○2009/07/11 西武vsオリックス11回戦
| 4:30 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | H | E | |
| オリックス | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 | |
| 埼玉西武 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1× | 5 | 9 | 0 |
埼玉西武vsオリックス 11回戦 西武ドーム(観衆:22,516人)
埼玉西武ライオンズ 7勝4敗0分
継投:ワズディン~三井浩二~山本淳~H岩崎哲也~H小野寺力~○大沼幸二
勝利投手:大沼幸二 2勝3敗 2.60
ホームラン:G.G.佐藤(13号)、片岡易之(7号サヨナラ弾)
ヒーローインタビュー:片岡易之
水田圭介選手、ライオンズのユニフォーム最終戦
【ゲームレビュー】
今日は余計なゲームレビューなんていらないと思う。感動的だった。ただそれだけ。そして現ライオンズがなぜ強くなれたか、それを理解するためには十分すぎる一戦だった。水田圭介選手の、ライオンズのユニフォームによる最終戦。これ以上にない劇的な一戦となった。
試合前、トレードを通告された水田選手はまだ人の少ない西武ドームに姿を見せ、しみじみと球場内を見渡していた。プリンスホテルの公式野球部の解散と同時に、2000年のドラフト7位で西武に入団してから9年を過ごした西武ドーム。あまりにも急な通告だったため水田選手はかなり戸惑ったようで、その姿は実に感慨深げだった。
そして試合直前には大阪桐蔭の後輩である中村剛也選手がナインを鼓舞した。「水田さんのために勝ちましょう!」。渡辺監督も水田選手をいい場面で起用しようと試合前からいろいろと考えてくれていたらしい。
埼玉西武ライオンズというチームは、まさにファミリーだ。選手同士激しく切磋琢磨しながらも、ここまで温かくアットホームなプロ野球チームは他にあるだろうか?いや、ない。
例えばこんな風景があった。ピッチャーが打ち込まれてうなだれながらダグアウトに引き返すと、ベンチにいる選手全員がそのピッチャーの方に歩み寄り、「ドンマイ」と声を掛けながら背中やおしりを叩いて迎え入れてくれる。打たれた時一番辛いのはピッチャー以外の何者でもない。それをチーム全員がしっかりと理解している。だが打たれたピッチャーを責めるチームメイトは1人もいない。逆にピッチャーが落ち込み過ぎないように、チームメイト全員が温かく迎え入れてくれる。
これが楽天などのまだチームが完成されていないチームや、負け癖の付いてしまっているチームだと、打たれたピッチャーがダグアウト内で孤立してしまっているシーンがよく見受けられる。しかしライオンズは違う。チームメイト同士が深い絆でしっかりと結ばれている。
水田選手は引退したわけではない。阪神に移籍してしまうだけ。だが試合後にはウィニングランがあったり、選手全員が水田選手を胴上げするシーンなどがあった。まさにこれらは異例中の異例。ウィニングランや胴上げは、引退する選手がシーズンの最終戦で行うことはあっても、移籍する現役選手がシーズン中に行うことはまずない。だが今のライオンズにはそれを自然とできる絆がある。
胴上げされたあと、水田選手の目には大粒の涙が光っていた。号泣。それは男泣きだった。
そしてライオンズのユニフォームを着て出場した最後の場面は9回裏、先頭の上本選手が2ベースで出塁したあとの代走だった。片岡選手への敬遠、栗山選手の送りバントで3塁まで進むと、バッターは3番中島選手。しかし中島選手の放った痛烈な打球は運悪くサードの正面に飛んでしまい、水田選手は帰塁することが出来ずアウトになってしまった。
だがこの試合は中村選手の「水田さんのために勝ちましょう!」という言葉通り、チームの勝利への執念は強く11回、片岡選手のサヨナラホームランで劇的な勝利を収めた。この時片岡選手は、現役時代の秋山幸二選手のバック宙ホームインばりの鮮やか(?)なでんぐり返しを2回決めてホームインした(笑)。片岡選手には秋山幸二が乗り移り、G.G.佐藤選手にはタイラーリー・ヴァン・バークレオが乗り移ったというわけだ。
水田選手には、阪神に行ったら大活躍をしてもらいたい。阪神の生え抜きの選手を食ってしまうくらいの活躍をしてもらいたい。そして10年後くらいに引退したら、次は指導者としてまた絶対にライオンズに戻ってきて欲しいと思う。そして筆者は気も早く、来年の阪神との交流戦は絶対に観に行こうと心に決めるのであった。

2009年07月12日 04:54
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