○2009/08/23 西武vsロッテ18回戦
| 2:26 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 1 | 4 | 0 |
埼玉西武vs千葉ロッテ 18回戦 西武ドーム(観衆:25,201人)
埼玉西武ライオンズ 8勝10敗0分
継投:○野上亮磨~Hベイリス~S大沼幸二
勝利投手:野上亮磨 2勝4敗1S 4.30
セーブ:大沼幸二 2勝4敗1S 2.13
ヒーローインタビュー:野上亮磨、栗山巧
【ダイジェスト】
【ヒーローインタビュー】
【ゲームレビュー】
まるで昨日の岸投手の優勝への執念が乗り移ったかのように、ルーキー野上亮磨投手が素晴らしいピッチングを披露してくれた。正直なところ、今夜野上投手がここまでのピッチングをしてくれるとはまったく思っていなかった。西口投手にワズディン投手と、ローテ投手が次々と崩れていく中、野上投手の活躍はまさに救世主と言えるだろう。
野上投手を見ているとつくづく思うことがある。それは、ピッチャーはスピードがあるから打たれないということはないんだな、ということ。現在小野寺投手はファームで調整中だが、彼のストレートは常に140km台後半を叩き出す。非常に力のあるストレートだ。しかしそれでも打たれてしまう。一方の野上投手は、130km台後半しか出ないが、今日のように素晴らしいピッチングを見せてくれる。
では、小野寺投手と野上投手、一体何が違うのだろうか?筆者の個人的な考えとしては、それはストレートの質だと思う。ストレートの質とは、初速と終速に差があるかないかで決まる。初速とは投げた瞬間のスピードで、終速とはキャッチャーミットに収まる瞬間のスピードのこと。この2つにスピード差がないほど、質の良いストレートだと言うことができる。
今夜の野上投手のストレートは、まさにこの質が最上級だった。見ているだけで「ビュン」という音が聞こえてきそうなほどストレートに切れがあった。これはボールがしっかりと指に掛かり、スナップでボールにスピンを掛け、腕をしっかりと振り抜くことによって投げられる上質のストレートだ。スピードガンでは130km台後半でも、バッターが感じる体感速度は140km以上に見えたはずだ。
一方調子の上がらない小野寺投手のストレートは、上述した質が少し落ちている。結果を欲しがるあまり、時に腕力でボールを投げているように見える。腕の力でスピードボールを投げようとすると、スピードは上がったとしてもどうしても質は落ちてしまう。調子が上がらない時の小野寺投手は、腕をテイクバックした直後から全力で腕を振りに行ってしまう。これはきっと無意識なのだろう。やはり結果が出ないとどうしても焦ってしまい、身体に余分な力が加わってしまう。
正しいストレートの投げ方とは、ボールが指先から離れる瞬間だけ力を入れること。それ以外は、テイクバックからフォロースルーまでゆったりと腕を振るのがベストだ。ライオンズでこれが出来ているのはエース涌井投手と岸投手だろう。このふたりはストレートを投げる時でも腕の振りがゆったりとしていて、リリースの瞬間だけ力を入れている。
では、なぜリリースの瞬間だけ力を入れる投げ方の方がストレートに力が加わるのか?それはとても簡単なことだ。スローイングの最中ずっと力を入れていると、その力量の大半が分散されてしまう。だがリリースの瞬間だけ力を入れることで、指先から放たれるボールに対してピンポイントで力を込めることができるのだ。これはプロ野球選手でも意外と出来ているピッチャーは少ない。逆を言えば、これができるかどうかがエースになれるかどうかなのだろう。
今夜のピッチングだけであまりべた褒めし過ぎて、次回のピッチングで打ち込まれては困るのだが、しかし今夜の野上投手のストレートは、以上の観点から見て本当に素晴らしいボールが行っていた。例えば今日のストレートを100%としたら、70%でも3失点以下に抑えられるだろう。そして変化球で何か1つウィニングショットを持つことが出来れば、確実にローテーションに定着できると思う。現在はスライダーとチェンジアップが主体だが、右バッターに対して2シームなんかがあれば、もっと楽に打ち取れるようになるだろう。
さて、火曜日はいよいよ目下の敵である楽天との直接対決。その先陣を切るのはエース涌井秀章投手だ。前回は打線が援護できなかっただけに、明日は何とか先取点を取り、涌井投手を楽に投げさせてあげたいところだ。エースの好投で3連勝を決め込んで欲しい!

2009年08月24日 03:28
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