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前半戦の総括、そして後半戦のキーマン



プロ野球はオールスターブレイクに突入し、早くも前半戦が終了した。現段階でのライオンズの成績は42勝39敗3分の3位で、首位とは6.5ゲーム差と水をあけられている。前半戦のライオンズはとにかく投手陣で苦労した。渡辺監督や小野・潮崎ピッチングコーチも、ピッチャーの起用にはかなり気を揉んだことだろう。

まず、開幕早々エース涌井投手と、岸投手以外の試合で勝てない時期がずっと続いた。しかもただ勝てないだけではなく、先発ピッチャーが早い回でノックアウトされる試合が非常に多かった。筆者はグラマン投手が故障で離脱したこと以上に、先発ピッチャーの早期降板がリリーバー陣の調子を狂わせたと考えている。

渡辺監督も常々公言するように、野球はピッチャーの出来如何によってゲームの行方が大きく左右される。ピッチャーが1失点で抑えれば打線は2点取るだけで勝てるし、ピッチャーが10失点すれば9点取っても試合には勝てない。野球とはそういうスポーツなのだ。

今年のライオンズは投手陣の不調ばかりが目立ってきたが、しかし打線も決して絶好調までには至っていない。特に開幕から5月くらいまでは、片岡栗山両選手の1・2番がほとんど機能しなかった。栗山選手はオープン戦は首位打者でありながらも開幕すると極度の不振にあえぎ、バッティングフォームをクラウチングに変えた片岡選手も開幕からしばらく低空飛行だった。昨年の最多安打コンビがこれでは、どうしてもチームの得点力は下がってしまう。

ここで月別の成績を見てみようと思う。
4月 24試合11勝12敗1分 .249 4.02
5月 25試合11勝13敗1分 .253 4.26
6月 18試合 8勝 9敗1分 .262 4.59
7月 16試合12勝 4敗0分 .310 3.26

この数字を見てもらえれば一目で分かるように、7月は飛躍的に成績が軒並み向上した。まず先発陣が涌井・岸両投手以外も安定するようになった。勝ち星には恵まれていないものの、交流戦後の西口投手の安定感は見ていてまったく危なげない。ストレートに威力が戻ってきて、それに合わせてスライダーも効果的に決まるようになってきた。そして何よりもピッチングフォームに躍動感が戻ってきたのが一番だと思う。

西口投手以外にも、帆足投手にも安定感が戻ってきた。帆足投手もあまり勝ち星は伸びてはいないが、しかし先発するとしっかりとゲームを作ってくれる。西口投手にしろ帆足投手にしろ、打線の援護に恵まれずに勝ち星が増えないだけで、2人が登板した試合はチーム自体は勝っている。

実は筆者は、後半のキーマンはこの2人だと考えている。西口投手と帆足投手がどれくらい勝ち星を増やせるかが、チーム上昇の鍵を握っている。涌井・岸両投手で現在貯金18なのだが、西口・帆足両投手はそれが1しかない。涌井・岸両投手の貯金18は、恐らく後半戦で30くらいまで伸びるだろう。そこに西口・帆足両投手で貯金1を10弱に増やすことが出来れば、チーム自体の貯金も20くらいまで増やせる可能性が出てくる。

しかしただ貯金を増やすだけでは今の位置から優勝を狙うのは難しい。優勝をするためにはホークスとファイターズ相手に貯金を増やさなければならない。そうしないとゲーム差が縮まらないからだ。筆者が考えるに、ライオンズにとって後半戦最大の山場は8月4日~8月9日の、ファイターズ・ホークスとの6連戦になると思う。この6連戦は初戦の大宮以外はすべて西武ドーム。地元ゲームになるため、この6連戦を最低でも4勝2敗で乗り切らなければ、優勝は一気に遠のくだろう。

ちなみに8月14日からもファイターズ・ホークスとの3連戦が続くのだが、こちらは両方ともビジターとしてのゲームになる。このカードでの最低ラインも当然4勝2敗になるのだが、西武ドームでの連戦と違って、この季節にビジターで勝つのはかなり大変な作業になるだろう。

それにしても前半戦はあれだけピッチャーに苦労したのに、最終的に貯金3でターンできたのは本当に良かった。感覚的には6月まででもっと負けていたような印象なのだが、実際には6月までで勘定すると借金は4だった。それが7月の猛チャージで貯金3まで持ち直してきた。だが貯金3で優勝を語るにはまだまだ早すぎる。まずは8月の前半までで貯金を10に乗せて行きたい。そうすれば鷹の尾にも手の届くところまで行けるはずだ。

ファンは「プレーオフに出場して欲しい」なんて湿気たことは考えていない。ファンが望むのは優勝のみ!もちろん選手だってその気持ちで戦っているはずだ。そのためにも、西口・帆足両投手の後半戦の活躍がポイントになる。この2人でどれだけ勝てるかが、今年のライオンズの行方を左右すると言っても過言ではないはずだ。

おそらく後半戦では2人それぞれ10試合前後に先発すると思うが、もし涌井・岸両投手が前半戦に引けを取らない活躍をし、西口・帆足両投手も勝ち星を2ケタまで伸ばすことが出来れば、かなり高い確率で優勝を狙えるだろう。そのためには西口投手はあと7勝、帆足投手には6勝を後半戦で挙げてもらわなければならない。難しい数字ではあるが、しかし2人の実績からすれば決して不可能な数字ではない。だからこそ筆者はこの2人に後半戦は大いに期待したいと思っている。

皆さんも、後半戦はぜひ西口・帆足両投手の貯金の変動をチェックして行ってください。この2人の貯金の変動が、チームの順位に大きな影響を与えるはずです。つまり、この2人が勝てばライオンズは必ず浮上します!そのためにも後半戦は、前半戦以上の熱気でファンも一丸となってライオンズを応援していきましょう!

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2009年07月25日 01:15