#27 細川亨
#27 細川亨 - Toru Hosokawa
捕手、右投右打
青森北高校~青森大学~埼玉西武ライオンズ
2001年自由獲得枠入団
青森県東津軽郡平内町出身、1980年1月4日生、183cm / 95kg
タイトル:ベストナイン(2008)、ゴールデングラブ(2008)
2009年推定年俸:9,000万円
ニックネーム:キヨシ(氷川きよしに似ているため伊東前監督が命名)
正捕手争いの行方と、正捕手としてのプライド
好調投手陣を生かすのも殺すのも、捕手次第
細川捕手といえば、意外性のバッターとして敵チームから恐れられている。いわゆる恐怖の8番バッターだ。そして意外性といえば、細川捕手はお世辞にも足が速いとは言えないのだが、青森大時代にはなんと捕手として1番を打っていた。先頭打者ホームランも記録したことがあるらしく、全日本大学野球選手権ではそれでベスト4まで勝ち進んでいる。
細川捕手がライオンズに入団した年は、伊東勤捕手がまだ現役でプレーをしていた2002年のことだが、この当時の伊原監督は、伊東・野田の2人で捕手のやりくりをしていた。そのため細川捕手の出番はわずか2試合に終わった。しかし翌2003年には急成長を見せ、93試合に出場し、伊東捕手の73試合を大きく上回った。すると伊東捕手はこの年を限りに、現役生活にピリオドを打った。
それ以降は細川・野田の2捕手で熾烈な正捕手争いが繰り広げられた。どちらも一歩も譲らなかったのだが、しかし野田捕手の方が怪我に泣かされてしまった。そして怪我と同時に送球イップス(送球恐怖症)にも陥ってしまったらしい。
野田捕手が脱落気味になると2006年、細川捕手は今度は新人・銀仁朗捕手との正捕手争いを余儀なくされる。なんと当時の伊東監督は、2006年開幕のスタメンマスクを銀仁朗に被らせるという判断をした。だがこれで細川捕手が燃えないはずがない。これまでは守備に難があると言われてきた細川捕手だったが、2006年は伊東監督の厳しい指導もあり、守備面ではリーグナンバー1の記録を残した。これで正捕手の座もガッシリと掴み取った。
とは言え筆者から見ると、伊東監督の中では2006年も最初から細川捕手が正捕手だったように思う。その理由は、エースである松坂大輔投手が登板する時は必ず細川捕手にマスクを被らせたためだ。監督としては、松坂投手のボールを銀仁朗捕手に受けさせ、育てたかったとは思うのだが、しかしそれがなかったということは、恐らく松坂投手が細川捕手を選んだのではないかと思う。エースが選ぶ正捕手、これ以上に正捕手の座を証明する要素は必要ない。
そして細川捕手はフィジカル面で非常な強さを持っている。ホームでのクロスプレーでランナーにタックルされても、決してボールを離さないし、決して逃げることもしない。これに関しては現役時代は名捕手であった楽天・野村監督も高い評価をしている。そして筆者の記憶が正しければ、細川捕手は数年前に顔面にデッドボールを受けたことがあったと思う。その時でも翌日の試合、普通の顔をしてスタメンマスクを被っていた。
細川捕手は最近、楽天・野村監督から高い評価を得ている。2009年のWBCでも最終候補にまで残ったのだが、残念ながら20008年日本シリーズで右肩を脱臼してしまった影響で、最終メンバーには惜しくも選ばれなかった。この時も野村監督は「俺なら城島じゃなくて細川を使う」と、細川捕手のことを高く評価していた。だがその後「俺が褒めたからWBCで落選した」と、野村監督はオープン戦で細川捕手を呼び謝罪している。
細川捕手が、ライオンズの正捕手の証である27番を伊東監督から受け継いだのは、2006年のシーズン後のことだった。それまでは野田捕手のみならず、当時ルーキーだった銀仁朗捕手も27番を狙っていたのだが、この年の正捕手としての活躍を認められ、晴れて細川捕手が27番を背負うことになった。それ以降は2007~2008年、正捕手の座を不動のものとしている。
だが2009年は、2008年の日本シリーズ第5戦で1塁へ滑り込んだ際に脱臼した右肩の影響で、スタメンマスクを銀仁朗捕手に譲る機会が多かった。そしてついに4月29日、治療のため1軍登録を抹消された。これは右肩だけではなく、右肩をかばいながら送球をしていたために右肘まで痛めてしまっての抹消だった。筆者としては交流戦明けには遅くとも帰ってきて欲しいと思っているが、しかしそれ以上にまずはしっかり完治させて欲しい。
ライオンズが今年も優勝するためには、扇の要である細川捕手の存在が不可欠だ。一日でも早く完全復活して再びグランドに戻ってきてもらいたいと思う。そしてボカチカ選手と共に、恐怖の8・9番コンビを再結成してもらいたい。

2009年05月21日 11:01
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