある。

東尾監督のその理由は、速球派だった松坂投手に東京ドームのマウンド傾斜が合っていたことと、よりプレッシャーの少ない試合でデビューさせてやりたいという親心からだった。だがこの時東尾監督の方針に反対した球団スタッフからはもう一新されており、現西武球団は雄星投手をじっくり育てて行く方針のようだ。そしてこれは比較的注目度の低いパ・リーグだから可能なこと。もしセ・リーグに行っていたら、今回のような育成方針が実践されることはなかっただろう。

とにかく、雄星投手はこれで晴れて埼玉西武ライオンズの一員となったわけだ。 今後最も期待するスポーツ選手は誰かという一般アンケートで、ゴルフの石川遼選手を抜き1位になった雄星投手。その注目度・期待度は尋常ではないが、しかし決して焦ることなく、西武の優秀なコーチングスタッフを信じ、伸び伸び育って行って欲しいと思う。そして2013年の第3回WBCでは、主戦投手としてサムライ入りを果たしてもらいたい。

2009年11月21日 16:49

岸孝之投手のピッチングフォームについて

今回は岸孝之投手のピッチングフォームについて、筆者なりの解説をしてみたいと思う。岸投手のピッチングフォームは非常に美しく、それはライオンズ投手陣の中でも、3本の指に入るほどだろう。だがいくつかのもったいない点もあるため、なかなかエース涌井秀章投手を追い抜くことが出来ない。

まずは線の細さだ。いや、厳密には細い体型は問題ない。問題なのは、その細さの要因だ。一流に名を連ねる選手・指導者のほとんどが食にこだわりを持っている。ライオンズで言えば工藤公康投手中村剛也選手菊池雄星投手が食に対する関心が高い。特に工藤投手は「粗食」に関しての本を何冊か出しているほどで、その本は雄星投手も読破しているようだ。

一方の岸投手は、食に対してはとても弱さを持っている。登板直前には緊張して食べ物が喉を通らなくなることもあるそうだ。ひどい時は吐き気を催すこともあるらしい。そしてもちろん、日々の食事の量も他選手と比べるとかなり少ない。

人間の身体というのはとても面白いもので、空腹感を感じると筋肉を破壊してでもその空腹を満たそうとする(残念ながら脂肪はあまり破壊されない)。つまり岸投手のように食事の量が絶対的に少ない選手は、激しいトレーニングをしても超回復(練習で疲れた筋肉が、パワーアップして回復すること)に必要な栄養が追いつかなくなってしまう。つまり、筋力をキープすることはできても、筋力をアップさせることが非常に難しいのだ。

もし岸投手が今後この点について工藤投手を参考に見直すことが出来れば、被ホームランは大幅に減るだろう。だが今のままでは、身体に疲労が溜まってきた時にベストパフォーマンスを出せなくなってしまう。つまり試合終盤や、シーズン後半と言った場面だ。まだ年齢が若い今は問題ないのだが、25歳を過ぎると筋肉はどんどん硬化していき、野球選手としての身体のピークは平均して27歳で終わりを告げる。「27歳までにメジャーに行く」というイチロー選手のこだわりは、ここから来ていたわけだ。

さて、話を本題に戻しフォームについて語ってみようと思う。岸投手のフォームで1番良い点は、身体の細さだ。もし岸投手のフォームで、体型だけが筋肉で一回り大きくなってしまったとしたら、今までのようなボールは投げられなくなるだろう。岸投手のボールは、あの細身の体型だからこそ投げられるボールなのだ。

身体が細いということは、慣性モーメントが小さくなる。慣性モーメントとは、回旋のしにくさを表すもので、小さければ小さいほど回旋しやすくなる。岸投手の場合は投球時、慣性モーメントが小さいために脊柱(背骨)を軸にして身体をスピンさせやすくなる。ボールのスピードをアップさせるために最も必要な要素が、この脊柱軸の回旋スピードのアップなのだ。岸投手があれだけ細くても145kmのボールを投げられる要因がここにある。

145kmのボールを投げるためには、単純に考えると腕を145kmでスウィングする必要がある。だが肩・腕周りにある約40種類の筋肉を使ってそれをやろうとしても不可能なのだ。いくら筋肉があっても、その筋肉だけで速球を投げることは出来ない。

岸投手の身体には投球時、2つの回旋運動が出現する。1つ目は脊柱、2つ目は投球腕。この2つの関係としては、脊柱軸が回旋してこなければ、投球腕は回旋しない。つまり、投球腕の回旋だけを意識しても、投球腕は回旋しない。脊柱軸が回旋して、初めて回旋してくるのが投球腕なのだ。

岸投手の場合、この2つの回旋運動があるからこそ、あの細い身体でも145kmのボールを投げることが出来ている。もしこの記事をお読みの方で球速を上げたいと頑張っているのなら、ウェイトトレーニング以前に必要なことがある、ということを知っておいてください。筋トレだけでは球速はアップしません。

脊柱、投球腕に回旋が出現しているからこそ、岸投手の腕はしなやかに見える。映像や連続写真などを見ると分かるのだが、スウィング時の岸投手の腕はまるで鞭のようにしなっている。これだけ腕をしならせられるピッチャーは、プロ野球界にもそれほど多くはないだろう。

続いて変化球だが、岸投手のウィニングショットはカーブだ。だがインタビューなどを聞いたり読んだりしていると、岸投手は「手首をひねらないで投げている」とよく口にしている。だがこの岸投手の言葉をそのまま信じてはいけない。これは、岸投手自身にひねっている感覚がないだけで、実際には間違いなくひねられている。

だがそれは他のピッチャーのひねりとは違う。他のピッチャーはリリース時、手首をEXスパイラル(外回旋)させてカーブを投げることがある。この投げ方でカーブを投げるのは非常に危険だ。この投げ方だとリリース後のフォロースルーで、肘が抱えたエネルギーの逃げ場がなくなってしまう。つまり、肘を壊す危険性が非常に高いのだ。そのため近年、少年野球などでは変化球を投げることを禁止するルールも出来ている。筆者としてはこのルールは非常にナンセンスだと考えている。正しい投球モーションを学び、教えられる指導者がいれば、変化球で肘を壊す心配はいらない。もちろん過多となると話は別だが。

しかし岸投手のひねり方であれば、変化球が原因で肘を壊す心配はない。岸投手は確かに手首そのものは単独ではひねっていない。だがリリース時からは、腕全体をINスパイラル(内回旋)させている。分かりやすくいうと、リリース後に手のひらがキャッチャー方向を向いている状態だ。こうすることで肘に余分なエネルギーが残らず、故障の危険性は大幅に下がる。

岸投手のカーブは恐らく、中指だけで投げているのだと筆者は見ている。人差し指はボールから浮かせている状態に近く、親指にもグリップ感はほとんどないはずだ。まさに中指の腹からボールを抜く感覚で投げている。

ストレートとの違いは、人差し指と中指の指先で弾くか、中指の腹から抜くかだけだと思う。この僅かな違いを、18m離れた場所からバッターが見極めることはほぼ不可能だろう。岸投手のストレートとカーブは、バッターからしたらボールが放たれたあとにならないと見極めができないわけだ。

ここまで色々と書いてみたが、岸投手のピッチングフォームは本当にバランス感覚に優れた動きをしている。涌井投手もバランスの良さを高く評価されているが、筆者が見た限りでは、動き全体のバランスは岸投手の方が上だと思う。だがフィジカルの部分で岸投手にはまだ弱さがある。

最後にも1点、左股関節について。よく言われる体重移動というのは、上半身の重さを軸足股関節から、前足股関節に移す作業のこと。右投げの岸投手の場合は右股関節から、左股関節に体重を移動させる。この体重移動に関しても、岸投手は本当に素晴らしい。この体重移動があるからこそ、ボールに強さが増すのだろう。

ちなみに余談ではあるが、筆者は身長が175cmで体重が70kgある。体脂肪率は11%なので、太ってはいない。だが岸投手は180cmもありながら、体重は68kgしかない。筆者の方が5cmも背が低いのに、体重は岸投手の方が2kgも少ない。

スポーツを経験された方なら、筋肉で体重2kg増やすことがどれだけ大変か分かってもらえると思う。岸投手の体脂肪率が何%なのかは筆者には分からないが、13%を超えていないことだけは間違いないだろう。ひょっとしたら10%未満かもしれない(イチロー選手は5%)。

やはり岸投手がもう一段階ステップアップするためには、冒頭に書いた食事量の改善が必要になってくると思う。ちなみによきライバルである涌井投手は横浜高校出身だけあって、プロ野球選手の中でも食事量が多い方らしい。だから僅か5年という短期間であれだけ身体を大きくすることが出来たのだろう。

岸投手が今後食事によって身体をあと少し大きくすることが出来れば、15勝は計算できるだけのピッチャーになれるはずだ。そもそもあのストレートとカーブ、そして切れ味抜群のスライダーにチェンジアップを持っていて、今年13勝しか出来なかったことの方が不思議なのだ。もし途中でスタミナ切れさえ起こさなければ、涌井投手と共に最多勝争いをしていたはず。

今オフ、岸投手自身も自覚している食事に関する問題点を、どうやって克服してくるか。それとも補ってくるのか。筆者はその点にも注目してオフ・春季キャンプを見守って行きたいと思う。

2009年11月17日 16:44

工藤公康投手の背番号が55に決定、その理由

ここのところ連日工藤公康投手の復帰に関する記事ばかりになっているが、喜ばしいことなので今日もまずは工藤投手の話題から入りたいと思う。

今日、西武ドームの隣にある球団事務所で、工藤投手の西武復帰を発表する記者会見が行われた。会見で工藤投手は「僕は強い運を持っていると思う。ライオンズに育ててもらって、今も野球ができている。ライオンズを日本一にできるよう頑張りたい」と語った。

西武復帰が決まった直後、工藤投手と渡辺監督は電話で話をしたそうなのだが、この時からすでに工藤投手のけじめは付いていた。それまでは「ナベ」と呼んでいた2歳下の後輩を「渡辺監督」と呼び、敬語で話をするようになった。ホークス時代の王監督、巨人時代の長嶋監督は工藤投手を扱いにくいと感じていたようだが、渡辺監督に対しては最初から自分の立場を徹底させるというスタンスを取った。プロ・アマ問わず年齢が絶対となる野球界において、なかなかできることではないと思う。

会見での発表によれば背番号は55、年俸3000万円+インセンティヴの1年契約となったようだ。

背番号55には2つの思いが込められている。1つ目はもちろん5月5日という誕生日。そしてもう1つは、ホークス時代の後輩である故藤井将雄投手(享年31歳)の存在だ。西武側から提示された空き番号の中から、「将雄の数字(15)が入った番号がいいな」と家族で話し合い、背番号15の5を2つ並べた55という背番号を選んだ。

工藤投手は野球ができるという喜びをいつも「元気で野球をやっていられる自分が将雄の分まで頑張る」という言葉で表している。2000年に亡くなった炎の中継ぎ・藤井投手の存在が、来季47歳という年齢になるまで工藤投手に野球をやらせているのかもしれない。

来季の工藤投手は必ず、藤井投手のためにも、ライオンズの日本一のためにもやってくれるはずだ。1年契約ではあるが、1年とは言わず2年、3年と少しでも長く野球をやり続けてもらいたい。そして来年5月5日には西武ドームでの楽天戦で、自らの誕生日を祝ってもらいと思う。

2009年11月16日 15:06

工藤公康投手、16年振りの西武復帰が決定!

工藤公康投手入団会見【前編】


工藤公康投手入団会見【後編】


ついに工藤公康投手の16年振りの西武復帰が決まった!12日の交渉後に家族会議を開き、それですぐに心は決まったようだ。14日中にも工藤投手本人が正式なコメントを出す予定らしいので、楽しみに待ちたいと思う。

そして気になる背番号だが、47番に関しては固辞したようだ。帆足投手が47番を工藤投手に返上する意思であることを工藤投手は新聞を通して知り、ずっと心苦しい思いをしていたらしい。「もうその番号のことは、忘れました」と47番との決別も明言しており、空き番号の中から新背番号を選ぶことになりそうだ。

子どもの頃、筆者が最も応援していた選手が渡辺久信投手工藤公康投手だった。工藤投手が94年に、久信投手が97年にライオンズを去り、筆者は本当に寂しい思いをした。だが今また、こうして2人ともライオンズに帰って来てくれた。この事実が本当に嬉しい。

今回は速報として余計なことは一切書かず、筆者はただ感慨に浸ろうと思います。工藤投手の西武復帰、筆者は心から嬉しく思っています。

2009年11月14日 06:12

工藤投手西武復帰に関する続報

工藤公康投手の西武復帰に関する続報だが、トライアウト後になって楽天も獲得の意思を表明した。だがやはり最有力は間違いなく西武になるだろう。情報によれば、工藤投手は横浜から都内のマンションへ引っ越すこともすでに検討しているようだ。となると、仙台に本拠地を置く楽天への移籍は考えづらい。

また、背番号47という意味では、楽天も問題はないだろう。現在は左腕の松崎投手投手が背負っているが、ほとんど実績がないため工藤投手への譲渡に問題はない。だが西武側からすると、1軍で実績十分の帆足投手が早くから47番を工藤投手に返上する意思を示している。これには工藤投手も胸を熱くしたはずだ。

今日、前田球団本部長が12日に工藤投手と交渉の席を持ったことを明らかにした。実績を十分に考慮した上で条件面などの提示も行い、かなりの好感触を得られたようだ。工藤投手本人も「西武は一番最初に話をもらった球団。前田さんからは貴重な左の中継ぎとして評価していると言ってもらった」と好印象を受けているようだ。

現在は工藤投手からの返答待ちという状況で、家族と相談の上で結論を出すとのことらしい。そして注目なのは、楽天と交渉してから結論を出すのか、それとも交渉をせずに結論を出すのか、という点だ。

だが楽天は、高齢ということを理由にチームを2位に押し上げた野村監督を解雇したばかり。来季47歳になる工藤投手にとって楽天のこのチーム方針は、決して良い印象は受けなかったはずだ。一方西武の場合、近年はチーム・球団・ファンが三位一体となりつつある。特に球団は今まで以上に選手・ファンを大切にするようになった。元球団代表の太田氏の尽力もチームを大きく変えたし、現小林代表も太田氏の意思をしっかり引き継いでいる。

現在の埼玉西武ライオンズは1つの家族のような感覚だろう。チーム・球団の双方がそれぞれを理解しようとし、また双方がファンを大切にしている。子沢山で家族を何よりも大切に考える工藤投手にとって、現在のライオンズのあり方は非常に魅力的に映っていると思う。

筆者の予想では、来週の前半辺りまでには結論を出すのではないかと思っている。ストーブリーグでチーム編成の問題もあるため、断るとしたらなるべく早く断りを入れた方が相手チームにも迷惑が掛からない。その辺に関しては工藤投手も十分理解しているだろうから、工藤投手の加入を望む楽天ファンには大変申し訳ないが、やはり近日中に西武復帰が発表されるという予想で間違いはないと思う。そして西武球団もその発表に合わせてすでに、47番のユニフォームを用意しているのではないだろうか。

2009年11月13日 19:45

#61 大沼幸二



#61 大沼幸二 - Koji Ohnuma

投手(先発、リリーフ)、右投右打
2000年ドラフト1位(逆指名)
尽誠学園高~プリンスホテル~埼玉西武ライオンズ
大阪府東大阪市出身、1979年7月3日生、178cm / 81kg
球種:スライダー、カーブ、フォーク、ストレート(152km)

プロ入り9シーズンを終え、2009年は自己最多の54試合に登板した大沼投手。今やライオンズのブルペンには欠かせない存在となった。しかしそれでも年に何度かはファーム行きを命じられている。なぜなのだろうか?これだけの素質を持っていながら、なぜ大沼投手は1軍に完全に定着できずにいるのか。

まず一番のウィークポイントは入団当初からの制球難だろう。数年前と比べると格段に良くなったとは言え、それでもまだコントロールが良いとは言えない。だが筆者は、大沼投手のある日のピッチングをよく覚えている。それは2004年5月7日の日本ハム戦に先発した時のことだ。大沼投手は「愛娘に格好良いパパを見せたい」と言う思いのもとマウンドに立ち、(確か)1軍初先発マウンドで見事な好投を見せてくれた。気持ちのこもった本当に素晴らしいマウンドだった。

この時西武ドームで投げ合った投手は日本ハムのエース・ガンちゃんこと岩本投手だった。名前だけを見ると完全に負けていたのだが、しかしこの日に関しては大沼投手の方がエース並のピッチングを披露してくれた。そして最後は小関選手の決勝打で3-0の快勝。この時筆者は、2~3年後にはこの投手は必ずローテーションに入っていると確信した。

だがこれ以降の大沼投手は好調を維持することが出来ず、制球難により自滅する試合が増えていった。見ていて本当に切なかった。なぜコーチ陣は大沼投手の悪いところを直してあげないのだろうか、と。もちろんプロのピッチャーのフォームやモーションをいじることは大変な勇気がいることなのだが、しかしこの頃の大沼投手はまだ1軍での実績はほとんどなかった。ファームでは素晴らしいピッチングをしていたのだが、1軍に上がってくるとその力を発揮することが出来ずにいた。果たしてプロ野球のピッチングコーチには、どれだけの存在意義があるのだろうか。プロ経験のない筆者には想像もできない。

それでもここ数年の大沼投手は、その頃と比べるとコントロールが非常に良くなって来た。その理由は下半身の強化にある。下半身という土台をしっかりと作り上げたことで、上半身に生じるブレが減ったのだ。その結果、コントロールが良くなったように見えている。そう、見えているだけなのだ。実際はコントロールが向上していることは決してない。

大沼投手の150kmを超す剛速球は、並外れた上半身の強さが生み出している。だがその上半身の強さが、コントロールの邪魔をしてしまっているのだ。大沼投手自身は恐らく、一生懸命腕を振ろう振ろうと考えていると思う。そうすることで球速をキープしている。だがこの意識が強くなりすぎてしまうと、コントロールをポイントではなく、ゾーンで取り扱ってしまうのだ。

筆者は時々、プロを目指しているアマ投手のコーチをすることがあるのだが、彼らには常々こう言っている。「コントロールは肘でつけるものだ」と。コントロールに難があるピッチャーは大沼投手に限らず、指先でボールの行く先を操ろうとしてしまう。だがこれは大きな間違いだ。大沼投手のように腕を縦にまっすぐ振ってしまうと、指の腹は常にキャッチャー方向を向くことになり、これはつまり、いつでもリリースできるという状態と言える。

もっと分かりやすく言うと、大沼投手は的を絞って投げていないのだ。もちろん意識の中では常にキャッチャーミットを目掛けて投げていると思う。だがそれはあくまでも意識だけの話で、フィジカルではそれが出来ていない。もしくは取り入れていない。

コントロールを良くするためには、まずはリリースポイントを1点に限らせる必要がある。つまり腕のスウィングは小指からキャッチャー方向に入り(外回旋)、リリースする瞬間だけ指の腹がキャッチャー方向を向き、リリース後はそのまま内回旋させていく。こうすることで、リリースポイントは常に一定する。(西口投手岸投手星野投手が素晴らしい見本だ)

だが、これだけではコントロールは良くはならない。この前に、もう1つ大切なエッセンシャルモーション(必須動作)が存在する。それはターゲティングだ。大沼投手はこのターゲティングが非常に甘いのだ。

ターゲティングとはボールをリリースする寸前、肘が最も鋭い角度で曲がっている時、その肘の頭を投げたい方向に向ける動作のことだ。つまり射撃で言うところの、スコープを覗いて狙いを定める行動のことだ。大沼投手はこのターゲティングを行っていないためにコントロールが定まらないのだ。

ターゲティングを行い、リリースポイントをゾーンではなくポイントに変えることができれば、大沼投手は少なくともあと10年はピッチングでご飯を食べて行けるだろう。だが今のまま行けば、加齢による筋肉の硬化により、これ以上ピッチングが向上することはないと思う。42歳になってもなお146kmを投げていた工藤投手のようにはなれないだろう。

大沼投手は確かにコントロールは悪い。だが逆を言えば、筆者はそれを武器にするのも良いのでは?と考えている。バッターからするとコントロールが安定したSランクの変化球よりも、どこに来るか分からない剛速球の方がはるかに打ちづらいのだ。それを考えると大沼投手は細かいコントロールなんて気にすることなく、ど真ん中目掛けて力いっぱい投げたら良いと思う。

コントロールが悪いのであれば、ど真ん中を狙ってもど真ん中に入ることは少ないはずだ。そうなってくると、コースを狙って真ん中に入ってしまうよりも、真ん中を狙ってコースに外れる方がバッターは打ちづらい。150km以上の剛速球は、プロのバッターでもそう簡単には打てない。力負けせずに打ち返せるのはせいぜいクリーンアップの3人だけだろう。

今の球威でコントロールが良くなれば、大沼投手にとってはまさに鬼に金棒だ。だがコントロールを気にするあまり球威が落ちてしまうのなら、細かいコントロールなんて気にしない方がむしろ良いと思う。

ピッチャーとしては今まさに曲がり角に立っている大沼投手。31歳となる2010年、どのような成長を遂げて1軍のマウンドに立つのかが今から楽しみだ。

ちなみに大沼投手はストレートだけが素晴らしいピッチャーではない。スライダーとフォークも一級品だ。特にスライダーには自身があるようで、キャッチャーからスライダーのサインが出て大沼投手が首を振ることはまずない。ひょっとしたら大沼投手はストレート以上に、スライダーに自信を持っているのかもしれない。

ピッチャーとしての資質は素晴らしいものを持っている大沼投手だ。その実力を余すことなく1軍のマウンドで発揮できるようになれば、先発ローテーションだってクローサーの座だって狙えるだけの力を持っている。だからこそ秋季キャンプ・春季キャンプではピッチングコーチたちはその資質を存分に引っ張り出してもらいたい。

星野智樹投手は、2007年オフに骨盤を使って腕をスウィングする投法をマスターしている。この投げ方を大沼投手もマスターすることができれば、球速は確実にあと5kmは増すだろう。しかも今のように初速と終速に差がある剛速球ではなく、糸を引くように伸びていく切れのある剛速球が投げられるはずだ。

大沼投手を今のレベルで終わらせてしまうのは非常にもったいない。投げたがりの性格で、「行け」と言われればいつでも喜んでマウンドに向かう性格の大沼投手だ。筆者はこういうピッチャーにこそ大事な場面で投げられるようになってもらいたい。そうすればその選手の背中を見た子どもたちも、大きな夢を持てるはずだ。

 投球成績 Pitching Results








S H























2001 8 1 0 0 0 0 0 0 -- ---- 54 12.1 10 0 7 0 0 6 1 0 4 4 2.92
2002 5 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 43 9.2 9 2 5 0 0 8 1 0 9 7 6.52
2003 14 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 136 29.0 36 4 15 0 0 21 1 0 18 17 5.28
2004 36 11 1 1 1 4 6 3 -- .400 429 95.2 100 14 48 4 1 74 3 0 54 47 4.42
2005 31 7 1 0 0 5 7 1 1 .417 331 69.2 80 15 41 0 2 59 4 1 55 48 6.20
2006 9 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 68 13.0 16 2 15 0 0 9 1 0 11 11 7.62
2007 9 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 161 34.2 39 2 19 0 1 24 2 0 28 26 6.75
2008 52 0 0 0 0 2 4 1 7 .333 357 83.0 79 5 36 3 3 64 4 0 34 34 3.69
2009 54 0 0 0 0 4 7 1 15 .364 284 66.0 59 6 30 5 4 45 2 0 26 23 3.14
通算 218 27 2 1 1 16 29 6 24 .356 1863 413.0 428 50 216 12 11 310 19 1 239 217 4.73

2009年11月13日 02:57

工藤公康投手の西武復帰ほぼ確実に

横浜を戦力外になった工藤公康投手の西武復帰がほぼ確実となった。今日は12球団合同トライアウトが行われ戦力外選手への交渉が解禁となったが、今のところ工藤投手に興味を示している球団は西武以外にはない。早ければ前田康介球団本部長が秋季キャンプから戻る12日に、工藤投手との初交渉の席が設けられるようだ。

条件面さえまとまればすぐにでも西武復帰を発表するとのことらしいが、戦力外になった投手とは言え224勝を挙げている工藤投手だ。常識から逸脱した低い条件を提示することはまず考えられないため、合意に至るまでの障害はないと言ってもいいだろう。

224勝のうち、実に113勝を前西武時代の13年間で挙げている。ライオンズの黄金時代は、このピッチャーがいなければありえなかったと言っても過言ではない。若い頃は「隔年エース」と揶揄されたこともあった工藤投手だが、食生活を改善させることで成績を安定させることにも成功している。とにかく野球への順応性が非常に高いピッチャーである。

菊池雄星投手も一番尊敬するピッチャーに工藤投手の名前を挙げているし、現サウスポーエースの帆足投手にしても同じだ。だが工藤投手の西武復帰が決まるとなると、気になるのは背番号だ。工藤投手はダイエーでの最初の2年間以外は、ずっと47番を背負っている。渡辺監督はチーム3番目の9勝を挙げた帆足投手の背番号を変えることには否定的だが、しかし帆足投手本人は47番を工藤投手に返上するつもりのようだ。

こうなると工藤投手の西武復帰に障害は何1つ見当たらない。工藤投手は94年、西武球場のトレーニング設備の老朽化を理由に退団した過去があるが、しかしそれに関しても今はまったく問題ない。昨オフの改修工事により、ここ数年と比べても西武ドームは今まで以上に設備が向上した。我々ファンはあまり見る機会はないが、ダッグアウト裏のロッカールームやトレーニングルーム、マッサージルームなどかなり設備が充実したようだ。

工藤投手が西武に復帰するとなれば、投手陣は大幅に底上げされるだろう。その理由は工藤投手の野球への取り組み方。ヘビースモーカーである点はさておき、食事からトレーニングなどに対する工藤投手の姿勢、考え方は投手陣全体にとって大きな財産となるはずだ。特に帆足投手や菊池雄星投手らサウスポーが工藤投手の身体の使い方・技術を学ぶことができれば、益々レベルアップできるだろう。

「優勝請負人」とまで呼ばれた工藤公康投手。現役最終章では共にライオンズ黄金時代を築き上げた渡辺久信監督を胴上げして、有終の美としてもらいたい。そして後々は指導者として、ライオンズ投手陣の成長を見守っていってくれたらと思う。

2009年11月11日 20:20

12球団合同トライアウト、いよいよ明日

12球団合同トライアウトがいよいよ明日に迫った。現在のルールでは戦力外通告された選手と、他球団との直接交渉はトライアウト後と定められている。そのため他球団で戦力外にされた選手に興味を持っていても、トライアウト後までは獲得意思を示すことは出来ない。

今オフ、ライオンズが関心を持っている戦力外にされた選手は、前横浜ベイスターズの工藤公康投手と、前阪神タイガースの今岡誠選手だ。ただこの2選手を本当に獲得するかは明日になってみないと分からない。

だが工藤投手に関しては獲得する可能性は非常に高いと筆者は見ている。渡辺監督も工藤投手に関して、戦力として非常に魅力があると評価しているし、球団側も興行面での工藤投手の集客力には期待しているはずだ。確かに年齢的な問題はあるが、プレー以外でもプラスが望める工藤投手を2000万円前後で獲得できるなら、チームにとって損はないだろう。そしてファンの多くもそれを強く望んでいる。

一方の今岡選手に関しては、引退した江藤選手の穴埋めを期待しているようだが、こちらはどうなるかは分からない。トライアウトは11日と25日で2回行われるのだが、11日から参加するという情報や、25日しか参加しないという情報が錯綜している。ただ内野ならショート以外の3ポジションを守れる点や、打撃力を考えると非常に魅力的な選手だ。打撃に関しては、デーブ大久保コーチの指導を受ければ何か切っ掛けを掴むことはできるだろう。

また、可能性としては三井浩二投手、岡本慎也投手の再獲得もないとは限らない。日本ハムが坪井選手を戦力外にして、トライアウト後に再獲得した例もあるし、一概には言えない。日本ハムのこの再獲得には賛否両論あったが、筆者としてはありだと思っている。選手は一度クビを味わうと、ハングリー精神に火が付く。これを呼び起こすためには戦力外後の再獲得は、球団にとっては1つの戦略と言えるだろう。

しかもただ選手のハングリー精神を呼び起こすだけではなく、戦力外にされた選手であれば、非常に安い年俸で再獲得することができる。球団経営的にも決して悪くはないと思う。

選手の年俸というのは、基本的には過去の実績に対して与えられるものだ。だから筆者としては、大幅な減俸は球団経営を健全化させるためにも必要だと思う。もちろん選手からすればたまったものではないが、一度戦力外にして、1億円近い年俸を1000万円前後まで落として再獲得するというのは、決して悪い判断ではないと思う。もしその選手に1000万円以上の価値があるのなら、他球団がもっと高額な年俸を提示してくるはずだ。

今年ライオンズを戦力外になったのは三井投手(5700万円)、岡本投手(8100万円)、山本歩投手(800万円)、三浦貴選手(800万円)の4人だ。このうち三井・岡本両投手に関してはすでにトライアウト参加を明言している。2投手とも現役続行に自信を持っているようだが、しかし今シーズンは2人共に年俸に見合うピッチングはできなかった。

三井投手は2008年が防御率7.50、2009年が6.23。岡本投手は2008年が3.83、2009年が3.97だった。三井投手は2008年から急激に数字が悪化した。だが筆者としては2投手共に戦力外は予想していなかった。大減俸をして来季への奮起を促すと思っていた。

西武復帰があり得ないとしても、この2投手には他球団で頑張ってもらいたいと思う。三井投手は長年に渡り西武投手陣を支えたリリーバーだし、岡本投手も社会人を含めると7球団を渡り歩いた苦労人だ。だからこそここで終わることなく、2人には少しでも長く野球選手でいてもらいたいと思う。

戦力外通告された選手にとっては、明日はまさに運命を左右する1日となる。プロ野球という世界は非常に厳しい。例えば子どもが生まれたばかりの20代中ごろのドラフト1位選手であっても、成績を残せなければ容赦なくクビを切られる。「高い年俸をもらっているんだから見合う活躍をしろ」と言うファンもいるだろう。しかし短い選手人生においての年俸数千万円は、決して高くはないと思う。

グローブだってプロ仕様のものは10万円前後するし、バットやスパイクだって1本・1足は2~3万円する。トッププレイヤーであればメーカー側が提供してくれるが、成績を出せていない選手は道具はすべて自分で購入しなければならない。さらにはサプリメント費用だってプロ選手の場合は毎月数万円かかる。

プロ野球選手は、子どもの頃から野球しかしてこなかった人がほとんどだ。長嶋茂雄監督だって大学入試は、答案用紙に自分の名前しか書けなかったほどだ。だが長嶋監督のようにスターになれれば引退後の活路も多々ある。だがそうじゃない選手は引退など許されず、クビを通告されるのみ。そして野球しか知らない選手たちが一般企業に再就職することは非常に困難なことだ。

野球界もJリーグを見習って、数年前からセカンドキャリアに対して考えるようになったものの、まだまだそれは不十分だと思う。もっと日本各地に野球アカデミーを設立するなど、国技としての野球をもっと底上げする活動が必要だ。そうすれば戦力外になった選手たちの活路も広がっていく。

プロ選手である以上甘い考えは通用しないが、しかし努力だけで生き残れる世界でもない。だから明日のトライアウトではライオンズを戦力外になった選手だけではなく、1人でも多くの選手が再契約してもらえることを一野球ファンとして祈りたいと思う。

2009年11月10日 22:08

野球選手と食と結婚

野球のことをいろいろと学んでいくと、結論として最も大切なことは「食べる」ことだということがよく分かる。松坂大輔投手や涌井秀章投手を育てた横浜高校の渡辺元智監督は、「食は、人を良くすると書く」とまで言っている。ちなみに横浜高校の野球部寮の食事は、渡辺監督の妹さんの渡辺元美さんに一任されている。

松坂投手も涌井投手もこの寮で野球選手として育ったわけだが、野球だけではなく、食への関心もここで培われたようだ。涌井投手に関して言えば、高校入学前までは野菜が嫌いだったのが、この寮での食事のおかげで野菜を食べられるようになった。

渡辺元美さんは栄養士としてではなく、選手たちのよき姉としても慕われている。そのため選手たちも気軽に夜食のおにぎりなどを頼めるのだそうだ。野球選手は早めに結婚した方が伸びると言われる所以は、ここにあるのかもしれない。安心した食生活を営めることで、高校球児・プロ問わず思う存分野球に打ち込める。ちなみに横浜高校の野球部寮では、選手たちは1日に4000キロカロリーの食事を取っているらしい。通常の高校生に必要なカロリーが1日2000~2500キロカロリーだと考えると、およそその倍となる。

そしてライオンズの「おかわり君」こと中村剛也選手は1日5食が基本のようだ。実際に1食でどれだけ食べるのかは分からないが、噂ではどんぶり飯数杯のおかわりは普通だと言う。この中村選手もやはり、結婚して大成した選手の1人だと思う。愛妻が作ってくれる食事が、そのまま彼のエネルギー源となっているのだろう。結婚した昨年は46本、今年は48本を放ち見事2年連続ホームラン王となった。ちなみに今年は、ホームラン10本打つたびに夫人がケーキをご褒美に焼いてくれたそうだ。そして30本目以降からは5本打つたびに焼いてくれたらしい。夫を盛り立てる素晴らしい夫人だと思う。

また西武時代の工藤公康投手が若い頃は、食生活や最悪だったそうだ。毎晩のように繁華街で飲み歩き、アスリートとは思えないような食生活のせいで内臓を壊し、野球の調子も落としてしまった。それが原因で食生活を改善させていったようだ。そして結婚後はやはり夫人のおかげで安心した食生活を営めるようになり、成績もさらに安定していった。

野球と食を考えて行った時、筆者はあることを強く思った。それは、栗山巧選手に早く結婚してもらいたいということだ。栗山選手が以前から言っていることがある。それは「野球が疎かになるかもしれないので、今は恋愛や結婚について考えたくはない」ということ。筆者は栗山選手がまだ2軍時代から強く応援している。なぜなら誰よりも練習熱心で、誰よりも野球に対して真摯な姿勢を貫いているからだ。だから1軍に上がり立ての頃も、何度も外野でまずいプレーをしてファンから罵声を浴びせられても、筆者は「この選手は必ず素晴らしい選手になる」と信じていた。

だがそんな栗山選手に対し、1つだけ考え方を変えた方が良いと思っていたことが、結婚についてだ。今現在栗山選手が恋愛をしているかどうかは筆者には分からない。だがもし良い恋愛をしているのなら、もしくは今後できたなら、早めに結婚して欲しいと強く思う。栗山選手は完璧主義者であるため、常に自分にプレッシャーを与え続けている。だがこの性格が今年の大不振を招いてしまった。

もし栗山選手が結婚をし、食生活を含めグラウンド外で安らげる時間を持つことができれば、さらに一回り大きな選手に成長できるはずだ。人間の心はゴムと同じ。常にピーンと張ったままでは、いつか必ず切れてしまう。だからこそ緩める時には緩めなければならない。そういう点では、練習時以外の涌井投手の不真面目さを、良い意味で見習って欲しいとも思う。

栗山選手はまだまだこんなものでは終わらないはずだ。筆者は栗山選手がライオンズに入団した当初から、「この選手は将来必ずクリーンアップを狙える選手になる」と確信していた。渡辺久信監督の頭の中では2番もクリーンアップだと計算しているはずだから、ある意味では達成できたとも言える。それどころか昨年は、片岡選手と共にパ・リーグで1番多くヒットを打った選手にもなっているのだ。

だが何度も言うが、栗山選手はまだまだこんなものでは終わらないはずだ。筆者が栗山選手に求める最終的な数字は、.350、20本塁打、40盗塁だ。栗山選手の潜在能力が本格的に目覚めれば、目指すには十分可能な数字だと思う。そしてこの数字を達成するために必要なこと、それが結婚だと筆者は考えている。

栗山選手にはぜひ素敵な出会いをしてもらい、素晴らしい結婚を手にしてもらいたい。そうすれば必ず、もっともっと素晴らしい野球選手になっていってくれるはずだ。ま、未だ独身である筆者が言っても説得力はあまりないのだが・・・。

2009年11月09日 20:23

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