●2009/10/07 日本ハムvs西武最終戦
| 3:05 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 1 | |
| 日本ハム | 1 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 8 | 13 | 0 |
北海道日本ハムvs埼玉西武 24回戦・最終戦 札幌ドーム(観衆:17,623人)
埼玉西武ライオンズ 12勝12敗0分
2009年全日程終了 144試合70勝70敗4分
継投:●木村文和~武隈祥太~長田秀一郎~山岸穣
敗戦投手:木村文和 0勝4敗 8.56
ホームラン:中村剛也(48号)
【ゲームレビュー】
4月3日に「やっと始まった」と思ったプロ野球も、埼玉西武ライオンズは今夜の144試合目にて全日程を終了した。この3年間で2度目のBクラス。常勝軍団だった黄金時代を思い返すと、信じられないような結末だった勝率5割での4位。だが正捕手と抑えのエースを欠いたという事実を考えると、十分に健闘したと言えるだろう。もしあとほんの少しでも投打が噛み合っていれば、優勝争いにも加われていたと思う。パ・リーグ6チームは、年々チーム力が均衡化してきた。連覇をするのも非常に難しい状況だ。
4月3日の開幕戦から書き始めたこのブログも、これで144回目のゲームレビューということになる。この間のアクセス数をチェックしてみると、延べ9万人の方に25万ページ開かれていた。書き始めた当初は、まさかこれほどまで多くの方に読んでいただけるとは、まったく想像していなかった。しかも今では読者の方から、ブログへの応援メールまでいただけるようにもなりました。まだ開設してたった半年のブログですが、144試合の間ご愛読いただき、本当にありがとうございました。心から感謝をし、心から嬉しく感じています。2009年のライオンズの試合はすべて終わってしまいましたが、オフシーズンもなるべく「日刊」で書き続けたいと思っていますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
では、今年最後のゲームレビューと行ってみたいと思います。先発したのは来年への期待を込められての木村投手だった。だが今年最後のチャンスをものにすることはできなかった。ノックアウトされた後は、数分間に渡り渡辺監督の直接指導を受けたようだ。一体どんなアドバイスがされたのだろうか。とても気になるところではあるが、さすがにその内容までは分からない。
今夜の木村投手は150km以上の、いつも以上に速いボールも投げていた。最後の登板ということで、ある意味開き直って投げられたのだろう。だがそれが吉とは出なかった。3回途中までで7安打4四死球5失点。まるで試合を組み立てることができなかった。コントロールは全体的に高めで、低目へのボールの大半が1バウンドになってしまった。
この現象について筆者の独自論を展開させてもらうと、木村投手は決してストライクが入らないピッチャーではないのだ。ブルペンではストレートも変化球も、ほとんどストライクゾーンに投げることが出来ているはず。でなければファームでも試合に出させてもらえるはずはない。それどころか、プロ野球選手になれたはずはない。それなのになぜマウンドに登るとノーコン病が顔を出してしまうのか?その理由は、いろいろなことをまだ理解し切っていないからだ。
まずボールを投げるために必要な身体の構造はもちろんのこと、グラウンドに関することも理解できていない。そしてさらに、ストライクゾーンを縦・横の2次元でしか使えていない。勝てるピッチャーはストライクゾーンを、縦・横・奥行きの3次元で使いこなすことができる。
身体の構造については、数日前の記事ですでに書いているので省略しようと思う。今日はグラウンドの構造と、ストライクゾーンの話をして行きたい。まずグラウンドの構造だが、ピッチャーにとってもっとも大切なのはマウンドと呼ばれる場所だ。内野のちょうど中間点にある直径18フィート(5.49m)、高さ10インチ(25.4cm)の丘とでも言おうか。このマウンド、そもそもどうしてここだけ高くなっているのか、皆さんはご存知だろうか?
以前筆者の野球仲間の1人で、プロ野球でも活躍したあるピッチャーに同じ質問をしたことがあった。大活躍こそできなかったが、プロ野球で何勝かは挙げているピッチャーだ。だがその彼はマウンドの存在理由を知らないばかりか、そんなこと考えたこともないと言い、筆者の話を聞いたあとびっくりしていた。「現役時代にそれを教えてもらいたかった」とも言われた。
かいつまんで話をすると、人間の骨格・筋肉の構造を正しく使ってボールを投げられると、ボールは決して低目へは行かない。真っ平らなところでキャッチボールをすると、相手の胸から顔の高さのボールだとナイスボールが行くのに、低めに投げると全然ボールに勢いが出ないという経験をすると思う。特に“投げ方”を教わる前の野球選手ならなおさらだ。
大昔に野球を発明した人たちは、そのことを頭ではなく、身をもって理解をしていた。平地でキャッチボールをすると、高めには良いボールが行くのに、低めには良いボールが行かないということを理解していたのだ。だからアメリカでベースボールを始めた人たちは、低めにボールを投げなければいけないピッチャーの立ち位置だけ、10インチ高くしたわけなのだ。そしてその傾斜を使うことにより、ピッチャーは低めにも良いボールを投げられるようになった。
木村投手は、きっとこのことをまだ知らないのかもしれない。いや、知っているかもしれないが、少なくとも筆者にはそれは今のところ感じられない。木村投手は、ボールのコントロールを手先で行っているように見えるのだ。
マウンドのサイズは基本的には万国共通だ。だが球場によってその傾斜はそれぞれ。例えば東京ドームのマウンドの傾斜は他の球場よりも角度がきつい。一般的に傾斜のきついマウンドは速球派、緩いマウンドは変化球投手に有利だとされている。これは正しい認識だ。変化球は基本的には沈むボールが大半なので、マウンドの傾斜を使わなくても自動的にボールは重力とマグナス力によって低めにコントロールされていく。逆にホップする方面に対してマグナス力が働いているバックスピン系のストレートの場合、18.44mの距離では変化球ほど重力の影響は受けないため、それを低めにコントロールすることはなかなか難しい。
筆者としては、速球派の木村投手にはもっとマウンドを有効活用して欲しいのだ。もっとマウンドの傾斜を利用して低めにコントロールすることを覚えれば、あの150kmを超えるストレートを弾き返すバッターはそうは現れないだろう。手先や腕を使って低めにコントロールしようとしてはいけない。マウンドの傾斜を使って、自動的に低めにコントロールされるピッチングをマスターしてもらいたい。そうすればきっと、元祖41番に匹敵するほどのピッチングが出来るようになるはずだ。
マウンドは、ピッチャーが目立つために他の8ポジションより高くなっているわけではない。ちゃんと理由があって高く設定されているのだ。その理由を理解し、それを利用できるようになれば、きっと木村投手は来年大化けするだろう。柔よく剛を制すとはよく言うが、これは相手に対してだけ使う言葉ではない。自分自身の剛を、柔により制すこともまた、プロの選手には必要なことなのだ。
筆者はここまで144試合、プロの野球選手でもないのに偉そうなことを書いて来たが、それでもご愛読くださった方、本当にありがとうございます。筆者は怪我によりプロへの道どころか、高校野球さえ断念した身ですが、野球の好き度に関してはプロ野球選手に勝らぬとも劣らないと思っています。だからこれからもっともっと野球のことを勉強して、もっともっと楽しんでいただける記事を書けるように頑張っていきますので、これからも日刊埼玉西武ライオンズを、どうかどうかよろしくお願いいたします。

2009年10月07日 22:08

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