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小岩ジェッツ

#22 野田浩輔



#22 野田浩輔 - Kosuke Noda

捕手、右投右打
2000年ドラフト6位
熊本県立八代東高校~新日鐵君津~埼玉西武ライオンズ
熊本県八代市出身、1977年12月4日生、180cm / 90kg
2009年推定年俸:1200万円


アマチュア時代の野田捕手は非常に評価の高いキャッチャーだった。もちろんそれはプロ入り後も変わらないのだが、新日鐵君津時代は現千葉ロッテの渡辺俊介投手とバッテリーを組み、西武にドラフト6位指名された同年2000年のシドニーオリンピックでは、中央大学の現巨人・阿部慎之助捕手とともにジャパンを牽引した。

2000年のドラフトでは複数球団による野田捕手の争奪戦が予想されていた。だが野田捕手と同じ熊本出身の名捕手・伊東勤が在籍しているということもあり、入団前から野田捕手と西武球団は相思相愛だった。そういうこともあり、他球団は野田捕手の獲得から次々と撤退して行ったという経緯がある。

プロ入り後すぐはまだ正捕手だった伊東勤捕手の壁に阻まれ、なかなか出場機会に恵まれなかった。2年目以降は少しずつ試合出場機会を得るものの、2003年には細川捕手の台頭もあり、レギュラー獲得には至らなかった。

その後は細川捕手が正捕手の座を射止め、銀仁朗捕手・上本捕手の登場により年々出場試合数は減っていっている。だが筆者はゲームレビューなどで何度も書いてきたように、捕手としての能力は細川捕手の次に高いと見ている。巧みなインサイドワークやキャッチング技術に関しても、キャッチャーが手薄な球団であれば間違いなくレギュラーになれるレベルだ。

2009年は細川捕手が怪我で長期離脱したわけだが、この時渡辺監督がなぜ野田捕手の起用を増やさなかったのか、若干不思議だった。もちろん銀仁朗・上本両捕手の育成が大きな理由だとは思うが、しかし今年のライオンズは育成に力を入れていいほどの戦績ではなく、勝つための起用法にこだわるべきだったと筆者は考えている。

銀仁朗捕手に関しては、今年の前半戦と比べると後半戦は大きく成長した。しかしそれでもキャッチャーとしての能力は野田捕手にはまだまだ及ばない。現時点で野田捕手は4番手キャッチャーという扱いになっているが、4番手を任せておいていいキャッチャーではない。贔屓目なしに見ても、実力は2番手キャッチャーだ。

渡辺監督が銀仁朗・上本両捕手を育てたい気持ちはよく分かるが、しかし勝つために必要なことを考えていくと、野田捕手の実力を買うべきだったと思う。もちろん4位に終わってからの結果論でしかないのだが、だがもし今年野田捕手を多用していたら、結果はもっと違ったものになっていたと思う。

とにかく野田捕手は、まだまだ老け込むようなレベルの選手ではない。出場機会がこれだけ減って来た今でも、「ライオンズの勝利のために」という意味合いのコメントを多々残している。普通であればトレードを志願してもいいような扱われ方だ。それでも野田捕手はライオンズのために日々ハードな練習を続けている。

ただそんな野田捕手には大きな弱点が1つある。それは盗塁阻止率だ。通算の盗塁阻止率は.204で、49回企てられ、そのうち39回で盗塁を許してしまっている。渡辺監督が野田捕手を多用しない最大の要因は、恐らくここにあるのだろうと筆者は考えている。選球眼も良く、バッティングも悪くない。リードもキャッチングもレギュラークラス。となると野田捕手が正捕手になれなかった理由は盗塁阻止率しか見当たらない。

細川捕手は盗塁阻止率リーグナンバー1を獲得したことがあるし、銀仁朗捕手も今年はリーグ2位となる阻止率だった。筆者の記憶が正しければ、野田捕手にはイップス経験がある。イップスとは、精神的な不安などが引き金となり起こる「送球恐怖症」だ。恐怖症という言葉は正しくはないかもしれないが、送球に対する不安が大きくなると、それが原因で送球時に身体が思うように動かなくなってしまう。

もちろんプロである野田捕手の口からイップスという言葉は出てこないが、まったく影響がないと言えば、それは嘘になるだろう。ひょっとしたら野田捕手自身にそのことが強くあるから、4番手捕手という立場に納得してしまっているのかもしれない。だとしたら、これほどもったいないことはない。少なくとも球界ナンバー1キャッチャーと評される細川捕手と、正捕手の座を争っただけのキャッチャーなのだ。まだまだ銀仁朗・上本両捕手に負けることなく、細川捕手の正捕手の座を脅かすような存在でい続けて欲しい。

野田捕手が自信を取り戻し、本来の姿を取り戻すことができれば、渡辺監督も決して野田捕手を4番手にしておくことはないだろう。とにかく老け込むにはまだまだ早過ぎる。野田捕手にはもう一花咲かせてもらいたいと、筆者は強く願っている。

 打撃成績 Batting Results






























2002 33 48 47 4 9 1 0 0 10 2 0 1 0 0 0 0 1 13 1 .191 .208 .212
2003 36 75 63 8 14 5 0 1 22 7 0 0 3 1 6 0 2 16 0 .222 .319 .349
2004 37 103 92 9 22 4 0 3 35 8 1 0 5 1 4 0 1 17 2 .239 .285 .380
2005 26 52 48 3 11 2 0 1 16 6 0 0 0 1 3 0 0 8 3 .229 .288 .333
2006 7 16 15 2 4 0 1 0 6 2 0 0 1 0 0 0 0 3 1 .267 .267 .400
2007 19 29 25 0 7 0 0 0 7 3 1 0 0 0 4 0 0 5 1 .280 .379 .280
2008 9 9 9 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .111 .111 .111
2009 22 11 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .000 .090 .000
通算 189 343 309 27 68 12 1 5 97 28 2 1 9 3 18 0 4 71 8 .220 .269 .313


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2009年10月23日 13:40 




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